袴田事件、刃物店員の証言誘導か 「本当は見覚えなかった」袴田事件について取材に応じる高橋国明さん 静岡県で起きた一家4人殺害事件で、死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)の凶器購入先とされた刃物店で働き、公判で「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と証言した女性(87)が「本当は見覚えがなかった。思っていることと違うことを証言した」と話していることが23日、共同通信の取材で分かった。 また、女性の長男高橋国明さん(64)は、女性が67年7月の静岡地裁での公判に検察側証人として出廷し、帰宅した際に「証言の仕方を教えてくれるんだね」と話していたことも新たに明らかにした。袴田死刑囚弁護団は「公判前に捜査機関が証言を誘導した可能性がある」としている。 【共同通信】
|