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* ハロー、ミスタークレイジーナイト

日時: 2014/01/03(金) 20:52:59 メンテ
名前: ハルちゃん

これを基盤として小説を書いて行こうと思いまーす

内容を簡単に言うと、ヤンデレのチトセ、カイ、ユミル、ビアンカが自分の相手
(チトセはキース、カイはカリン、ユミルはユキ、ビアンカはシロ)
を死ぬほど愛している設定で、どこかの廃校らしき場所を舞台にした、
チトセ達VSキース達の鬼ごっこです。

もちろんチトセ達が鬼で、キース達が逃げる側です。

キース達は捕まったら監禁されるなので死に物狂いで逃げてます。

なんだってそんな鬼ごっこをする羽目になったのか↓

チトセ達は、キース達に告白をしました。


ですが、キース達はそれを信じられません。

チトセ達には彼らの中で完結された絆があって、自分達は決してその中に足を踏み入れることはできないと考えてます。
もちろん友情的な意味では彼らを心から信頼してますが、恋愛感情的な意味で自分の相手が他の奴らではなく自分を選んだということが信じられません。

シロあたりはビアンカが好きすぎて自分に自信が持てないのかも。キースは彼らどうこう以前に、フウカ大好きなチトセが自分を好きなんてあり得ない何かの間違いだって思ってる。

そんなわけで、キース達はチトセ達の愛を嘘or勘違いor冗談として片付けます。


というわけで、拒否されるならまだしも信じてすらもらえなかったチトセ達はヤンデレ化します。

チトセ様の力でキース組を拉致し、真夜中の廃校に連れてきます。
そして「お前らがオレらの愛を信じてくれねーから、思い知らせてやることにした」と鬼ごっこを始めるわけです。

自分で書いておいてなんですが、何故鬼ごっこなのか意味不明ですね。

というか、廃校に拉致とかできるなら、鬼ごっことか回りくどいことしないでそのまま監禁ルートでよくないか。

キース達はここにきてようやく、状況がマジでヤバいことを自覚します。

しかしチトセ達はキース組の言葉を聞くことなく鬼ごっこスタートです。

タイムリミットは夜明けまで、それまでに捕まったらキース達は一生監禁というルール。

協力プレイはOKということで、キース達は力を合せてヤンデレチトセ達から逃げ回ります。

しかしチトセの策略により、次第に分断されていくキース達。

果たして夜明けまで逃げ通すことはできるのか!?





ちなみに、フウカはみんなをかげながら応援する助っ人です。

てか、拉致るときにフウカもいたので連れてきてしまった。的な感じです。







ゲスいチトセ君とかわいそうなキース君の話を書いていたものです。

前作でもこの設定を書いています。

基本的に前作をみていただくと分かりますが、私の書く小説は痛いです。

果てし無く痛いです。

それでもOKですか?
 
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* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.1 )
日時: 2014/01/03(金) 21:04:24 メンテ
名前: ハルちゃん

序章・全ての始まり


(間違えた話)




シロはビアンカを何よりも大切に思っていた。
それが恋愛感情と呼べるものなのかはシロ本人にも分からなかったが、シロは誰よりもビアンカの幸せを願っていた。
そして、それを叶えるのは自分ではないことも理解していた。

主従関係においてはシロとビアンカは絶対的な絆があった。
しかし、シロが彼らに、チトセに向ける愛惜の念を、シロはずっと隣で見てきた。
だからきっと、ビアンカが愛するのも、ビアンカを幸せにするのも、自分ではないのだろう。
シロはずっとそう思っていた。

だから、ビアンカに「愛してる」と告げられたときは混乱した。
何故ビアンカは、自分にそんなことを言ったのだろう。
シロは暫し考えて、そして思い出した。
ビアンカが以前語った、チトセに必要とされなくなったときの絶望を。
つまりビアンカは、再び繋がりを失うことを恐れ、主従関係以外でもシロと繋がろうとしたのたのではないか。
シロはそう判断した。
未だにそんな恐怖を抱くのかとビアンカに呆れる半面、自分の言葉が足りなかったのかもしれないという自責の念もあった。
だからシロは、ビアンカを安心させようと、出来る限り優しい口調でシロに告げたのだ。


「そんなこと言わなくても、ビアンカさまのもとは離れませんよ!」
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.2 )
日時: 2014/01/03(金) 21:08:23 メンテ
名前: ハルちゃん

カリンはカイを愛していた。
だが、それをカイに告げるつもりは全くなかった。
折角手に入れた彼の隣を、失うことを恐れたからだ。

カリンは自他共に認める親友だ。
カイの力を最も活かすことができるのは自分だという自信もあったし、学校生活で最もカイの近くにいるのは、間違いなくカリンだった。
けれど、どんなに近くに居ても、カイの中には自分が決して踏み入れることのできない領域があるとカリンは感じていた。
そして、そこに入り込むことを許されているのは彼らだけだと知っていた。
どう足掻いても、自分はカイの「特別」にはなれない。
だからせめて、親友という立ち位置だけは、絶対に失いたくなかった。

カリンはそんな風に考えていたから、カイに「好きだ」と告げられたとき、彼が何を言っているのかさっぱり理解できなかった。
分からない。
何故彼が、そんなことを自分に言うのか。
頭が真っ白になって、一番最初に思い浮かんだのは、親友という立場を失う恐怖だった。
だからカリンは、白々しいほど明るい口調で、カイの告白をなかったことにしたのだ。


「もお、カイくん冗談言わないでよお」
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.3 )
日時: 2014/01/03(金) 21:18:14 メンテ
名前: ハルちゃん

キースはチトセが大嫌いだった。
フウカへの並大抵ならぬ独占欲、それゆえの他人への暴力、特にキースへの暴力の振るいかたは異常だった。そんな奴を好きになる方がどうかしている。
キースはチトセを嫌っていたし、チトセが自分を疎んでいることも知っていた。

そんなチトセが変わったのはランドールの騎士試験の後だ。
年上を年上とも思わない態度は相変わらずだったが、暴力を振るう回数は幾分減った。
そして何より、以前よりも楽しそうにキースと話をするようになった。
チトセ自身はいけ好かない奴だけれど、彼の変化は見ていて悪い気はしなかった。
変化の原因はハッキリしている。
フウカを助けるというその行為だった。
チトセを変えたのはキースではなかった。キースはチトセに何もしてやれなかったのだ。
それを寂しいと思ってしまう理由など考えたくもなかった。

キースがそんな感情を持て余していた頃、チトセはキースに告白してきた。
この阿呆は何を言っているんだろうとキースは思った。あり得ない。チトセは自分を嫌っていた筈だし、自分を好きになる理由もない。
ならば、告白などをする理由は一つしかないだろう。キースはそう結論付けた。
だからキースは、忌々しげな表情と共にチトセに吐き捨てたのだ。


「僕をからかうのはそんなに楽しい?」
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.4 )
日時: 2014/01/03(金) 21:24:25 メンテ
名前: ハルちゃん

ユキはユミルのことが恐ろしかった。
正真正銘エリートであり、運動だけでなく学問でも一流で、容姿も完璧に整っている。
その圧倒的な能力だけでも委縮してしまうというのに、ユミルが放つ威圧感は並大抵のものではなかった。
支配する側の人間だと、誰もが一目見て理解するような人物。
それがユミルだ。
ユキにとってユミルは住む世界が全く違う人間で、だからこそ、ユキはユミルに純粋に憧れていた。
昔助けてあげた、圧倒的な才能を持つ存在。憧れの念を抱くことになんら不思議はないだろう。

そんな、遠くから見ているだけの存在だったユミルが自分に目を付けたとき、ユキは何かの間違いだと思った。
天才の気紛れかとも思った。凡人の自分が珍しいのか、あるいはからかっているのか。
ユミルのことは心底恐ろしかったが、かといって彼に弄ばれるのを許容できるほど、ユキは矜持がないわけではなかった。

そうやって神経をすり減らしていたユキに、ユミルは「愛している」と告げた。
あり得ない、とユキは思った。だって、住む世界があまりにも違いすぎる。何もかもを持っているユミルが凡人である自分に惚れるなど、起こり得る筈がない。
それなのに何故ユミルはそんなことを言うのか。理解できないユミルの言動に、ユキの心はついに限界を迎えた。
だからユキは、震える声を絞り出してユミルにぶつけたのだ。


「わだすは、ユミルさまのオモチャぢゃありまぜんっ!」
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.5 )
日時: 2014/01/03(金) 21:28:25 メンテ
名前: ハルちゃん






「……アンタは自分がどれだけ残酷なことを言っているか、分かっているの」





「カリンはおいらの愛を認めてくれさえしないんだ」





「そんなに信じたくねーって言うんなら、仕方ねえよな」





「信じないというのなら無理にでも認めさせよう。逃げるというならどこまでも追いかけて鎖に繋ごう。そして抵抗する気も起きないくらい、思い知らせてあげるよ」



「君は永遠に、僕だけのものだと」






――――さあ、狂宴を始めようか。
 
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.6 )
日時: 2014/01/03(金) 21:44:17 メンテ
名前: ハルちゃん

ユキが目を覚ますと、そこは真っ暗な体育館だった。

「……え?」

思わず目を瞬く。
窓から差し込む月明かりで辛うじて体育館と判別できたが、外の様子からすればすっかり夜も更けているようだ。
何故自分は、そんな時間に体育館に転がっていたのだろう。
ユキは困惑する頭で記憶を辿る。
今は春休み中で、けれど今日は一日中部活の練習だった。
しかし夕日が地平線に沈む前に部活は終わったし、降旗は帰路に就いた。
そして、曲がり角をまがって――その直後から記憶がない。

ユキは改めて辺りを見回した。
暗闇に少し目が慣れたようで、先程より周囲の様子がよく見える。
そこで初めて、体育館に横たわる他の人影に気が付いた。

「え、何で」

思わずユキの口から呟きが漏れる。
それくらい、何故自分と同じ境遇になっているのか分からないメンバーだったのだ。
友達のフウカやカリンはまだ分かるとして、水の城の守護神、黒の城の王子キース。
全員王族のものだ。何故自分がこの中に居るのだろうとユキは更に混乱する。

とりあえず、ユキは親しいフウカを起こすことにした。

「フウカちゃん、フウカちゃん、起きて」
「うー」

激しく肩を揺らすと、フウカは眉根を寄せて、うっすらと瞼を開けた。

「ユキちゃん…?」

そして、ユキに焦点が合うと、ぱちりと目を瞬く。

「え、ユキちゃん、あれ、どこだここ」

フウカは上体を起こし、きょろきょろと辺りを見回す。
ユキは、自分も目覚めたばかりで状況が把握できていないのだと告げた。
二人の会話のせいか、他の三人も次第に身動ぎして起き始める。
皆一様に、理解できない現状に不気味そうな顔をしていた。


そこへ、よく通る声が響き渡る。

「皆、目が覚めたようだね」

直後、ステージのライトが煌々と照らされた。
暴力的な明るさで、暗闇に慣れた目が一瞬眩む。
しかしその目が順応しても、降旗は翳した手を下ろす勇気が出なかった。
先程の声はよく知っているものだった。
『あの日』以来、一度も聞いていない声だったけれど。

右手を両目に翳したまま固まるユキの耳に、フウカたちの愕然とした呟きが聞こえてくる。

「……ビアンカさま?」
「……チトセ」
「カイ、君……」
「何で、みんな…!」

その声に引っ張られるように、ユキはゆっくりと腕を下ろした。
暗闇の体育館の中で唯一眩く照らされるステージ、そこに立つ4人の姿が目に飛び込んでくる。
ユミル、と王者然として中央に立つ彼の名前を呼ぼうとして、失敗した。
蜂蜜色の目が降旗を見下ろしている。
初めて出会った時を遥かに超える威圧感に、ユキの咽喉は震えた吐息を零すだけだった。


「……君達が、僕達をここに連れて来たの?」

いち早く冷静さを取り戻したのは黒の城の王子だった。
確信を持った問いかけに、ユミルは悠然と頷く。

「その通りだ」
「どうして……」

その言葉に、普段となんら変わりない口調で答えたのはチトセだった。

「お前がオレの愛を信じてくんないから。思い知らせてやろうと思って」

黒の城の王子は瞠目して言葉を失った。
それと同時に、他の面々も思い当たる。
何故自分が、こんな所に連れて来られたのか。その原因に。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.7 )
日時: 2014/01/03(金) 21:56:35 メンテ
名前: ハルちゃん

壇上の彼らは、立ち竦む自分の相手を見下ろして口を開いた。

「拒否されるならまだしも、想いを籠めた告白を冗談にされるとは思わなかったよ。カリンはおいらが傷付かないとでも思っているのか?」
「わたしはシロのことがこんなに好きなのに、シロのことばかり考えているのに、シロが居ないと生きていけないのに、どうして信じてくれないの、ねえ。どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして」

その語り口調も、自分の思い人を睥睨する目付きも、尋常のものではない。
彼らを見上げている者たちは漸く理解する。
――――自分は、取り返しのつかない間違いを犯したのだと。


そこで、ユミルは一歩前に踏み出した。
反射的にユキの体が後ろに傾ぐが、足はがくがくと震えて動いてくれない。
ユミルはそんなユキを支配者の笑みで見下ろし、軽く両手を広げ、滔々と語った。

「言葉で言っても分からないのなら、その身に直接分からせるしかないと思ってね。
 だから、君達と鬼ごっこをすることにしたんだよ」

ユミルの声には、愉悦の響きすらあった。

「鬼ごっこ……?」

シロが眉根を寄せて呟く。
壇上のビアンカは頷いた。

「そう、鬼ごっこ。シロ達が逃げて、私たちが追いかける。
 今の状況に、ぴったりだと思わない?」

先程から一変、にっこりと微笑まれて、シロは返事が出来なかった。
ビアンカの後はユミルが続ける。

「制限時間は日の出までだ。それまで君達が逃げ切れたら、僕達は君達を諦める。
 けれど捕まえられたら、君達には一生、僕達のモノになってもらうよ」

それは逆らうことを許さない、一方的な宣言だった。
咄嗟にフウカは口を開く。

「待って、どうして。」
「フウカはみんなの助っ人だ、さすがに簡単過ぎたらおいらの愛がカリンに伝わらないだろう」

フウカの言葉を遮って、カイはにこやかにそう言った。
ぞわりと、フウカの背に怖気が走る。

「何を勝手なことを……!」

思わずキースが声を荒げた。
しかしユミルは態度を変えず、悠然と語る。

「むしろ感謝して欲しいな。
 このまま君達を監禁してもよかったのに、逃げるチャンスをあげたんだよ?
 まあ、本気で愛してるのに玩具扱いしてるとか、不愉快な誤解をされるのも癪だからね」

ユミルの目線に、ユキの息が詰まった。
その反応にユミルは満足そうな顔をする。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.8 )
日時: 2014/01/03(金) 22:11:18 メンテ
名前: ハルちゃん

「僕達のモノになるのが嫌だったら、精々全力で逃げてくれ。僕達も全力で追いかける。
 君達の拒絶と僕達の愛、どちらがより強いかハッキリさせようじゃないか」

自分達が負けるなど微塵も思っていない口調で、ユミルは言った。
ユミルの周囲に立つ彼らも一様に、想い人を手に入れられる喜びの笑みを浮かべている。
彼らを見上げる5人は、対照的に追い詰められた表情で、何を言っても無駄だと悟った。


ユミルは「分かってくれたようだね」と頷いて、説明を続ける。
「ここはとある中学校だ。公平を期すため、この場の誰とも縁のない学校にしたよ。
 逃げていいのはこの中学校の敷地内全てだ。それより外に出たら許さないからね。
 全ての部屋の鍵は僕が持っているから、何処かに立てこもるのは無意味と考えてくれ。
 校内の施設や備品は好きに使っていいよ」

そこで風が窓を揺らし、ガタガタと音を立てた。
思わず肩を揺らしたユキを愛しげに見て、ユミルは先を続ける。

「君達は協力し力を合わせて逃げてくれて構わない。勿論、僕達も君達を捕まえるために協力し合う。ただし、僕達は自分のターゲットしか捕まえない。
 そして、君達は捕まったらその相手のモノになってもらう。
 ルールはこんなところかな。何か質問はあるかい」

何かを尋ねる余裕など、ユミルを見上げる彼らにはなかった。
ユミルは彼らの背後、体育館の入り口を指差す。

「君達を拉致したとき持っていた荷物、それから人数分のペンライトと校舎の地図をそこに置いておいたよ。必要ならば持って行ってくれ」

「……至れり尽くせり、だね」

完全にユミルに呑まれていることを自覚したフウカが、何とかペースを取り戻そうと軽い口調で返したが、その声は震えていた。カリンは思わず奥歯を噛み締める。
カイはそんなカリンを見下ろして、さらりと答えた。

「さっきも言っただろう、こっちが有利な条件にしても意味ないって」

カリンは何と答えればいいのか分からず目を逸らした。


ユミルは手首を持ち上げて、腕時計の針を確認する。

「もうすぐ0時半になるね。そうしたら君達はここを出発していいよ。
 僕達は30分後の1時にここをスタートする」

ユキはステージ横に備え付けられた時計を見た。
カチリと長針が動き、6の数字を指し示す。

「時間だね。それじゃあ、鬼ごっこを始めようか」


AM 0:30 ゲームスタート
 
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.9 )
日時: 2014/01/03(金) 22:22:03 メンテ
名前: ハルちゃん

蛍光塗料が塗られた腕時計の針を確認して、カリンは小さく溜息を吐いた。
鬼達が体育館を出発してから30分も経過したのに、彼らは一向に現れない。
勿論、見つからないに越したことはない。しかし、体育館での彼らの様子を考えると、30分以上も音沙汰なしというのは不気味なことこの上なかった。
カリンは気を落ち着けようと、理科室にあったビーカーを手の中でころころと転がす。

ペンライトは極力使わないことにしているので周囲は暗い。僅かに、窓から差し込む月明かりで辺りは何とか判別できた。
暗闇の中で黙り込んで、いつ見つかるかという恐怖と闘うのは、想像以上に精神に来るものがある。
運命を共にした仲間達と先程まで昔の話をしていなければ、とても耐えられるものではない。
もしこの場に一人だったらと想像して、カリンは背筋を震わせた。

理科室の隅には、カリン達が拉致されたときに持っていた荷物が置いてある。
体育館を出るときにユミルから返されたものだが、逃げるためには出来る限り身軽でいなければならないから、最低限必要な物以外はここに残して行くことにしていた。幸い電気と水道は生きているから、途中で咽喉が渇いても困らない。
だからカリンはペンライトと携帯電話しか所持していなかった。あとは、手持無沙汰に持ったままのビーカーだけだ。
隅に置いたバッグの中にはジャージやタオルが入っていて、それらを使って部活をしていたときを思い出す。ほんの数時間前なのに、ずっと昔のことのような気がした。
カリンはぼんやりと物思いに耽っていて、だから、それに気付くのが少し遅れた。



「っ!! シロくんっ、伏せてっ!」

気付いた瞬間にカリンは叫ぶ。
反射的に頭を下げたシロの上を、ビアンカが横薙ぎに払った棒状のものが通り抜ける。
先端が鉤爪状になったその棒は、横手にあった棚のガラスを砕き割りけたたましい音を立てた。

「ビアンカさま…!?」

シロが呆然と呟く。躊躇いなく自分を傷つけようとしたビアンカに衝撃を受けた声だった。

「ぼさっとしてちゃダメ!走って!」

愕然とした空気に、フウカの一喝が飛ぶ。
彼女は既に、呆けたユキの手を引いて出入り口に駆け出していた。
そこでカリンはハッとしてフウカを引き止める。

「そっちは駄目だよっっ!」

フウカの目に、出入り口から理科室へ入って来たユミルが映った。その後ろにチトセの姿もある。
ユミルはユキを見ると実に嬉しそうな笑みを浮かべる。その右手に、銀色に煌めく包丁が見えた。

「外に!」

カリンが叫ぶ。その目は、もう一つの入口から入って来たカイの姿も捕えていた。ビアンカもガラスを割った棒を構え直している。
ユミルの笑みに硬直しかけたフウカはカリンの叫びで我に返って、ユキの手を引いたまま窓へ駆ける。すぐにカリンも続いた。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.10 )
日時: 2014/01/03(金) 22:25:58 メンテ
名前: サボテン

こっちも好きです!
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.11 )
日時: 2014/01/03(金) 22:28:11 メンテ
名前: ハルちゃん

ありがとうこざいます *

このお言葉を励みにして頑張りますっ!
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.12 )
日時: 2014/01/03(金) 22:29:29 メンテ
名前: ハルちゃん

蛍光塗料が塗られた腕時計の針を確認して、カリンは小さく溜息を吐いた。
鬼達が体育館を出発してから30分も経過したのに、彼らは一向に現れない。
勿論、見つからないに越したことはない。しかし、体育館での彼らの様子を考えると、30分以上も音沙汰なしというのは不気味なことこの上なかった。
カリンは気を落ち着けようと、理科室にあったビーカーを手の中でころころと転がす。

ペンライトは極力使わないことにしているので周囲は暗い。僅かに、窓から差し込む月明かりで辺りは何とか判別できた。
暗闇の中で黙り込んで、いつ見つかるかという恐怖と闘うのは、想像以上に精神に来るものがある。
運命を共にした仲間達と先程まで昔の話をしていなければ、とても耐えられるものではない。
もしこの場に一人だったらと想像して、カリンは背筋を震わせた。

理科室の隅には、カリン達が拉致されたときに持っていた荷物が置いてある。
体育館を出るときにユミルから返されたものだが、逃げるためには出来る限り身軽でいなければならないから、最低限必要な物以外はここに残して行くことにしていた。幸い電気と水道は生きているから、途中で咽喉が渇いても困らない。
だからカリンはペンライトと携帯電話しか所持していなかった。あとは、手持無沙汰に持ったままのビーカーだけだ。
隅に置いたバッグの中にはジャージやタオルが入っていて、それらを使って部活をしていたときを思い出す。ほんの数時間前なのに、ずっと昔のことのような気がした。
カリンはぼんやりと物思いに耽っていて、だから、それに気付くのが少し遅れた。



「っ!! シロくんっ、伏せてっ!」

気付いた瞬間にカリンは叫ぶ。
反射的に頭を下げたシロの上を、ビアンカが横薙ぎに払った棒状のものが通り抜ける。
先端が鉤爪状になったその棒は、横手にあった棚のガラスを砕き割りけたたましい音を立てた。

「ビアンカさま…!?」

シロが呆然と呟く。躊躇いなく自分を傷つけようとしたビアンカに衝撃を受けた声だった。

「ぼさっとしてちゃダメ!走って!」

愕然とした空気に、フウカの一喝が飛ぶ。
彼女は既に、呆けたユキの手を引いて出入り口に駆け出していた。
そこでカリンはハッとしてフウカを引き止める。

「そっちは駄目だよっっ!」

フウカの目に、出入り口から理科室へ入って来たユミルが映った。その後ろにチトセの姿もある。
ユミルはユキを見ると実に嬉しそうな笑みを浮かべる。その右手に、銀色に煌めく包丁が見えた。

「外に!」

カリンが叫ぶ。その目は、もう一つの入口から入って来たカイの姿も捕えていた。ビアンカもガラスを割った棒を構え直している。
ユミルの笑みに硬直しかけたフウカはカリンの叫びで我に返って、ユキの手を引いたまま窓へ駆ける。すぐにカリンも続いた。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.13 )
日時: 2014/01/03(金) 22:51:09 メンテ
名前: ハルちゃん


しかし、シロ、キースは、割れたガラスの近くに居たために反応が遅れた。

「逃がさねーよ、キース」

ビアンカが割った棚の二つ隣の棚に、チトセが手を掛ける。
あまりにも簡単に棚は倒れて、シロたちの進路を塞いだ。

「!?」

窓枠に手を掛けたカリンが振り向く。

「カリンっ!」

フウカが叱責に近い声を上げた。彼女とて残された3人が心配だが、ここで立ち止まるわけにはいかないのだ。
カリンは振り切るように頭を振って、フウカとユキに続いて外に出た。





 *****



フウカ、ユキ、カリンの3人は、西棟の昇降口から校内に戻った。
最も近い職員室の引き戸を音を立てないよう僅かに開けて、その中に身を滑り込ませる。
室内に入る前に、カリンは手にしたままだったビーカーを廊下の奥へと転がした。
そして戸を閉める。
数秒後、追跡者の声が聞こえてきた。

「ああもう、カリンどこにいるんだろう〜」
「チトセが棚を倒したのも正直ジャマだったよ。あれがなかったらもう少し早く追いかけられたのに」
「見失ってちゃったよ。これは職員室から順に探して行くしかないか?」
カリンたち3人は、カイの言葉に体を強張らせた。
「ん? 今、向こうから音しなかったか」
「確かに聞こえた」

しかし、カイとユミルの足音は職員室の前から遠ざかって行く。
カリンが転がしたビーカーが壁にでも当たったのだろう。3人は一先ず胸を撫で下ろした。
あとは、ユミルとユキが東棟の一番奥の階段から2階に上がってくれることを祈るしかない。


「あの3人は大丈夫かなぁ……」
「今は信じるしかないでしょ」

カリンの呟きに、フウカは携帯を見下ろしながら答えた。
今連絡を取ろうとしたら、彼らの逃亡の邪魔になるかもしれない。フウカはそう考えて、安否を確認したいのを我慢する。

「……ところで、ビアンカちゃん、バールのようなもの持ってなかった?」
「バールのようなものってゆうか、バールでしょあれは。
 チトセも包丁持ってたし、何考えてんのあいつら……」

フウカは包丁を持ったチトセの笑顔を思い出し、湧き上がりそうになった恐怖を乱暴な口調で誤魔化した。
そこで、今までずっと黙っていたユキが、俯いたままぽつりと呟く。

「……ユミルが、言ってましたよね」
「何を?」

カリンとフウカが降旗を見る。ユキはか細い声で答えた。

「この学校の備品は好きに使っていいって……」

2人は目を瞬いた。

「え、あれってそういう意味?」
「いやでも確かに、包丁は家庭科室にあるだろうし、バールは……工作室?」
「もしかしてカイ君達がが30分も来なかったのは、武器を探してたから……?」

カリンの推測にフウカは顔を顰めた。どうやら向こうは、こちらを捕まえるために手段を選ぶつもりはないらしい。
フウカは先程見たカイ達を思い出す。ビアンカはバール。チトセは何も持っていなかったが、彼は素手でも簡単にこちらを抑えられるのだろう。

そこでフウカは、自分はカイも何も持っていなかったことを思い出した。

「カイは何か持ってたの?」

問うと、カリンはぴくりと肩を揺らす。

「あぁ…、何も持ってないみたいだったけどぉ」

頭を掻くカリンに、フウカは無言で続きを促した。

「今思い出したの、今月の付録って確か…」

フウカはピンときたようだ。


「睡眠薬だったわよね」

カリンの言葉に、フウカは目をそらした。なんというタイミングでなんという付録を。

「あー、まあ、口にするものに気を付けておけば大丈夫じゃない」
「ほら、布に染み込ませて嗅がせたり、針に仕込んで刺してきたりするかも……」

カリンは、自分で言いながら本の読み過ぎだと思った。しかし、彼らはそういう常識外れのことを平然とやってのけてしまうのだ。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.14 )
日時: 2014/01/03(金) 23:09:39 メンテ
名前: ハルちゃん

ビアンカは肩で息をしながら一人で階段を上る。
完全に置いて行かれてしまった。矢張り、単純な鬼ごっこになってしまうと自分は分が悪い。
ここは西棟の、東棟との境にある階段だ。二階まで上ると、悔しそうな様子のチトセが目に入った。

「逃げられたの?」
「おせーよ、ビアンカ」
「ごめんね、でも私に当たらないでよ」
「チッ、この階段上ったのは間違いねーのに……」

チトセは苛立った声で吐き捨てる。
ビアンカは持っていたバールを壁に立てかけると、携帯電話を取り出し、ユミルへと電話を掛ける。
シロ、キースの3人を見失ったことを報告すると、カイたちも残り3人を取り逃がしたのだと伝えられた。

「私達の方も、理科室で追い詰めたと思ったですが……。
 こっちが強硬手段も辞さないことに気付いたシロがチトセに殴りかかって。シロもチトセじゃなくて私にすればいいのに。私ならどんなに殴られても蹴られてもシロに抱きついて捕まえるのに。まあシロには本気で私に手を上げるなんて出来ないのよね、そんなところも大好き。
 え? ああ、チトセはシロの拳は避けたわよ。その隙をついたキースに思いっきり椅子を投げ付けられてたわ。
 そうして包囲網を崩され、逃げられてしまったの」

その後、ブチ切れたチトセが凄い勢いで理科室を出て行って、ビアンカは慌てて彼らを追った。
しかし基礎体力の差はいかんともし難く、ここで漸く追い付けたのだ。

『そちらの状況は分かった。ところでビアンカ、今居るのは中央階段の2階だったね?』
「ええ」
『それなら、一番怪しいのは図書室だな』

ユミルの言葉に、ビアンカは校内の地図を思い浮かべる。図書室は確か、東棟2階の一番奥にあった。

『お前達に襲われた後なら、彼らは逃げたいというより身を隠したいと思っている筈だ。
 あそこは校内で最も遮蔽物の多い場所だろう。彼らの巨躯を隠すのにも都合がいい』

そう言われて、ビアンカは成程、と頷く。

「分かりました、図書室に行ってみます。
 ところでユミル、君はもう体育館に戻ったんですか?」

気になっていたことを問うと、電話の向こうで、ふふ、と笑う気配がした。

『勿論』
「それは……、またどうして」

理由は何となく分かったが、ビアンカは敢えて尋ねた。
ユミルは嬉しそうに、愉しそうに答える。

『ユキが一人になったとき、ユキと永遠の愛を誓って、永遠に僕だけのものにするために彼を迎えに行くんだよ。
 他の誰かが居る場所でそれをするなんて、無粋だと思わないかい。
 彼と二人きりで、僕だけを見ている彼を捕まえるなんて、素敵じゃないか』

こんなにもうっとりとしたユミルの声など、ビアンカは今まで聞いたことがない。


「そうね。ではもう切るわよ。私のシロが待っているので」
『ああ。健闘を祈っているよ』

ビアンカは通話を切ると、大人しく待っていた紫原と青峰に顔を向けた。

「ユミルの予想では、図書室です」
「ユミルの予想はあたるからな」

チトセはそう答えて、図書室の方へ歩き出す。
ビアンカは壁に立てかけたバールを持って彼らに続く。
真っ暗で先が見えない廊下の奥、そこに愛しのシロが居るのだと思うと、気分が高揚して仕方がなかった。




一話 【完】

二話に続く。
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.15 )
日時: 2014/01/03(金) 23:44:21 メンテ
名前: ハルちゃん

「シロ達、二人とも無事に図書室に逃げたってさ」

携帯に目を落としたフウカがそう言うと、カリンとユキは顔を綻ばせた。

「……ん?」

画面をスクロールしたフウカは、最後にもう一文あることに気付く。

「どうしたんすか?」

覗き込んでくるカリンとその横のユキに、フウカは携帯の画面を見せた。
そこには、『絶対に逃げ通して、あいつ等の目を覚ましてやりましょう』とある。
カリンがそれを読んで「シロくんもいいこと言うわねぇ」と笑ったので、フウカは言い方が生意気だと画面を小突いてやった。
そしてフウカは、自分たちは職員室に居る旨のメールを返信する。
フウカが折りたたみ式の携帯をぱたりと閉じると、カリンがやや神妙な面持ちで口を開いた。

「カイくん達って本当に、私達のことを好きなんだと思う?」

「まさかっ」

即答したのはユキだ。
首を捻りながらもフウカも同意する。

「私も、そうは思えない」

二人の返答に、カリンは「やっぱり?」と表情を緩めた。
そして、僅かに姿勢を正す。

「二人には言っておくけど。私、カイくんのこと、恋愛感情で好きなの」

その言葉に、フウカとユキは目を丸くした。
カリンは気にせず続ける。

「でも、だから、カイくんが私を好きだなんて信じられないよ。
 きっと彼、勘違いしちゃったんじゃないかな。
 そうとしか思えないよ。
 だって私には、彼らの……ビアンカちゃんとの仲に割り込むなんて出来ないんだから」

フウカとユキは口を挟まずカリンの言葉を聞いていた。

「カイくんの告白を冗談にしたのは、確かに誠意がなかったわ。
 でもあれを受け入れてたら、私は結局彼らには敵わないんだって思い知らされるだけだったと思うの。そんなの私は嫌、いくら分かり切ってることでもまざまざと突き付けられるのは辛いの」

そこでカリンは、顔を伏せて自嘲の息を吐いた。

「結局私、カイくんのこと好きとか言っておきながら、私のことしか考えてないんだ」


「……そんなの、当たり前じゃん」

ややあって、掛けられた言葉にカリンは顔を上げる。真っ直ぐな視線を向けてくるフウカと目が合った。

「恋愛って普通、対等な立場でするものじゃん。お互いに相手が好きだから付き合うんでしょ。
 自分が傷つくって分かってるのに自分だけが我慢して付き合うなんて可笑しいじゃん」

フウカは一度息を吐いて、カリンから目を逸らす。するとまた、違う方から声が聞こえた。

「私は、ユミルが何を考えてるかなんて分かんない。分かんないから信じられない。
 けど、ユミルとは住む世界が違うんだってことは分かるよ。
 ユミルは凄い奴で、ユミルの周りにもユミルが認めた凄い奴しかいない。
 何でユミルが私をそこへ連れて行こうとするのか、私には理解できない。
 ただ……」

殆ど一息で述べたユキは、そこで言葉を切った。
眉根を寄せて、吐息を零すように呟く。

「ユミルの傍に居ると、惨めになる」

* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.16 )
日時: 2014/01/03(金) 23:53:07 メンテ
名前: ハルちゃん


ユキは口を閉ざした。カリンは何も返せない。
フウカは二人へ手を伸ばし、その頭を抱き寄せた。

「わっ」
「フウカちゃん…?」

目を白黒させる二人を掻き抱いて、フウカは溜息交じりに言葉を投げかけた。

「カリン達があいつ達のモノになるなんてあたしは絶対に御免。
 カリン達ももそうでしょ。
 だから、逃げ切るよ。他でもない、カリン達自身のために」

そこまで言って、フウカはカリンとユキの頭を離す。
顔を上げてフウカを見た二人は、やがてしっかりと頷いた。
 
* Re: ハロー、ミスタークレイジーナイト ( No.17 )
日時: 2014/01/04(土) 00:07:56 メンテ
名前: ハルちゃん

「思ったんだけどね。
 シロくんはビアンカさんに見付かったら、下手に隠れるより走って逃げた方がいいんじゃないかな」

「ああ、はい、確かに、隠れんぼはともかく追いかけっこならビアンカさまに負けない自信があります」

「その点、チトセは僕と身体能力が2:8くらいだからなあ…」

「でもキースさん、さっきチトセに飛び蹴り決めてなかったですか?」

「さっきのは隙をついて何とか決められたから。次はああはいかないよ」

キースが肩をすくめたとき、シロの携帯電話が震えた。
シロは即座に受信したメールを開く。

「カリンさん達、三人とも無事だってよ。今は職員室に居るって」

そう言って携帯の画面を見せると、キースも表情を緩めた。
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