大阪府文化財センターは24日、大阪市の国史跡、難波宮跡近くで出土した柱材を、年輪のセルロース(繊維素)を分析する年代測定の新たな手法で調べたところ、7世紀前半のものだと分かったと発表した。この手法は従来の年輪年代法と違い、全ての樹種に応用できるという。出土遺物の調査に応用したのは初めてで、考古学の進展につながると期待される。
この手法はセルロースに含まれる酸素同位体、酸素16と酸素18の比が夏季の降雨量によって毎年異なる点に着目。年輪ごとに同位体の比率を測り、変動パターンを解析して「物差し」を作成し、出土した木材に当てはめて年代を測定する。開発した総合地球環境学研究所の中塚武教授によると、弥生時代から現代までの「物差し」を作成済みという。
従来の年輪年代法は年輪の幅が毎年違うことを利用して伐採年代を推定するもので、スギやヒノキなど適用できる樹種が限られるが、破壊せずに調査できるメリットがある。新手法は出土遺物の一部を採取する必要があるため、中塚教授は「両方の測定法を組み合わせれば、より正確に年代を測れる」としている。
今回調査した柱材は、難波宮跡の北西で見つかった塀の跡から10年ほど前に出土。同センターは「年代測定の結果、この遺構が前期難波宮(7世紀)の北側の塀である可能性が高まった」としている。
大阪府文化財センター、中塚武
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