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事件
猪野氏への資金提供で食い違い 徳田議員辞職表明
2014.2.25 08:11
「法に触れるとは夢にも思っていなかった」。医療法人徳洲会グループの公職選挙法違反事件をめぐり、徳田毅衆院議員(42)が24日に議員辞職願を提出した。親族が起訴されても、東京都の猪瀬直樹前知事(67)への5千万円の資金提供が取り沙汰されても沈黙を続けた毅氏。巨大医療法人が人もカネも注ぎ込んだ事件の“主役”が初めて開いた会見は、自らの辞任会見だった。
衆院第1議員会館で午後3時ごろから始まった会見の冒頭、毅氏は「国民の政治不信を招き申し訳ない」と深々と一礼して謝罪。約15分の会見中、険しい表情で記者の質問に答えた。
昨年9月17日にグループに強制捜査が入ってから約5カ月。その間、公の場にはほとんど姿を見せなかった。釈明の会見を開かなかったことは、「(公選法違反は)なかったと信じたい思いで、捜査の推移を見守ってきた」と説明した。
猪瀬氏への資金提供については「(借用書は)私の事務所で作成し、私の目の前で署名してもらった。貸してほしいという依頼があり、都知事選の経費の話が出た」と釈明。猪瀬氏の「毅氏側から『選挙はカネがかかるから、なければいつでも貸す』と申し出があった」という説明と食い違いが生じた。
5千万円の原資は父親の徳田虎雄元衆院議員(76)の資金だったことを明らかにしたが、猪瀬氏に現金を貸した趣旨については「どのように使われるのか、どのように使われるつもりだったかは私から答えるわけにいかない。猪瀬氏に聞いてほしい」と話すにとどめた。
また、猪瀬氏が副知事時代に売却を迫り、徳洲会が取得を目指した東京電力病院に関しては「猪瀬氏と東電病院の話を一切したことはない」とした。
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