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米陸軍第2次大戦後最小規模へ2月25日 8時13分
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アメリカのヘーゲル国防長官は国防費の削減を受けて、陸軍の規模を第2次世界大戦後、最も小さくする一方、特殊部隊やサイバー対策などを強化することで安全保障環境の変化に応じたアメリカ軍の転換を急ぐ方針を強調しました。
アメリカのヘーゲル国防長官は24日、記者会見し、来週発表される2015年度の国防予算案について、大枠を説明しました。この中でヘーゲル長官は「即応性や装備の技術的な優位性を維持するため、予備役を含めた各軍の兵士を削減する」と述べ、国防費の削減を受けて、軍の規模を縮小する考えを示しました。
具体的には、ことし末までにアフガニスタンでのアメリカ軍の戦闘任務が終了することを受けて、陸軍の規模を現在の52万人から最大でおよそ8万人削減し、第2次世界大戦後、最も小さな規模となる44万人程度にまで縮小します。その結果、2つの大規模な陸上戦闘に同時に勝利することを目指す「2正面作戦」を想定しないとする一方、対テロ作戦や地域紛争などに迅速に対応するため、少数精鋭の特殊部隊を増員することを明らかにしました。
また、ヘーゲル長官は旧型の爆撃機や有人の偵察機の運用を廃止して、その予算を無人偵察機やサイバー対策に振り分けるなど、限られた予算の中で選択と集中を進めながら、安全保障環境の変化に応じたアメリカ軍の転換を急ぐ方針を強調しました。