パーカー・デュオフォールドを、名字を変えた記念として購入した日より、コレクション目的で筆記具を購入することは止めることにし、それ以降、ペンを購入することは控えています。
その、デュオフォールドを私に売ってくれた小村さんが亡くなって、ずいぶんと時間が経ったもんです。彼から筆記具の基本を学び、ものの善し悪しがペンを通じて分かるようになりました。彼から、いろんな事を学んだものです。
その、ペンについてなのですが、実用的なペンで、なおかつ価値の高いものが、ヤフオクで出品されていたことから、あえて落札し、
インベンシア 2013-08-06 17-10-54
そのペンが、昨日無事に届きました♪

落札したヤフオクの出品者は、ジェッツスタイルという会社。こちらは、筆記具などを数多く出品しているところで、何度もお世話になっていたりします。中国などで生産されている廉価版万年筆も取り扱っているんだけれど、たまにチェックしてると、けっこういいものが、安値で落札されていたりしますよ。

さてさて。
インベンシア 2013-08-06 17-11-59
 このような、中にエアキャップ…要するに、ぷちぷちが仕込まれている袋に入っておりましてですね、この中からパッケージを取り出すと…
インベンシア 2013-08-06 17-12-30
こんな感じ。モンテベルデのペンを購入するのは、これで2本目です。パッケージは以前と全く変わってないような印象ですね~。
インベンシア 2013-08-06 17-12-52
外箱からケースを取り出し、
インベンシア 2013-08-06 17-13-38
蓋をあけて、ご対面♪
MONTEVERDE INVENCIA クローム・カーボンファイバー 0.7mm Pencil
何故、この筆記具を入手したかと言うと…
まず、ボディーがカーボンファイバーであること。
実は同一素材のペンもいくつか出たことがあるんだけれど、従来は、1本あたり3万円はくだらなかったと記憶しているんだ。最近では、ポルシェデザイン(ファーバーカステル)が、ボールペンを、1万2千円で発売しているみたい。それが定価8千円だから、そうした点でも値段が手頃だ。
そもそも、モンテベルデの製品を作っているのが、デルタという高級筆記具ブランドの職人さん。デルタといえば、基本的なラインナップが5万円以上の、かなり高級な筆記具を作っている(そういや、デルタの万年筆インクは1本も持ってなかったなあ)。
もともと、このメーカーが日本に登場した直後、Intimaというシリーズのボールペンを1本購入。そのペンは、デザインはファーバーカステル・エモーションと同一ではあったものの、素材が硬質アクリル(デュオフォールドと全く同じ素材)で、グリップ感が非常に良く、触れた瞬間惚れ込んでしまった、なんていきさつがあります。
また、シャープペンシルも0.7mmだったのが、かなり大きなポイントです。何故0.5mmではなく0.7mmなのかについては、いずれ、「成績が上がるシャープペンシル」とかいう題でブログに記載するつもりです。…これも小村さんの教えなんだよなあ。
インベンシア 2013-08-06 17-13-54
話を元に戻して。
ある程度の値段のペンであれば、このようなケースに入っているのが当たり前でして、このケースも、捨てずに保管しておくと、何かと便利です。
インベンシア 2013-08-06 17-14-25
ケースの上板を外すと、さらに収納場所がありまして、説明書だけでなく、交換用リフィルや、万年筆の場合はコンバータなどが入っている場合もあります。
この上板が外れることを知らない人が、意外に多かったりします。
ちなみに、パーカーの場合だと、保証書が書かれている説明書が入っているわけなんだけれど、この説明書ってのが、デュオフォールドでも、ジョッターなどの廉価版のペンでも、全く同じだった。もっとも、これは、日本法人が現在のラバーメイド(前・サンフォードジャパン)じゃなくジレットコーポレーションだった時の話。今はどうなってんだろ?
だけれど、モンテベルデの場合は、
インベンシア 2013-08-06 17-15-06
インベンシア専用の説明書になっていたりします。
値段の手頃な筆記具に対しても、こういう細かいところに気を配るメーカー、私、大好き♪
インベンシア 2013-08-06 17-15-26
もっとも。
説明書、英語表記なんだけどね。
インベンシア 2013-08-06 17-15-57
とはいえ、イラスト付きだし、そもそも基本的なペンの構造については、しっかりと勉強しているので問題なし。
インベンシア 2013-08-06 17-16-50
ただし、ペンシルの場合、内部機構が複雑なため、念のためにチェックしておく必要があります。…とはいえ、必要な情報は、内部機構をメンテナンスのために分解する際に、どのようにすればいいのかって程度なんだけどね。
インベンシア 2013-08-06 17-24-29
さて、ペン全体の構造についてだけれど、全体像は、こんな感じ。若干丸みを帯びたデザインになっています。
インベンシア 2013-08-06 17-24-52
ボディーを拡大してみると、カーボンファイバーが編み込まれているのが良くわかります。これが、光の角度によって、複雑な模様が浮き出るようになっておりまして、けっこう綺麗だったりするんだわ♪
この、炭素繊維の上に、おそらくはアクリル樹脂だと思うんだけれど、透明な樹脂でコーティングしています。グリップ感も、なかなかいい感じですよん。
インベンシア 2013-08-06 17-25-25
そして、クリップ部分なんですが…
実は、このペンシルは、ノックの方法が独特なんです。
このキャップの部分を回して元に戻すことでノックするようになってるんですわこれが!
デュオフォールドのペンシルとほぼ同じ構造だと思ってくれたらいいだろうけれど、このキャップ部分を回して芯を出すって方式は、かなり慣れが必要だと思う。
ちなみに、デュオフォールドのペンシルは、日本テレビのイマイ記者(報道特捜プロジェクトという番組で、いわゆる振り込め詐欺などの詐欺事件の取材をしていた記者さん)が、番組中、そのペンシルを使いこなしていているのを見て、個人的に関心してたりします。あの手つきは本物ですわ。
一方、
インベンシア 2013-08-06 17-26-03
キャップを外して内部機構を確認してみると…実は、ノック式と全く同じ機構だというのが解ります。
つまり、キャップを外すと、ノック式のシャープペンシルとして使用できちゃうんですね。もっとも、わざわざキャップ部分を外して使う人もいないとは思うんだけどさ…。
つまり、クリップ部を回すことで、内部機構がノックされる、という仕組みなんですね。
デュオフォールドのペンシルについては、触れたことはあっても、分解して内部機構を調べたことがないので、なんとも。ちなみに、デュオフォールドのペンシルの内部機構を作っているのは、どうも日本の株式会社壽というところらしい。実際に、この会社のHPを見てみると、パーカーだけでなく、様々なペンメーカーとの取引を行っていると書かれているね。
もっとも、今回購入したこのモンテベルデのペンシルが、この会社が関わっているのかは解らないけれど…まあ、日本国内では、万年筆のペン先「だけ」で有名になってるシュミット社みたいな例もある。
静葉注:日本国内で万年筆の販売を行っている「パイロット」「セーラー」「プラチナ万年筆」以外の、数多くの万年筆は、ドイツのシュミット社のペン先を使用している。いわゆる手作り万年筆として名をはせている職人や小さな会社は日本にもいくつか存在しているが、彼が生産しているのは、あくまでもペン本体などに限られ、筆記に一番大切なペン先については、シュミット社のペンポイントに頼っているのが実情。その為、そうした会社や個人の万年筆がいくら高額であろうと、言っては悪いが、500円程度で手に入るシュミット社のイリジウムポイント万年筆と、書き味は全く同じだったりする。なので、そうした万年筆は、あくまでも本体のデザイン性だけの値段だと言っても過言ではないと私は思う。もっとも、シュミット社の、イリジウムポイントのペン先は、ちと堅めではあるものの、書き味が非常に安定しているので、書き味だけで言えば、万年筆を持ったことがない方にもお勧めはできる。なお、個人的に、シュミット社のキャップレスローラーボールリフィルが欲しいのだが…さんざん探し回ったんだけれど、どこにも売ってないんだよなあ。以前はモンテベルデのリフィルに装てんされていたんだけれど…。
インベンシア 2013-08-06 17-27-02
その、上部をすぽっと外すと、芯を収納することができる。
あらかじめ3本、芯がセットされているんだけれど、この書き味もなかなかのもの。
もっとも、個人的には、黒鉛でできた芯の、書いた文字の色ってのがあまり好きになれないんだけれど…んでも、消しゴムで消すことができるというメリットがあるから、やむを得ず使っている場合もあったりする。

ともあれ。
このように、いいペンを再び購入する機会を再び得ることができたってのは、個人的には嬉しいものでして。
もっとも、その為に、今月使える小遣いが…
まあ、ともかく。
芯を出す方法が特殊であるため、使いこなせるようになるまで、少し時間がかかりそうではあるけれど、んでも、使う練習を頻繁に行い、どんどん使っていけるよう心がけてみますです、はい。

あれ? そういや、パッケージには、説明書こそ入っていたものの、保証書は入ってなかったなあ。モンテベルデの製品って、保証書、なかったんだっけ?
もっとも、モンテベルデの日本代理店がちゃんとあるから、問題ないか。