2005-08-23 16:04:37

優秀な筆記具を手に入れる為に…

テーマ:小悪魔リルルの文具コレクション

私は、基本的に、一生使い続けることができる筆記具しか使わないことにしています。

筆記具は、その筆記具の所有者と、人生の一部を共有する為の道具であると私は考えています。

手紙を書くとき。手帳に書くとき。メモ書きなどもそうです。

書きたいときに、書きたいことを、書きたいだけ書く。

そうした人生の一端を刻むものであれば、いいものを使いたいと思うのは、人情です。

なお、使い捨てにされるような筆記具を愛することは無駄だとは言いません。ですが、私は、筆記具をコレクションするのではなく、手に入れた筆記具をずっと大切に使い続けることに重点を置くようにしています。そのほうが、筆記具を使い捨てにするより、はるかに安上がりだからです。

そんな私が、筆記具を選ぶポイントを列挙すると、こんな感じになります。


1)グリップ感

どんな値段の安い筆記具でも、持ち味が悪ければ、絶対に買いません。

この持ち味、つまり、持った感覚というものは、その日の気分や体調により、劇的に変化します

そのため、販売店に何度も足を運んでは、何度もグリップテストを試しています。

今まで、即決で購入を決意した筆記具は、今まで1本のみ(Parker ソネット ラック/インディゴ・日本未発売)ですが、それも、数多くの筆記具をグリップテストしてきた結果です。

ちなみに、グリップテストを行う際は、必ず手は清潔にしましょう


2)ライティングテスト

実際に筆記を行い、書き味を試します。

ボールペンについては、あらかじめ装填されている交換用リフィルが気に入らなければ、互換性のある他社のリフィルと交換します(例:パーカータイプの油性ボールペンであれば、ファーバーカステルのリフィルを使っていたりする)。

しかし、万年筆に関しては、筆圧などの関係上、実際に試筆してみなければ解らないことがあり、さらに、同じ製品でも、ペン先にそれぞれ癖がある場合もあります

ですので、納得するまで、試筆を行わせてもらいます。

もし、特別な事情を除き、試筆を行わせてくれないのであれば、そのショップからは筆記具を購入すべきではありません。


3)ショップからの情報

専門店で働いている方が、筆記具について、どれくらいの知識を持っているかどうか等を見極めておく必要があります。この知識の有無が、今後のアフターフォローに、大きく差が出てきます。担当者に、いろいろと時間をかけてじっくりと話を聞いてみるといいでしょう。

ちなみに、ショップを見極める一番簡単な方法は、取り扱いブランドの消耗品を、特別な理由がある場合を除き、全種類、全色、できるだけ常に在庫を切らさず保有していること。これが最大のポイントになります。意外に、このポイントを果たせていないショップは多いですね。


4)メーカーやショップのアフターフォロー

筆記具を一生使うと考えるのであれば、その筆記具の修理体制を知っておく必要があります。

もちろん、こうした筆記具のほとんどは輸入品ですので、国内取扱業者の変更などにより、フォロー体制が大幅に変わってしまう可能性もあります。

そうした特殊な事情を除いて、ショップやメーカーが、いかに強固な修理体制を確立しているのか、調べておくといいでしょう。これは、ブランドイメージに対する各社のプライドやポリシーを見極める、重要なポイントでもあります。


5)信頼できる人間関係の構築

これが、一番大切な項目です。

筆記具にかかわらず、どのような場面でも同様のことがいえるのですが、最近の方々は、この項目について無頓着です。

お金さえ出せば何でも手に入る。安ければそれでいい。こんなお考えの方は、定価で商品を販売している私からは商品を購入しなければいいだけの話です。


と、まあ、こんな感じです。

本当にいいものを手に入れるのは、難しいものです。

このブランドがすばらしい、という先入観にとらわれず、様々なものを試してみて下さい。

そうすれば、必ず、一生のつき合いを行っていける、数々の、すばらしい筆記具に巡り会えるはずです。


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コメント

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1 ■あれれ

他のブログから飛んできましたが、以前、このブログにコメントがついていたのに消しちゃったのですね。

他のブログでは色々と書いているのに、自分に都合の悪いコメントは消しちゃうんですね・・・

2 ■あのコメントは…

コメントするだけしておいて、あとは何も言ってこないので削除しました。
それに、しばらく掲載してはいましたけれど、書き込まれた内容については、この記事の正当性を裏付けるだけでしたので。
そのまま掲載し続けてもいいかとは思いましたが、あの方の、批評するだけしておいて、自らの発言に責任を負わないという態度は、許されるものではありません。
私のこの記事をじっくりと読んでくれたら、私が本当は何を言いたいのか、判ると思うんですけどね。

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