Updated: Tokyo  2014/02/25 08:54  |  New York  2014/02/24 18:54  |  London  2014/02/24 23:54
 

バフェット氏:素人は「流動性の呪い」に注意を、銘柄選別は無益

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  2月24日(ブルームバーグ):資産家で著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、頻繁な株式売買を避けるよう投資家に忠告した。

バークシャー・ハサウェイの会長であるバフェット氏は投資家向けの年次書簡で、株式投資では不動産を購入する時と同じように、短期的な価格の変動ではなく長期的な収益の可能性に注目するべきだと説いた。書簡の抜粋が24日、フォーチュン誌のウェブサイトに掲載された。

バフェット氏は「農場や集合住宅だったら何十年でもじっと保有していられるのに、大量の株価情報を見せられると大慌てするのはよくあることだ。流動性は文句のつけようのない恩恵であるのに、こういう人々にとっては呪いへと変身してしまう」と記述している。

バフェット氏は1986年から保有しているバークシャーを、バイ・アンド・ホールドの長期投資アプローチによって2800億ドル(約28兆7000億円)規模の企業に育て上げた。コカ・コーラやアメリカン・エキスプレス、ウェルズ・ファーゴの筆頭株主となっている。

バフェット氏によれば、個人投資家は自分のように銘柄を選ぶのではなく、S&P500種株価指数構成銘柄全てを含むファンドを買う方が良いかもしれない。「素人は値上がり銘柄を選ぼうとするべきではない。何も知らなくても投資先を分散しコストを最小限に抑えればほぼ確実に満足できる結果が得られる」という。

原題:Buffett Warns of Liquidity Curse, Celebrates PropertyWagers(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Zachary Tracer ztracer1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dan Kraut dkraut2@bloomberg.net

更新日時: 2014/02/25 04:26 JST

 
 
 
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