中国、尖閣だけでなく先島諸島奪取も狙う 自衛隊打ち破る短期決戦を想定して演習?
2014/2/24 19:28
中国船が沖縄県の尖閣諸島周辺海域への領海侵犯を繰り返すなか、中国が2013年秋に行った軍事演習が、尖閣諸島の奪取を念頭に置いているとの見方が出ている。
米軍幹部が講演の中で明らかにした。日本のメディアは、この発言を尖閣諸島に関するものとしてクローズアップしたが、元々の現地報道を見ると、「琉球諸島の南部」についても言及されており、事態はさらに深刻化している可能性もある。
「尖閣諸島、さらには琉球諸島南部の奪取も予測される」
この中国軍の動向は、米太平洋艦隊の情報分析担当の責任者を務めるジェームズ・ファネル大佐が2月13日、カリフォルニア州のサンディエゴで開かれたシンポジウムの中で明らかにした。米海軍の関連団体「海軍協会」のニュースサイトが2014年2月18日に伝えたところによると、ファネル氏は中国軍の「『使命行動(ミッション・アクション)2013』と呼ばれる、陸海空軍合同で管轄地域をまたいだ大規模演習」の内容を根拠に、
「人民解放軍には、東シナ海で自衛隊を打ち破る短期決戦を可能にする、という新しい任務が与えられたと我々は結論付けた」
と述べた。また、自衛隊が人民解放軍に敗れた際のシナリオについては、
「すでにこのことを指摘している学者もいるが、尖閣諸島、さらには琉球諸島南部の奪取も予測される」
と述べた。中国軍は、これまでは台湾を念頭に置いた訓練を繰り返してきたが、これに尖閣諸島や宮古島や石垣島をはじめとする先島諸島も加わったと分析しているようだ。
「海洋権益の保護」は「力ずくで奪い取る」の中国流の婉曲表現
これに加えて中国は、東シナ海以外にも、南シナ海で自国領域を主張する9つの境界線「九段線」周辺の挑発的行動を加速させている。その一例として、ファネル氏は中国が「海洋権益の保護」を名目に南フィリピン海で行っている戦闘訓練を挙げ、
「『海洋権益の保護』とは、中国の隣国が持つ、海岸に関する権益を力ずくで奪い取ることの中国流の婉曲表現」
と危機感を示した。
中国側でも、米国側が問題視した軍事演習の様子は報じられている。新華社通信が13年10月20日に伝えた内容によると、演習は「藍」と「紅」の2つの部隊に分かれて行われた。「藍」が陸から沿岸を守り、「紅」が沖から上陸を試みる役割だ。
演習では、まず紅軍のヘリコプターが地対空ミサイルを発射し、藍軍のレーターを攻撃。約30分後には紅軍の水陸両用の装甲車が上陸を果たし、紅軍が終始優勢で進んだ。
大規模上陸作戦を念頭に置いているのは明らかだが、この新華社通信の記事では具体的な仮想敵国や地域の名前は示されていない。そのため、ファネル氏が何を根拠に「新しい任務を与えられた」と論じているのかは明らかではない、
環球時報「センセーショナルな『推論』で関心引きつけようとしている」
中国側は火消しに走っているようだ。中国共産党系の環球時報は2月21日、
「1人の米国の『中国問題専門家』がセンセーショナルな『推論』を持ち出して日米メディアの関心を引きつけようとしている」
と発言を批判。演習の内容についても
「重要なのは全体的な作戦遂行能力をみることであって、特定の対戦相手もいない。電撃戦もない」
と釈明した。ネット上のこんな書き込みも紹介し、国外の報道が荒唐無稽だと印象付けたいようだ。
「海外メディアから『過剰な使命』を与えられ、『フィリピンを震え上がらせる』ことから『台湾独立を想定』まで、さらには『対日電撃戦』の兆候…、これらの下心のある解釈について真に受けてはダメだ」
演習では、まず紅軍のヘリコプターが地対空ミサイルを発射し、藍軍のレーターを攻撃。約30分後には紅軍の水陸両用の装甲車が上陸を果たし、紅軍が終始優勢で進んだ。
大規模上陸作戦を念頭に置いているのは明らかだが、この新華社通信の記事では具体的な仮想敵国や地域の名前は示されていない。そのため、ファネル氏が何を根拠に「新しい任務を与えられた」と論じているのかは明らかではない、
環球時報「センセーショナルな『推論』で関心引きつけようとしている」
中国側は火消しに走っているようだ。中国共産党系の環球時報は2月21日、
「1人の米国の『中国問題専門家』がセンセーショナルな『推論』を持ち出して日米メディアの関心を引きつけようとしている」
と発言を批判。演習の内容についても
「重要なのは全体的な作戦遂行能力をみることであって、特定の対戦相手もいない。電撃戦もない」
と釈明した。ネット上のこんな書き込みも紹介し、国外の報道が荒唐無稽だと印象付けたいようだ。
「海外メディアから『過剰な使命』を与えられ、『フィリピンを震え上がらせる』ことから『台湾独立を想定』まで、さらには『対日電撃戦』の兆候…、これらの下心のある解釈について真に受けてはダメだ」
大規模上陸作戦を念頭に置いているのは明らかだが、この新華社通信の記事では具体的な仮想敵国や地域の名前は示されていない。そのため、ファネル氏が何を根拠に「新しい任務を与えられた」と論じているのかは明らかではない、
環球時報「センセーショナルな『推論』で関心引きつけようとしている」
中国側は火消しに走っているようだ。中国共産党系の環球時報は2月21日、
「1人の米国の『中国問題専門家』がセンセーショナルな『推論』を持ち出して日米メディアの関心を引きつけようとしている」
と発言を批判。演習の内容についても
「重要なのは全体的な作戦遂行能力をみることであって、特定の対戦相手もいない。電撃戦もない」
と釈明した。ネット上のこんな書き込みも紹介し、国外の報道が荒唐無稽だと印象付けたいようだ。
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