北上山地がILCに適している理由
ID番号 N5826 更新日 平成26年1月17日
50キロメートルにわたる強固な花崗岩が分布、活断層も無い
実験に使う電子や陽電子は、目には見えない非常に小さな粒子です。それらを正確に衝突させる必要があるため振動が少ない固い地盤が必要です。しかも、30キロメートルから50キロメートルもの距離を確保する必要があります。ILCは、「どこにでも作れる」という実験施設ではありません。
そんな中、岩手の北上山地はILCを作るうえで、とても良い条件がそろっている世界屈指の場所です。奥州市から一関市にかけての北上山地の地下には、とても丈夫な「花崗岩」の岩盤が、南北にヒョウタン形に延び、南側は「千厩岩体」、北側は「人首岩体」と呼ばれています。2つの岩体のつなぎ目部分が、ヒョウタンのくびれの部分に当たります。平成24年1月までに岩手県が実施した調査により、2つの岩体はしっかりとつながっていることが確認されました。さらに、平成24年12月から平成25年の春に掛けて、東北大学と共同で詳細な地質調査が実施され、いずれの調査結果も北上山地がILC建設の適地であることが確認されました。
また、東北地方は「東日本大震災」で大きな被害を受けましたが、地中に関しては非常に安定していることが分かっています。北上山地の地下には国立天文台の「江刺地球潮汐観測施設」がありますが、この施設の装置は震災による影響を全く受けませんでした。
立地
電力供給に問題なく、港湾からの重量物移送ルートを確保。
良好な立地社会環境
- 道路、鉄道、空港、港湾からILC衝突点、キャンパス候補地への良好なアクセス
- 近隣都市、既存の町などへ分散居住可能
- 既設インフラと民間資金を生かし、公的負担を最小化
- 新幹線、高速道路等陸路による東京、つくば(KEK)との良好な連携
- 仙台・花巻空港と成田・羽田国際空港を活用し世界中へアクセス
- 仙台の都市機能の活用、東北大学等多くの大学、研究機関との連携
- 医療、教育も十分なポテンシャル
- 冷涼な気候、三陸復興国立公園、スキー場、温泉、マリンスポーツ等による良好な居住環境を提供
- 平泉の世界文化遺産、白神山地の世界自然遺産等、歴史と文化、豊かな自然環境
- 安全・安心な生活環境、公害のない清涼な環境
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