ドウモ( ・∀・)っ旦
お茶の本場中国では、自宅を訪ねてきた人に、まずはお茶を勧める。
勧めるお茶は、もちろん茶杯で出すわけだけど、この茶杯ってのは、日本酒を飲むおちょこくらいか、それよりも少し大きいくらいの大きさなんだ。
こうしてお茶を飲むのは、効率のいい水分補給法として、日本でもお勧めだね。
その中国では、夏場でも熱いお茶を勧めるんだけれど、これは、もともと中国には、冷やしたお茶を飲む文化が無かったからと言われている
一方、日本では、水出し煎茶ってのがあって、…最近じゃあ、氷出しなんてのも登場しているわけだけど…
じゃあ、おいしくて冷たい中国茶を作るにはどうすればいいか。
このことは、私も色々と長く研究していた事なんだけれど、その究極とも言える方法を紹介するよ~ん♪
まあ、そんな大げさなものでもないんだけどね。
'`ィ (゚д゚)/注目!
っと、紹介するその前に…このことをまず頭に入れておいて欲しい。
ペットボトルや缶に入っている各種茶飲料には、そのほとんどに、酸化防止剤というものが添加されている 。何故このようなものをわざわざ入れているかというと、もちろん、酸化を防止するため
この、酸化というのは、お茶にとっても大敵なんだわ。
時間が経過するごとに、お茶の風味は損なわれていく。なので、煎れたばかりのお茶を楽しむのが、お茶の一番の楽しみ方。抽出して時間が経過したお茶は、どんどん風味が落ちる。
水筒に、熱いお茶を入れて持って行った人なら、時間が経ったお茶の味が、どんどん悪くなっていったという経験があるはず。これが、酸化の影響なんだわ。
この酸化現象は、常温以上の温度だと、早く酸化する傾向がある。まあ、科学では当たり前なんだけれど、お茶も同じ事が言えるってこと。
これは、共通する茶葉を使用している、中国茶、日本茶、紅茶すべてに言えることだけれど、 お茶の葉を使っていない茶外茶、たとえば苦丁茶などのお茶も同じなのかどうかについては、正直まだ解ってないんだ
でもまあ、お茶は、時間が経つにつれて味が悪くなるから、さっさと飲んでしまうのが基本だということは覚えておいて欲しい。

まずは水のチョイス!
まず、水についてだけれど、ミネラルウォーターなら、軟水がお勧め。もしくは浄水器から採った水でいいね。
水道水をそのまま使用するのは避けて欲しい。やはり、塩素が、抽出の邪魔をしてしまうのと、塩素の味が邪魔をして、いい茶葉も台無しになっちゃう。
水道水は、一晩おいておくのもひとつの手だけれど、それだと衛生上問題があるので、10分間沸騰させて冷ますという方法がベストだね。
いずれも、なるべく常温くらいのものを用意して欲しい。

水と茶葉を用意し、投入!
常温の水と茶葉を、ウォーターサーバーにそのまま放り込みましょう。
茶葉の量は、1リットルあたり、茶壷に入れる茶葉と同量あるいはそれ以上くらいと思って欲しい。
今回使用した茶葉は、永徳忙肺山(白単芽 2007年)。…う~む、これは、冷たい中国茶を楽しむ上では、とんでもない贅沢なんじゃなかろうか。


一般的に、茶葉は洗茶してから使用するのが基本とされているけれど、水出しの場合は、洗茶する必要は全くなし
そのかわり、茶葉が開くまでちと時間がかかるので、茶葉を投入してから1時間ほどは、常温のまま置いておきます。

開いた茶葉を混ぜる!
1時間ほど常温で置いた状態が、こちら。
この状態で、茶葉がかなり開いている…っと、茶葉が開くっていうのは、茶葉が水分を吸収してお茶が出やすくなっている、ってことだよ
この状態になったら、マドラーで混ぜ混ぜして、冷蔵庫へ!
混ぜる時は、シェイクしちゃ駄目。優しく混ぜて、茶葉の大半が底へ沈むようになるのがベストだね。

一晩置いたら完成!
そして、一晩置けば、冷たい中国茶の完成!
そのままグビグビ飲むのもいいけれど、味や香りを充分楽しむには、茶杯でちびちび飲むのが一番いいね♪
そしてお茶を飲んだあと、おなかで暖められたお茶の香りがふんわりと漂ってくるのが面白いのだ。
今回はプーアル茶を使用したけれど、ウーロン茶やジャスミン茶などなど…も、同じ要領でお茶を楽しむことができるよ
ちなみに、水出しコーヒーも、同じ要領でOKだ。もっとも、アイスコーヒーは、本当はダッチコーヒーがベストなんだけれどね。

苦丁茶の場合は…
冷たい苦丁茶を楽しみたい場合も、同じ方法で大丈夫なんだけれど、熱湯で抽出しても、味はそう損なわれることはないみたい。
水出しの場合、1リットルに対して、好みによるけれどだいたい5~6本を目安に増減させるといいかな。
写真ではわかりにくいけれど、薄くて鮮やかなグリーンの水色が出ているんだよ、これ。
アイス苦丁茶は、苦みが感じにくくなって、かえって飲みやすいかもね。

ここに注意!
さて、このアイスティーの作り方なんだけれど、注意しなければならないことがあるんだ。
それは、やはり衛生面の問題。
ミネラルウォーターや浄水器の水を使用している上に、栄養価のあるお茶を放り込んでいるわけだから、時間が経つにつれて、間違いなく劣化していく。
そのまま何日も放っておけば、確実にかびが生えるわけだけど…まあ、さすがにそこまで置いておく人はいないか。
ともあれ…
こうした方法で作った冷たいお茶は、たとえ冷蔵庫に入れているとしても、24時間以内にすべて飲みきったほうがいい
そして容器についても、熱湯消毒ができる耐熱性のあるものを用意して、お茶を作る前に、熱湯を注いで殺菌するくらいはしておいたほうがいいね。
ちなみに、これはお茶に限らない話。暑いからといって、水分をがぶ飲みすると、胃を痛めてしまうので、なるべくちびちびと飲んだほうがいいよ。

苦丁茶(一葉茶) 100g
特級茶葉だから、おいしいのだ♪

永徳忙肺山(白単芽 2007年)
抜群の品質を誇るプーアル茶。すがすがしい香りと味わいに、ぜひ酔いしれてください!