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【千葉】原発ノー運動続けて! ミサオ・レッドウルフさん 習志野で講演
毎週金曜日夜に官邸前で原発ノーの抗議行動を続けるイラストレーターのミサオ・レッドウルフさんが二十二日、習志野市内で講演した。東京都知事選では脱原発を掲げた候補二人が敗れたことについて「結果を受け安倍内閣は暴走を始めている。国策の大きな壁を一点突破で突き崩し、原発のない社会をつくりたい」と、運動を続ける重要性を呼びかけた。 (村上一樹) 「本音では一本化して何としてでも勝ってもらいたかった」 レッドウルフさんは「直接行動の力 首相官邸前抗議」と題して二時間熱弁を振るい、その中で都知事選での葛藤を吐露した。 都知事選では、前日本弁護士連合会長の宇都宮健児氏(67)と元首相の細川護熙(もりひろ)氏(76)がともに「原発即時ゼロ」を掲げて立候補。ただ二人を合計しても、元厚生労働相の舛添要一氏(65)の獲得票二百十一万票に十七万票及ばなかった。 レッドウルフさんは東日本大震災後、「首都圏反原発連合(反原連)」を結成。官邸前での抗議活動はネットやツイッターなどで参加者が膨らんだ。二〇一二年六月、野田佳彦政権が福井県・大飯原発の再稼働方針を決定した後に「十万人以上集まったときも、誰に強制されたのではなく自主的に集まってきた」と説明した。 都知事選で反原連としては、特定の候補・政党を推すことはしなかったが、「原発の問題だけでなく、いまの安倍政権の暴走を止められるという望みがあった」と振り返った。 両陣営は選挙後の「ノーサイド」を語っていたが、脱原発派の「分裂」を懸念する声もある。レッドウルフさんは「割れているのは一部。都知事選後も、官邸前抗議の参加者は減っていない」と分析。「原発の事故は取り返しがつかないが、それを教訓に一日も早く原発ゼロの政策をつくり、全五十四基を廃止しないといけない」と力を込めた。 講演は千葉の干潟を守る会と、県自然保護連合の四十三周年記念事業として開催。約百人が耳を傾けた。 PR情報
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