熊本市動植物園:ただいまニホンジカ3頭逃走中

毎日新聞 2014年02月24日 20時38分(最終更新 02月24日 20時52分)

脱走騒ぎが起きた熊本市動植物園の飼育小屋のニホンジカ=熊本市東区の熊本市動植物園で2014年2月24日午後4時42分、柿崎誠撮影
脱走騒ぎが起きた熊本市動植物園の飼育小屋のニホンジカ=熊本市東区の熊本市動植物園で2014年2月24日午後4時42分、柿崎誠撮影

 24日午前6時55分ごろ、熊本市東区の熊本市動植物園で、出勤してきた飼育員がニホンジカの飼育小屋から8頭が逃げ出しているのに気付いた。園は同日、臨時休園して30人態勢で捜索し、正午までに5頭を園内外で捕獲した。熊本県警には住宅地での目撃情報が寄せられており、警察官も出動して園外に出たとみられる3頭の行方を追っている。

 園によると、ニホンジカ22頭が寝ていた飼育小屋の扉が開いており、施錠が不十分だったとみられる。逃げた8頭のうち午前9時までに4頭が園内で、正午に1頭が園近くの駐車場で捕獲された。前日は午後5時半過ぎに屋外の展示場から飼育小屋に移したという。

 県警には24日午前8時半ごろから「自宅敷地内にシカがいる」「シカが公園をうろついている」などの110番が相次ぎ、パトカー4台や白バイ1台、警察官約10人が出て捜索に当たった。園近くの市立泉ケ丘小は午後3時半ごろ、児童約380人を集団下校させ、メールなどで保護者に注意を促した。

 同日会見した同園の本田公三園長(58)は「ご迷惑をかけ申し訳ありません」と謝罪。「シカはおとなしい性格なので見かけたら大声を出さず、連絡してほしい」と呼びかけた。通常休園の25日も捜索を続けるという。【柿崎誠】

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