ってなわけで、昨日、梅のサワードリンクを作りつつ、その様子を動画としてアップしてみました。サワードリンクを制作する過程の詳細を解説した動画が見当たらないな、なんて思いましたんで。

さて、例によって、投稿した動画では解説できなかったところを、記事上で解説しときますです、はい。

梅の選び方
今回は、近所のJA農産市で、1キロ280円の梅を購入しました♪ 地元徳島産の南高梅です。
この梅ですけれど、完熟梅を使うか、それとも青梅を使うかは、どちらも適当に決めて問題ありません。個人的には、青梅のほうが、扱いが簡単かな、とは思いますけれど、完熟梅のすがすがしい香りも捨てがたいですね。
また、梅のサイズについても、小梅でも構いませんし、大梅でも構いません…が、どちらかというと、サイズの大きい梅のほうが、へたを取る回数が少なくていいのかな、なんて思っていたりします。
ちなみに、完熟した梅は、梅のいい香りがしますけれど、青梅は、そうした香りは一切ありません。

梅のへたの取り方について
梅のへたは、先端が鋭く固いもので取り除くのがベスト!
そのため、竹串が一番利便性が高いんですけれど、今回は爪楊枝を使用しています。
一番大切なのは、竹串だろうと爪楊枝だろうと、先端が少しでもダメになってしまったら、とっとと交換してしまう、ということ
特に爪楊枝の場合、へたを取ろうとするだけで先端がダメになってしまい、へたをとるために爪楊枝を3本ほど消費することだって珍しくはありません。
それでも、コストとしては竹串よりも爪楊枝のほうが安いかな。そもそも、竹串って、料理で使う機会、あまりないっしょ。
また、この、へたを取り除く工程で、梅の状態を再度確認しておくこと。大きな傷がないか、潰れていないか、割れていないかをチェックしてください。これは、仕込む工程で梅が腐ってしまう可能性を徹底的に排除するためだったりします。

水洗いの工程は…
へたを取り除いたら、次は水洗いの工程。
やさしく水洗いをし、梅の表面についているほこりや、取り除いたへたを洗い流してしまいます
この、水洗いをしたあと、たっぷりの水で一晩つけ込んでおき、梅に含まれているあくを出してしまう、という工程を増やしておいてもOKです。今回の動画では、その工程は採用してはいませんけれど、こうした手間をかけておいたほうが、おいしいものが完成します。ただし、あくを抜くためとはいえ、水に浸しておく時間を長くしすぎないこと
この水洗いをしたあと、水を充分に切っておきます。できれば、キッチンペーパーなどで水分を拭き取ってあげるのがベストなんですが…面倒くさい。

冷凍する?穴をあける?それともそのまま?
梅のサワードリンクを作る工程で、この水を切った梅を、冷凍庫で凍らせてしまう、という方法もあります。この方法を採用すると、梅のエキスが早くしみ出してきて、完成する時期を早めることができるらしいです。私は、試したことがないので何とも。
また、フォークなどで穴をあけて抽出を早める、なんて方法もあるそうです。
ただし、いずれの方法も、私は採用したことがありません(´・ω・`)
あえて小細工をかまさずに、じっくりと抽出するのがベストなんじゃないかな、と個人的に思っていたりします。

保存瓶の点検及び消毒を…
そして、仕込みに入るわけですけれど…
保存する瓶は、必ず熱湯消毒を行う事! この工程を面倒くさがると、あとで大変なことになるかも知れませんよ。熱湯を瓶の中に入れて、瓶を横に倒してくるくると瓶を回してやるだけでOKです。熱湯を扱うので、やけどに注意。
また、作る量が少ない場合は、マチのついた、ジッパーが二重になっているフリーザーパックを使用しても問題なっしんぐ! ただし、できあがったドリンクを取り出す際に、倒したりしないよう心がけて下さい。私、やらかしてます(´・ω・`)

仕込むときの調味料について
ってなわけで、まず梅を瓶の中に入れて、調味料をその上から投入していくわけですけれど…
この、使用する調味料を変更することで、味ももちろん変わってきます
まず、砂糖についてですけれど、氷砂糖(グラニュー糖)を使用するのが一般的です。このあたりはホワイトリカーをベースとした梅酒を作るときと同じですね。
ただし、氷砂糖を使わなければならない、なんてことは一切ありません。普通の白い砂糖でもいいですし、黒砂糖でもOK。今回は無漂白の砂糖を使用しています。このあたりは好みの問題、というわけです。ただし最近出回っている人工的な甘味料、要するにカロリーゼロのものは、あれは砂糖じゃないのでNG。
そして酢についても、今回は純米酢を使用しましたけれど、穀物酢でも黒酢でもリンゴ酢でもOKだったりします。
この、砂糖とお酢の組み合わせにより、完成するサワードリンクの味は、ずいぶんと変わってきます。この砂糖とお酢の組み合わせかたにより、投入する調味料を微調整してください。
また、砂糖とお酢を使うかわりに、はちみつを使うのもGood! んでも、蜂蜜って、けっこうコストがかかるから…。んでも、まろやかな味のドリンクになりますよ。
なお、使用する材料や調味料の分量は、いろいろな方法がありますので、この場ではあえて記載しないようにしておきます。動画では、お酢をたっぷりと注いでいますけれど、実際には、あの半分の量でもいいくらいだったりします

仕込む期間について
つけ込んだ梅から、梅のエキスがしみ出してきて、それがドリンクの味に反映されるわけなんですけれど、このつけ込む期間は、長いほどGood! あえて来年以降に飲むようにしてもOKですよ。
すぐに飲みたいという方は、上記の工程でいくと、2週間くらいから飲めるようになります。梅を凍らせてから仕込む工程だと、1週間もしないうちに飲むことができるらしいんですけれど、このあたりは試したことがないから、なんとも言えません。
なお、この仕込みの期間中は、定期的に瓶を揺らして、抽出されたエキスが均等になるようにしてください。

飲み方は…
さて、飲み方についてだけれど…5倍前後に希釈して飲むのがベストだと思う。このあたりは、個人個人の好みの問題になるんだけどね。
また、冷水で割るだけじゃなく、ソーダやサイダーと割ってもOK! 焼酎と割って飲んでる人もいるみたい。

その他、こんな楽しみ方も…
この、青梅をつけ込む工程なんだけれど、動画の前半部分、つまり、梅のへたを取って水洗いして水を切る工程までは、梅干しや梅酒などもまったく同じです。この、へたを取って云々…ってのが、共通して一番面倒くさい作業になるんじゃなかろうか。
また、梅だけじゃなく、しそや、様々な果実を使用してサワードリンクを作ることも可能! 季節に応じて、いろんな果物でサワードリンクを作るのもGoodですよん。
さらに。
梅をつけ込む調味料についてなんだけれど、なんと、青梅を、らっきょ酢で漬けてしまう、なんて方法もあります。こちらはサワードリンクとしてではなく、梅の実を楽しむ為の調理法になるんだけれど、これも酸味があって、けっこうおいしいですよん♪

これから暑い季節に突入しますけれど、暑いからといって、炭酸飲料をがばがば飲むわけにもいかないし、麦茶は確かに冷たくておいしいんだけれど、酸味がなくて物足りない…なんてときに、この飲み物は最適です♪
私の場合も、刺激のある飲み物…要するに、コーラなどを飲むより、こちらの飲料のほうが健康的だと思っておりますし、また、コストも、そうしたジュースよりも安いもんだから、かえってお得感がある、とまあ、こういうわけです。
そんな難しい工程があるわけでもないし、瓶を保管しておく場所さえあれば、誰でも気軽に作ることができます。ぜひお試しあれ♪