人工呼吸器着けて普通学級 児童の親ら近況報告
障害のある子どもたちが地域の学校に通い、当たり前の生活を送ることを応援する「名古屋『障害児・者』生活と教育を考える会」が17日、名古屋市瑞穂区の市立大病院で10周年記念集会を開いた。人工呼吸器を着けながら通学する児童の親らが近況を報告し、全国の福祉関係者ら150人が耳を傾けた。
会は2003年、長男に重度の障害がある川本道代代表(54)=中区=が発足。難病のため人工呼吸器が欠かせない林京香ちゃん(8つ)=瑞穂区、気管切開をした近藤精哉君(7つ)=西区=らが地元小学校の普通学級に入学し、看護師らから医療的ケアが受けられるよう支援してきた。
京香ちゃんの父智宏さん(38)は、友達や教師の介助を受けながら登下校する様子や、学芸会で「クラゲの京ちゃん」として出演したときの写真などを紹介。「大人も子どもも心のバリアーを乗り越えることが大切だ」と訴えた。
精哉君の母正子さん(46)は「必要な配慮を受け、障害のある子と同じように学べている」と感謝した。
川本代表は「今後も就学を目指す子どもを支援し、さまざまな課題にも取り組んでいきたい」と話している。 (池田悌一)
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