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50人目標塾生集まるか 民主県連、女性対象に来月開講

記者会見でスクールの概要を発表する岡崎氏(左)

 民主党県連は3月、女性の政治参加を促し、来年の統一地方選の新人発掘につなげる「女性のための政治スクールin 東北」を始める。党勢が低迷する中、地方議員を増やすことは最重要課題。講師に著名人をそろえ、有望な塾生を取り込もうと躍起だが「今の党に人が集まるだろうか」と不安の声も漏れる。スクールの成否は党再生の試金石にもなりそうだ。

 スクールは3月15日〜11月8日、仙台市で開講。雇用や社会保障、環境、男女共同参画などの講義を計7回開く。東日本大震災の被災地も視察し、課題解決までの方法論を多面的に学ぶという。
 講師は、校長を務める岡崎トミ子元参院議員が人脈を駆使して選んだ。「デフレの正体」などのベストセラーで知られる藻谷浩介日本総合研究所主席研究員、社会保障に詳しい宮本太郎中央大教授らに要請した。
 岡崎氏は「議員を目指す人たちと議論を深め、現場に寄り添う政治家を育てたい」と意気込む。
 県連は2006年と10年、男性も対象に統一選対策の政治スクールを開講。いずれも50人弱が受講した。対象を女性に絞ったスクールも10年に2日間限定で開き、65人が受けた。
 06年は政権交代への期待が高まりつつあった時期。10年は政権を担っていた。党は12年12月の衆院選で政権から陥落。昨年夏の参院選も惨敗し、党を取り巻く環境は大きく様変わりした。
 それでも県連が目指すのは、かつてと同じ50人規模のスクール。対象を東北各県に広げ各県の総支部や支持団体に推薦を要請した。一般公募も26日まで受け付ける。
 岡崎氏らは県内の大学を回るなどして塾生集めに奔走している。有望な新人の発掘と地方選での勝利を、「次期衆院選への重要な足掛かり」(安住淳県連代表)と位置付けているからだ。
 県連幹部は「党本部は集団的自衛権などの基本政策さえ意見集約できていない。優秀な政治家志望者にどれだけ目を向けてもらえるか読めない」と気をもむ。


2014年02月23日日曜日

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