小野寺五典防衛相は23日、岐阜市内で講演し、武器輸出を原則禁止してきた武器輸出三原則に代わる新原則の策定について、「日本がミサイルなど色々な武器を死の商人のように売っていくわけではない」と強調した。

 政府は現行の三原則で「国際紛争の当事国」への輸出を認めないとする項目を、削除する素案をまとめている。小野寺氏は講演後、「(紛争当事国の)切り分けが簡単ではないが、平和国家としての原則はしっかり考えていく必要がある」と記者団に語った。中東で周辺国と軍事的緊張を抱えるイスラエルへ、次期主力戦闘機F35の部品を輸出することなどを考慮したとみられる。