金曜ドラマ・天誅 闇の仕置人 #03 2014.02.07

創業80周年を迎える丸福珈琲店から簡単に本格的なブレンドを楽しめるドリップコーヒーと焼き菓子他ご覧の詰め合わせを差し上げます。

突如現代に現れた背中に傷のある謎の女サナ
(正子)あんたがいいって言うまでここにいればいい。
私と暮らそう。
かつて戦国の世で壮絶な人生を歩んでいたサナは命の恩人である正子と契約を結ぶ
互いに心に闇を抱えた正子とサナが出会い始まった世直し
驚異的な身体能力を持つサナの力を借りた正子はスナックのママミツ子の息子を救うためオレオレ詐欺集団を一網打尽にする
(松田)今はもうこの世にはいないよ。
(サナ)いない?
そしてサナは自分が生きていたのが400年前だと知り混乱するのであった
ユウー!
(ユウ)《姉ちゃん…》
(加奈子)泣いてるの?
(加奈子)痛いのつらいの飛んでけ〜。
おばあちゃんが教えてくれたおまじない。
効くんだよ。

(恭子)加奈子!話しちゃ駄目って言ったでしょ。
もう行こう。
(恭子)あんたね何様だか分かんないけど娘をたぶらかさないでちょうだい。
行こう。
(松田)正子さん。
(正子)やだ先生色っぽいんだもん。
私勘違いしちゃう。
やだわ〜。
目と目を見てあの指導するのがモットーでございますんで。
(正子)あっそうですか。
(女性たち)竜さま〜!
(女性)私たちにも指導してください。
(正子)あ〜もういいわじゃあ。
あっ…。
あっ何か良くなったみたい。
(知世子)まーちゃん腰悪かったの?
(ミツ子)そんなこと聞いたことないわよ。
何言ってんのよ。
私ストレスなのよ。
嫁のストレスが腰にきてんだもの。
(知世子)ハァ…でもすてきよね。
5月のそよ風のように爽やかな微笑み。
(ミツ子)あの顔であの体。
あのフェースであのボディー。
ミツ子おんなじじゃない?それ。
(知世子・ミツ子)完璧。

(八巻)毎度どうも!宅配弁当のまごころエプロンで〜す!まあおんなじ男でも違うわねあんたちょっと。
(八巻)お姉さん方俺の胸はいつでもウエルカムよ〜。
あっギャグが寒いわ。
あのね和菓子屋の旦那に聞いたんだけどあの人刑務所に入ってたらしいわよ。
嘘?
(知世子)この辺今あの空き巣事件あるでしょ?ピクニック?
(ミツ子)ううん違う違うピッキング。
(知世子)ああそうそうピッキング。
ねっもしかしたらあの人が犯人じゃないかって。
え〜?
(八巻)毎度どうも!
(知世子)それにね仏壇屋の女将さんが見たんだって。
何を?あの人が小学生をやらしい目で見てるの。
やだ〜怖いねぇ。
(八巻)うん!おいしいね。
(八巻)あげようか?
(女の子)うん。
(八巻)今日も頑張っちゃおうかな。
よいしょ。
(八巻)よっ。
(坂本)おい辰今日も早いねぇ。
(八巻)いやぁもう楽しくて楽しくて。
秀ちゃんのおかげだよ。
(坂本)ここじゃ俺は店長だぞ〜。
ハハハハ。
(八巻)俺さ頑張るよ。
秀ちゃん…いや店長に迷惑掛けたりしませんから。
(坂本)面倒なところに首突っ込むなよ。
(八巻)うん。
(坂本)絶対だぞ〜おい。
おいおいおいおい。
(八巻)了解了解了解了解。
(八巻)オウ!今日もグッドなモーニングですねエヘヘ。
チャラチャラすんなよ。
ムショ帰りのくせによ。
ここらの空き巣お前じゃねえの?そんなバナナ。
んなわけナイチンゲール。
なんちゃってエヘヘヘ。
よいしょ。
じゃいってきます。
ガッツ。
ホント警察も…。
これ許せないわね。
(防犯ベルの音)あっ!何よそれ!
(ミツ子)防犯ベルよ。
いらないでしょ!あんたに防犯ベルなんか。
(ミツ子)いるわよ!一人暮らしのオネエだもの。
自分の身は自分で守らないと。
大丈夫安心しなさい。
(ミツ子)左右田このシール裏の窓に貼ってきて。
何?そのシール。
(ミツ子)防犯シールよ。
いらないじゃない!
(ミツ子)いるわよ!あんた。
こんなか弱い私を。
ここんとこ貼っときなさいよ。
まーちゃんこそね貼っときなさいよ。
あっ誰か来たよ。
(ミツ子)あっいらっしゃいませ。
あら?どした?そこの道で。
うん。
(綾音)《麻衣…》
(クラクション)まさか…自殺?
(ミツ子)えぇ!?
(綾音)麻衣…。
んっ?
(綾音)麻衣…。
麻衣?麻衣?
(ミツ子)麻衣?あなたしっかりしなさい。
大丈夫?あっ気が付いた?
(綾音)ここは?スナック天守閣。
怪しい所じゃないわよ。
(リオ)いやいや怪しいっしょ。
(ミツ子)左右田。
あなたが倒れてんのこの子が助けてくれたのよ。
(綾音)すみませんご迷惑を…。
大丈夫?あなた。
危ない危ない。
(ミツ子)ちょっと…。
もうちょっとゆっくりしていきなさい。
ねっ。
(ミツ子)そうよ。
ご覧のとおりうちは暇なんだから。
(綾音)大丈夫です。
疲れが出ただけなんで。
それじゃサナ送ってあげな。
(綾音)いえホントに…。
いやいや一人じゃ危ないから。
はい。
ねっ?
(綾音)すみません。
お大事に。
(綾音)ありがとうございました。
(ミツ子)お大事に。
あら。
(ミツ子)んっ?忘れ物じゃないのかしら。
(ミツ子)え〜?ほら。
(ミツ子)あっ。
娘さん?
(弥生)あっねえねえねえ。
あらペーちゃん。
(弥生)あのさあの今あの出てったの綾音さんじゃない?綾音さんってこの人?
(弥生)そうそうそうそう。
あのね私あのほらほらほら尿道結石やったでしょ?そんときにねお世話になった看護師さん。
谷原綾音さんっていってねよくしてもらったの。
この子は?
(弥生)あっこれねあの娘さんでね確かねえっと…麻衣ちゃん。
あっうわ言で「麻衣」っつってたわ。
(弥生)旦那さんと3年前に別れたらしいけど一人で娘さん育てて。
立派なお母さんよ。
へぇ〜。
(綾音)あのもうここなので。
うっ!うう…。
腹が…。
(綾音)えっ?
(綾音)ここがトイレですから。
かたじけない。
(涼)お客さん?
(綾音)うん。
ちょっと…。
(涼)何?どうしたの?
(綾音)ううん何でもないよ。
(涼)何か聞かれた?
(綾音)別に。
(涼)そう。
ご飯は?
(綾音)ごめんまだだ。
すぐ支度するね。
(涼)いいよゆっくりで。
若い男といるの?それと。
それと?血。
血?m?mは足んないか。
何?分からない。
(涼)粗大ごみ捨ててくれたんだ。
えっ?
(涼)ありがとう。
ずっと邪魔だったんだよね。
涼君麻衣だけどもしかして…。
(涼)おばあちゃんちでずっと暮らす。
ってことでいいよね?うん…。
(首藤)ヘイヘイヘイ…。
(一之瀬)どうしたんすか?首藤さん。
(首藤)連続空き巣事件ピッキングの手口がハチ巻そっくりだ。
(一之瀬)ハチ巻?
(首藤)本名八巻辰。
8秒あればどんな鍵でも針金一つで開けちまうから通称ハチ巻。
18歳で傷害事件起こしてから空き巣専門になってムショとシャバを行ったり来たり。
(一之瀬)1年前に出所してますね。
(首藤)殺しやるまで落ちたか。
空き巣事件調べてるんですか?警察は頼りになんないしさ。
近所のことだし。
(ミツ子)ねえねえ…これ見てよ。
やっぱ私って天才かも。
あらあんた大したもんじゃない。
(松田)パチンコ店周辺で犯行が行われてますね。
うん。
(松田)半径3kmってとこですかね。
これ先生さ見張ってたら犯人捕まんじゃない?いやあんたそんな簡単に言うけどさ大変よ。
ねえ先生?
(松田)ねえ。
何言ってんのよ。
先生とサナがいれば大丈夫じゃない。
申し訳ないんですけどちょっとパトロールしていただいて…。
(松田)了解いたしました。
ちょっとあんたデジカメ持ってない?
(ミツ子)あっデジカメ。
はい左右田デジカメデジカメ。
(ミツ子)は〜い。
はいこれでねバシッとね。
はいいい?いくわよ。
はいいい顔して〜。
はい。
うわっ!大丈夫よ。
これカメラっていうの。
(ミツ子)ほら写ってるでしょ?ああ…。
これで動かぬ証拠を撮ってきてそうすると警察が動いてくれる。
警察?うん…あっ奉行所。
ねっ。
それと約束したことは忘れちゃ駄目よ。
約束…。
うん。
《人をあやめてはならぬ》《殺してはならぬ》人は殺さない。
うん。
どんな悪人も。
そう。
困ってる人がいたら助ける。
分かった?承知。
うん。
なぜ悪人を殺してはいけない?大切な人を傷つけられたら僕だって敵討ちはしたい。
だけどそれはできない。
被害者にとっては理不尽な法律かもしれないな。
ここは何もかもまったく違う。
なぜ忍びは滅んだ?必要なくなったからさ。
なぜだ?ではなぜ私はここに…。
まるで違う時代から来た人の言い草だよな。
君忍びでしょ?タイムスリップ…とか?なんてね。
あっそろそろ教室の時間なんで後頼む。
じゃ。
タイム…スリツブ?
(シャッター音)
(シャッター音)・
(八巻の鼻歌)・
(首藤)ハチ巻。
(八巻)首藤さん。
(首藤)元気そうじゃねえか。
(八巻)ええまあ。
(首藤)腕落ちたな。
扉に傷残した揚げ句殺しまで。
空き巣事件なら俺じゃないっすよ。
(一之瀬)目撃証言があってな。
現場から逃げた男がここの上着着てたって。
上着?あっ上着ならひとつき前に駐車場で盗まれちまって。
いやホントだよ。
誰かが俺にぬれぎぬを…。
寒いよな。
冬の拘置所は。
違うよ。
ホントなんだよ!まあいいや。
お兄ちゃん。
元気ないね。
どうしたのよ?しょぼくれた顔して。
姉さん言うね言うね。
ヘヘ。
あんたから笑顔取ってどうすんの。
困ったことあったらここ電話して。
じゃあうちの名刺を?うん渡しといた。
(松田)分かります。
八巻さん元気なかったですよね。
客人だ。
客人?ああハチ巻。
んっどうした?その子は?麻衣。
あんたの子?
(八巻)いや違うよ。
この子預かってくんねえかな?訳あり?ああ。
(八巻)《あ〜いい天気だ。
気持ちいい》・
(八巻の鼻歌)《腹減ってんのか?》
(八巻)《よかったら食うか?》
(八巻)《ほら食いな》《おいしいぞ。
ヘヘ》
(八巻)《はい。
箸箸》
(八巻)それから弁当を届けてやるようになって。
(クラクション)
(八巻)《これ交換していい?いい?フフフフ》《うん。
うまい》
(麻衣)《ありがとうおじちゃん》
(八巻)《もう…》《その「おじちゃん」ってのやめてくんないかなぁもう》《そうだ。
ジャック》《ジャックって呼んでくれよ。
ヘヘヘヘ》《あっ…いやあのほらジャックだよ。
ジャック船長》《ほら有名な海賊だよ》《カッコイイじゃんあれ》《お分かり〜?》
(八巻・麻衣の笑い声)
(八巻)《あっ痛ぇ!痛てて。
あ〜しびれた》
(八巻・麻衣の笑い声)
(八巻)《んっまだ来てないな。
ヘヘヘ》《ハァ…》《うわ〜!うまそう》
(八巻)でもあの日来ないから心配で…。
(チャイム)
(八巻)《すいませんまごころエプロンです》
(八巻)自宅を教えてもらってたから訪ねてみたんだ。
(八巻)胸騒ぎがしてつい…。

(物音)《麻衣!》
(麻衣)《助けて!》《涼君が涼君が…》涼ってお母さんの?ああ。
母ちゃんの男に虐待されてたらしい。
うわっ!わっ…。
放っとけなくてよ。
だって前科持ちの俺を信じて頼ってくれたんだぜ?《母ちゃんに全部話そう》《じゃどうする?》《お前はどうしたいんだ?》《ジャックと一緒にいたい》
(八巻)でも俺はサツに空き巣犯だって疑われてるし。
正直言って女の扱いも分かんねえ。
(松田)君みたいな子を保護してくれる施設もある。
君さえよければ。
(八巻)なあやっぱり警察行くか。
警察は当てになんない。
俺もそう思ってる。
じゃどうするよ?私たちに任せな。
ハチ巻もこの子も守る。
さあおいしいご飯を作りますよ。
その前に手を洗ってうがいをする。
(恭子)増えてる!
(丈朗)増えてる?ねえ…。
ああちょっと見てごらん。
あの白いのを着てるのがうちのヨメゴンって。
怒ると火吹くの。
怖いよ〜。
(恭子)誰がヨメゴンですか!あらまあ今日は初めまして。
(恭子)初めまして。
お母さん!そうやって知らない子勝手に連れ込まないでくださいよ。
申し訳ないんですけどこの子は私の親友の孫でございます。
(恭子)あなた言って。
(丈朗)あっうん。
(丈朗)おふくろあのね他人の子供の面倒見てる暇があるならうちの加奈子とか恭子とかに何かあるだろ。
だいたいねうちは宿泊施設じゃないんだよ。
大きなお世話でしょ。
ここは父ちゃんと私が汗水流して働いてこれだけのうちを建てたのよ。
誰があんた住まわしてやって…。
もうお母さん面倒だけは掛けないでくださいね!黙れ!
(電子レンジの鳴る音)はいはいはい。
あちっ!あちあち!あち…。
あっ!何?何何えっ?何だよ…。
えっ?何?麻衣ちゃん絵描いてんじゃない。
麻衣ちゃん。
これカモメ?カモメ。
う〜ん上手だねぇ。
ママと見たの。
いっぱいいっぱい飛んでたんだよ。
へぇ〜。
麻衣ちゃんは上手…。
えっ?どうしたの?麻衣ちゃん。
体に刻まれた傷は心にも刻まれる。
その痛みは…。
一生消えることはない。
サナ?えぇ!?許さん!絶対に…。
サナ。
天誅!承知。
お魚も食べんの。
ねっ。

(チャイム)ちょっといいかな?
(リオのいびき)
(リオのいびき)じゃあ麻衣は無事なんですね?ああ。
今どこに?その前に大事な話があんの。
(リオのいびき)
(リオ)あれ?
(八巻)どうもお疲れさまでした〜!
(従業員たち)お疲れさまでした。
(八巻)あしたもよろぴくね。
すぅ〜!
(八巻)何してんだ。
お前抜け出してきたのか?まったくしょうがねえなぁ。
分かった分かった。
今日は早番でもう仕事終わったからどっか連れてってやるよ。
なっ。
ヤバい。
(刑事)追え!
(一之瀬)えっ?八巻を見失った!?チッ。
虐待…。
お母さんに心配を掛けたくないからって麻衣ちゃんずっと耐えてたんだよ。
やっぱり…。
やっぱりって?涼君は「しつけだ」って納戸に麻衣を。
もしかして涼君が麻衣を殺しちゃったかもしれないって不安で…。
だから警察にも届けられなくて。
何でそんなこと分かってんだったら警察に届けないの?麻衣には申し訳ないって思ってました。
だけど怖かった。
あんたにも暴力?違います。
涼君は優しいんです。
とっても。
だから捨てられるのが怖くて…。
冗談じゃないよ。
あんたおなか痛めて産んだ子よりその男の方が大事なの?その男のが大事なのか!あんた母親なんだよ!母親母親って…。
もううんざり!私だって母親である前に女なんです。
一人で働いて子育てしてどんなに頑張ってもそれが普通で当たり前で誰も褒めてなんてくれなくて。
できなかったときばかり責められて。
弱音なんて吐けない。
母親だから頑張らなくちゃって。
つらくても苦しくても今までやってきたんです!甘ったれんじゃないよ。
あんただけじゃないよ。
世の中のシングルマザーみんな頑張ってんだよ。
頑張ってんのは麻衣ちゃんだっておんなじだ。
あんたの一番悪いのはねそれを気が付いていたのに見て見ないふりしたこと。
麻衣ちゃんが許したって私が許さない。
あんた赤ん坊できたときおなかん中で動いてちいちゃな手を握り返してくれてあ〜よちよち歩きした。
ママって呼んでくれたって。
あんときのこと忘れたのかい!麻衣ちゃんを守ってやるのはあんたしかいないの!見てごらん。
ほら綾音さん。
ほら見てごらん。
カモメ。
麻衣ちゃんが「助けてくれ」って。
麻衣…。
これね最高のプレゼント。
はい。
こんなとこでよかったのか?なあこのままずっと俺といるか?一緒なんだ。
俺もお前と。
だからお前の痛みは分かる。

(女の子)ねえママ!今日の晩ご飯何?なんてな!俺にはよ母ちゃんがいなかった。
でもお前には母ちゃんがいる。
母ちゃんに全部話そう。
俺も手伝うから。
きっと味方になってくれるさ。
なっ。
リオちゃん。
どうしてちゃんと見てなかったの!
(リオ)ホンットにすいません!すいませんじゃ済まないでしょあんた…。
ホントどこ行っちゃったのかねぇ。
ごめんなさいねホントに。
もう…。
カモメ?ねえお母さん。
(綾音)はい。
これどこ?どこかしら?・・
(アナウンス)「ピーッと鳴りましたらご用件をお話しください」・
(発信音)ママ今お弁当屋のおじちゃんと一緒にいます。
(麻衣)ママに全部話したい。
鳥見公園に来て。
(涼)チッ。
あのがき…。
カモメいないね。
(八巻)ジャジャーン!
(麻衣)何?それ。

(八巻の歌声)・「ハーバーライトが朝日にかわる」ちょこちょこ。
ちょこちょこ。
・「そのとき一羽のかもめが翔んだ」わ〜!
(麻衣)ねえもう一回やって。
どうしたんだよ麻衣。
(八巻のうめき声)久しぶり。
ハチ巻さん。
覚えてない?ムショで一緒だったじゃん。
お前…。
真面目に生きんのってさしんどいよね。
(八巻のうめき声)麻衣!逃げろ!っつうか麻衣お前何で死んでないの?ったく…。
綾音が処分したと思ったのになぁ。
(八巻)やめろ…おい。
(八巻)おい。
やめろよおい。
(八巻のうめき声)
(涼)痛ぇ!
(八巻)麻衣!
(麻衣)全部話す。
そしたらママだって…。
残念。
お前はこの空き巣犯に殺されちゃうの。
何だと?
(涼)安心してよ。
ちゃ〜んと弁当屋の宅配ルートでやっといたからさ。
(八巻)もしかしてお前が…。
(涼)あんた見て思い付いちゃったんだわ。
ハチ巻なら何度ムショ行ったって問題ないでしょ?
(八巻)お前…。
さ〜てと。
麻衣を助けに来た俺は正当防衛で犯人を殺しちゃいま〜す。
(八巻)やめろ!
(涼)いまさら人生やり直せるとか思ってんの?俺らはね一生変われないの!ねえ!もうさくっと終わりにしようよ。
はっ!何だ?お前。
お前には名乗る価値などない。
はぁ?正義の味方ごっこか何か?正義など私にはない。
にぎり飯一つ分の仕事をする。
ただそれだけ。
バカか。
(八巻)おい!行くな麻衣!ありがとう。
大丈夫か?ああ大丈夫だ。
(麻衣)あっ!痛っ!幼き心を傷つける悪党め!冗談だよ。
冗談。
おい待てよ。
待てこらぁ!恥を知れ!
(叫び声)天誅。
はっ!なぜここが?正子さんから連絡もらってね。

(綾音)麻衣!麻衣!ママ!
(綾音)麻衣!
(麻衣)ママ。
(綾音)ごめんね。
ごめんね。
ママ…。
(八巻)あっ…すまねえな。
(松田)八巻さん大丈夫ですか?ああ何とかね。
(ミツ子)あっ警察?あのね鳥見公園に連続空き巣犯がいるの。
っていうかマジヤバいって感じ。
うん。
あっ私?私はただの高校生。
っていうかカワイイ女子高生。
うん早く来て。
乙女の危機なの〜!
(鑑識官)バイクの中からこれが。
(一之瀬)バイクの中から?ご苦労さん。
(首藤)なめたまねしやがって。
(一之瀬)首藤さんバイクの中からこんな物が。
(一之瀬)空き巣犯に間違いなさそうですね。
おい。
おい!女。
フードの女!フードの女?自警団気取りやがって。
(涼)ほどけよ!おいまず。
思い知ったか。
サナ。
(八巻)ちょっと。
あっ痛てて…。
ちょっとちょっと。
もうちょっと優しくやってよ。
(ミツ子)何だと!?おらぁ。
あんたタイプじゃないからってさ。
(ミツ子)まーちゃん代わって。
(八巻)怖ぇ〜。
代わってってあんた…。
ねえあんたケガした人には優しくしてあげなさいよ。
そうですよね。
すいませんあのここんとこです。
あんたもやられてる身でうるさいんだよ。
痛ててて!もっと優しく!そうそうそう…。
痛そう。
あ〜痛そうねぇ。
かわいそう。
ありがとう姉さん。
姉さんって…私あんたの姉さんになった覚えないけど。
みんなは私のことねまあまーちゃんって呼ぶから。
まーちゃん。
ヘッまーちゃん。
何を言ってんだよ。
俺さ今までろくでもねえ人生だったけど変われるかな?バカだね。
人間っていうのはね「変われるかな」と思った瞬間からもう変わってんの。
変われるよ。
うん。
なっ。
(ミツ子)さあ!じゃ左右田のおごりでじゃんじゃん飲もう!
(リオ)えっ無理ですよそんなの。
(ミツ子)あっじゃあまーちゃんのおごりで。
はいはいはいはい。
もうくると思ったわよ。
もうまーちゃん1万円しかないんだから。
(松田)あ〜頂きます!1万円頂きました。
ばんばんいって。
いい?俺もいい?いい。
(八巻)ああママ今日はねパーッと飲んじゃうからね。
じゃあね僕はホットミルク。
ストレートで!
(松田)大丈夫?
(ミツ子)あっいらっしゃいませ。
(綾音)虐待のことは警察に話します。
見て見ぬふりをしてたのは私も同罪ですから。
(綾音)罪を認めて麻衣を幸せにしていきます。
つらいことあったらいつでもここ来なよ。
ねえ。
みんな揃ってるし。
力になる。
(麻衣)麻衣が強くなる。
んっ?お姉ちゃんみたいに強くなって悪いやつをやっつけるの。
(八巻)麻衣。
誰かをやっつけることが強いんじゃない。
ホントの強さは誰かを守るためにあるんだよ。
守る?
(八巻)ああ。
この手は母ちゃんを守るために使え。
(八巻)なっ?お分かり〜?ハハハハ。
お分かり〜?
(麻衣)はい!ジャック船長。
よしなさいよもういいかげん。
(八巻)あっ痛い。
痛いのつらいの飛んでいけ!痛いのつらいの飛んでいけ!
(一之瀬)あ〜寒ぃ。
あっ捜し物これか?
彼女の名はサナ
雇い主の命令によってしか生きられぬ悲しき定めを背負った女
お前いったい何者だ?
だが彼女がどこから来てなぜここにいるのか
その答えは今のところ誰も知らない
2014/02/07(金) 19:57〜20:54
関西テレビ1
金曜ドラマ・天誅 闇の仕置人 #03[字]

謎の女忍者とお節介バアさん…そして今夜いよいよ仕置5人組結成!前科持ちの八巻が連続空き巣殺人事件の容疑者に!さらには幼女虐待事件が!真の黒幕に天罰を!

詳細情報
番組内容
 突如、正子(泉ピン子)の前に現れた背中に傷のある謎の女・サナ(小野ゆり子)。かつて戦国時代の世で忍者として雇い主と契約、その命令に逆らわずに生きてきた。サナは命の恩人正子と契約を結び、互いに心に闇を抱えた仲間として世直しが始まる。
 正子とサナはミツ子(三ツ矢雄二)と知世子(茅島成美)と行った松田(京本政樹)の古武術介護教室で、宅配弁当の配達にやってきた八巻辰(柳沢慎吾)に出会う。
番組内容2
軽快なギャグを飛ばす八巻、だが彼には前科があり、今、近所で起きているピッキングによる連続空き巣事件の犯人だと疑われているらしいと知世子は正子に告げる。八巻は、仕事場でも前科のことで仲間から疎んじられていた。
 そんな中、とうとう空き巣事件が殺人事件に発展する。正子たちは、警察などあてにならないと考え、自分たちの身を守るために独自に捜査を始める。サナとパトロールに出た松田はサナの言動や、
番組内容3
身のこなしから、サナは忍者で違う時代から『タイムスリップ』してきたのではと冗談めかしてサナに告げる。
 ある夜、サナは、谷原綾音(西原亜希)が、車にひかれそうになったところを助ける。綾音は、娘の麻衣(須田琥珀)が、行方不明になっているために、憔悴(しょうすい)しきっていたのだった。サナは、綾音が一緒に暮らしている睦橋涼(陳内将)の存在を知り、綾音と娘の麻衣の間になにか問題があることに気づくが…。
出演者
サナ: 小野ゆり子 
村田正子: 泉ピン子 
松田竜次: 京本政樹 
八巻辰: 柳沢慎吾 
東条ミツ子: 三ツ矢雄二 
一之瀬大和: 竹財輝之助 
首藤重吉: 嶋田久作 
三平弥生: 鷲尾真知子 
村田恭子: 白石美帆 

ほか
スタッフ
【脚本】