日本ハム−DeNA 4回裏2死一、三塁、中田が右中間に3ランを放ち一塁へ向かう=名護で
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◇日本ハム8−0DeNA
日本ハムは中田が4回にオープン戦初本塁打となる3ラン。新人の岡も1号ソロを放った。武田勝は全球種を試し2イニング2安打無失点と順調な仕上がりを見せた。DeNAはルーキー三上が先発したが、味方の拙守もあり3イニング3失点。
これぞ大砲の一撃。打った瞬間、中田は本塁打を確信した。4回。4点リードしてなお2死一、三塁。北方の初球。直球に迷いなくバットを振り抜くと、打球は右中間のネットを越え、球場後方の砂浜まで届いた。
100キロの巨体から放った打球は推定飛距離150メートルの場外弾。「1球で仕留めるつもりで打席に入りました。気持ちよく打てたね」。怪力で運んだ特大アーチを余裕たっぷりに振り返った。
飛距離増を課題に挙げてきた今キャンプで、早くも実戦3本目のアーチ。場外弾は18日の韓国サムスンとの練習試合に続き2本目だ。「芯に当たって角度さえつけば越えるから」。今キャンプでは通常の打撃練習後、挑戦中の三塁特守をこなす。さらにロングティーでバットを黙々と振る。ハードな練習の成果が結果となって現れている。
栗山監督はキャンプ直前、一段とたくましくなった中田の体を見て、実戦で球場の外の海に届く本塁打を命じた。この日の一発は海までは届かず、指揮官は「(飛距離は)ダメですね」と冗談を交えながらも「しっかり踏み込めば飛んでいくね」とほほを緩めた。
「これからも打ち込んで開幕を迎えたい」と中田。三冠王を狙う4番が、順調に調整を進めている。 (水足丈夫)
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