金曜ドラマ・天誅 闇の仕置人 #02 2014.01.31

ご覧の詰め合わせを差し上げます。

(サナ)殺すんなら私を殺せ。
(サナの叫び声)
(正子)殺しちゃいけない!
突如現代に現れた背中に傷のある謎の女サナはかつて戦国の世で生きるために雇い主と契約をしその命令には何でも従うという壮絶な人生を歩んでいた
(サナ)家などない。
親も…姉妹も。
サナが天涯孤独だと知った正子は家族の反対を押し切り家に置くことにする
ある日2人はDV夫のストーカーに苦しむ真由美と出会う
サナ!
正子は驚異的な身体能力を持つサナの力を借り見事DV夫の魔の手から真由美を救い出す
(サナ)天誅。
だがそのかいもなく真由美は自ら命を絶ってしまう
腐った世の中を変えたいと思った正子はサナに契約を申し出る
私とあんたの契約だよ。
(サナ)承知。
そして2人の世直しが今始まる

(ユウ)《生きてればまた会える》ユウ?・サナ。
サナ何してんの?村田正子今日も一日生きておりました。
感謝〜!太陽さまありがとうございます。
あら。
まあ加奈ちゃんおはようございます。
(加奈子)おばあちゃんおはよう。
(恭子)あっほら加奈子手袋していきなさい。
(加奈子)行ってくるね。
コートいいの?
(恭子)テスト頑張ってね。
テスト?頑張んなさい。
(恭子)あなたたい焼き。
あそこのお願いね。
(丈朗)ああたい焼きな。
おばあちゃんのもね。
(恭子)並んで買ってきてね。
3つでいいわよ。
3つじゃない。
4つ。
あんた4人でしょ?恭子さん!あんたね!何よ!たい焼きの1個ぐらい!あの嫁!あしたも覚えてろ!サナ何やってんの?何すればいい?えっ?何すればいいって…。
あんた寒いじゃない閉めてよ。
これからは一緒に行動を共にすること。
それからどんなことがあっても人をあやめてはならぬ。
分かった?
(直樹)《やめろ…やっやめろ》《やめるんだ!》どんな悪人もか?もちろん。
殺してはならぬ。
ああっ!トイレは別。
一人。
ハァ…。
(生徒)うわマジで?たかが集金でこれ?はいはい。
俺絶対やります。
やっやらせていただきます。
(生徒)じゃあ俺も。
(慎司)だったらこれ。
(生徒)何これ。
(慎司)ここに連絡が入るから。
はい。
(生徒)はいはいはい。
(生徒)OKOK。
(生徒)じゃあな慎司。
(慎司)ああ。
(生徒)じゃあね。
(生徒)じゃあな。
(慎司)ああ。
(生徒)5万だぜ?ハハハハ。
(慎司)4番ワダ。
7番がウスイ。
11番がササキと。
(ミツ子)えっ?しばらくまーちゃんちに?そうなんだよ。
(ミツ子)え〜。
ねえあんた出身はどこなのよ?伊州。
(ミツ子)イシュウ?…ってどこよ。
あんた臭そうな名前ね。
イシュウ地方で異臭騒ぎってねえどうこれ。
面白い?面白くないよ。
ほら言っただろ?ミツ子に。
このサナは帰国子女だからあの…アメリカのニューヨーク州の隣のコロラドのアリゾナの間にイ州っていう小さい州があんのよ。
(ミツ子)えっどんな町よ。
いや知らない行ったことないからさ。
(ミツ子)あっ先生どうしたの?
(松田)あっいや別に。
あんたどこよ?実家。
(ミツ子)私?私はあなたアーバンシティーださいたまよ。
埼玉県の皆さん申し訳ございません。
(松田)ご家族は健在なんですか?
(ミツ子)やだ先生私こんなよ?家族との縁なんてもう切れてるに決まってるじゃない。
ハハハハ。
そんなこと言ったってまーちゃんだってさあんな豪邸に一人で住んでるじゃない。
私は先が短いから豪邸に住んだっていいじゃないの。
父ちゃんとの思い出になる所へ息子を住まわして。
だいたいあの嫁がねうちに来たときに「まあお母さまこのお宅はお広いんですね」「一坪お幾らですか?」って聞いたから。
(弥生)ああ…まーちゃん。
どうしたのよ?ペーちゃん。
(弥生)まーちゃんまーちゃん。
んっ?何何。
(弥生)どうしよう…。
何があったの?
(弥生)母さん助けて詐欺があしたうちに来るんだよ。
母さん助けて詐欺って何それ。
(弥生)いやだから母さん助けて詐欺があしたうちに来るの。
どうして私がターゲットに?それはね私に似て美人だからよ。
私んとこは来ないわよ。
うちだって息子がいるのに。
(弥生)いやいやいやこの前さ…。
(弥生)《三平でございます》・
(男性)《母さん俺だよ俺》
(弥生)《俺?》・
(男性)《事故起こしちゃってさ》
(弥生)《えっ!?》・
(男性)《実はお願いがあるんだけど》
(弥生)《太…》・
(太)《何?》《んっ?》
(太)《おはようお母さんフフ》
(弥生)うちの息子警備員だろ?夜勤明けでちょうどうちにいたんだよ。
でおかしいなぁと思ったから警察に電話したらそれは「振り込め詐欺ではないですか?」って言われてほいでまた今度かかってきたらだまされたふりをしてほしいって頼まれたの。
(松田)最近受け子という役割の人が家に直接お金を取りに来るんですよ。
最近は銀行もガードが堅くなりましたからね。
受け子。
でさっきまた電話かかってきたんだよ。
だからさ私得意になってさだまされたふりしたの。
(警察署員)《困りましたね》《けさ川沿いで殺人事件ありましてね》《みんなそっちにかかりきりなんですよ》《ずらせませんかね?日程》ってわけで警察が来れないんだよ。
ええ!?どうしようどうしよう…。
私調子に乗って…。
うん。
5,000万。
5,000万用意するって…。
あんた5,000万持ってんの!?いや持ってないよ。
いや嘘持ってる。
あんた持ってんね。
(ミツ子)よし分かった。
私たちで何とかしましょう。
は〜い。
オレオレ詐欺の犯人見たい人手挙げて。
は〜い。
はいはい。
は〜い。
は〜い。
ねえねえあんた手伝ってよ。
どうせ暇なんでしょ?ねっ。
決まり!まーちゃんこの子借りるわよ。
はいいくわよ。
エイエイオー!一緒に。
はい。
エイエイオー!
(ミツ子)あっ…。
エイエイオー!
(ミツ子)ペーさんペーちゃん!おもてなしなんかすることないのよ。
相手は悪いやつなんだから。
けど何だか落ち着かなくて…。
この服何か変じゃない?何か…薄めのニシキゴイみたい。
ほらそこの置物に似てる。
やだペーさんおかしい。
ハハハハ。
(弥生)コイ…。

(チャイム)あっ来た。
来た来た来た!ようこそおいでくださいました。
子供…。
ベビーフェースってこと?
(慎司)私天晴生命保険の者です。
昨日弊社から連絡があったとおりお宅のご子息さまが交通事故を…。

(ドアの開く音)太…。
(太)ただいまお母さん。
お客さん?
(弥生)あっ…ちょちょいと!
(ミツ子)逃げちゃう逃げちゃう逃げちゃうねえ逃げちゃう。
逃げちゃう逃げちゃう…。
(弥生)あんたら何やってんだよ。
早く追っ掛けて!追っ掛けてよ!ほら!
(ミツ子)通れない。
通れない!
(弥生)逃げちまったよ犯人が!・
(恭子)聞いたわよ。
(恭子)しばらくここに住むんですってね。
ホントずうずうしいわね!何であんたが住めて私たちが住めないのよ。
ハァ…。
いい?家出娘だか何だか知らないけどこっちには一歩も入らないで。
(恭子)うちには中学生の娘がいるんだから。
絶対にね。
分かったわね?あっ…。
んっ?あんたどういう育ちしてんのよ。
何にもなかった。
えっ何も?んっ?これも。
うん。
これも。
うん。
あれも。
ああ田舎なんだねぇ。
じゃ東北の方?伊州っていうのは。
ここ…。
えっ?どこだ?ええ!?東京。
東京?東京…。
ああそうか。
伊州は東北なんだわねきっと。
ああかやぶき屋根とかさ。
いろりとかあんだろうね。
似てる。
(女性)古くからの住居が数多く残っています。
あのさ『リーガル・ハイ』見たことないでしょ。
パート1のときにやってたのよ。
あの…。
・「マントを縫ってくれた」・「木枯らし吹けば冷たかろうに」・「せっせと縫っただよ」あっ痛い!・
(チャイム)
(信子)一。
久しぶり。
母さん。
(信子)何しに来たんだよ。
慎司は学校に行ってるか?
(信子)えっ?うんうん行ってるよ。
本当に?
(信子)何だよ。
あんたにはもう関係ないじゃないか。
ほら早くお帰りよ。
(ミツ子)本当かい?母さん。
本当に慎司は学校に…。
(信子)あんたはね。
もう父親でも何でもないんだよ。
このうちの敷居は二度とまたぐなって言ったろ。
かっ…。

(生徒)俺なんかよりこいつの方が相当やるんですよ。
(男性)いい顔してる。
(生徒)ハハハハ。
(男性)いいねぇ。
じゃあ1人5万の4人で20万。
(生徒)お〜!ハハハハ!
(男性)じゃまたな。
(慎司)失礼します。
(生徒)これだけで5万だぜ。
(生徒)じゃあな慎司。
(生徒)じゃあね。
慎ちゃん…。
(一之瀬)そうですか。
取り逃がしましたか。
本はといえばお宅らのせいだろ?せっかくこの私が演技を…。
(首藤)高校生くらいということ以外で何か覚えてることありませんかね?だから男だよ。
男。
(首藤)いやだからそういうことじゃなくて…。
(弥生)ハァやだやだ。
ハァやだな〜。
それってまさか…。
(慎司)そう。
犯罪。
ただの集金って言ってるけどたぶんね。
慎ちゃん…。
(慎司)つかお前のせいだよな?俺の人生狂ったの。
お前がそんなんだから母さん出てったんじゃねえか。
俺やばあちゃんがどれだけ学校や近所でバカにされてるか…。
分かるかこのおかま野郎!慎ちゃん…。
(慎司)触んなよ。
(リオ・ミツ子)2周年ありがとうございま〜す!
(ミツ子)ワーオ!はい先生。
これからもよろしくお願いします。
はいまーちゃんこれ。
ありがとうございます。
はいどうぞ。
ちょうネクタイなんかどうやって使うのよあんた…。
おしゃれにしてちょうだい。
(ミツ子)ハァ…。
ミツ子。
(ミツ子)んっ?元気ないね。
そんなことないわよ。
じゃ分かった。
もうミツ子のためだ。
(ミツ子)えっ?私のへそくり出しちゃうわ。
(ミツ子)ワオやった!一番高〜くないお酒持っといで。
(ミツ子)何よ高いのにしてよ。
はいじゃああの…4万円か何かで。
はい。
えっもう1枚いいでしょ?お祝い。
もう…。
(ミツ子)わ〜お祝儀もらいました。
は〜い一番高いお酒1本!
(リオ)は〜いかしこまりました。
(ミツ子)は〜い。
じゃ私も飲んじゃおっかな。
ねえあんた家族は?妹。
(ミツ子)まーちゃん大丈夫?
(松田)君妹いるの?どこに住んでんの?東京?連絡取ってんの?
(ミツ子)アハ家族なんてそんなものよ。
意外とさ他人との絆の方が強かったりするものよね。
こうやってね。
違う。
離れてもつながってる。
それが家族。
あっ…私さちょっとご不浄行ってきま〜す。
サナ妹がいるんならいるってはっきり言ってちょうだいよね。
こういうとき困るでしょ。
ホントにもう…。
先生どうぞ。
ああいただきます。
じゃちょっともらおうかな。

(しゃっくり)
(加奈子)ああ…何だ。
おばあちゃんの友達か。
ここで何を?何も。
手貸して。
ありがとう。
ねえ私加奈子っていうの。
あなたは?セ…。
サナ。
サナちゃんか。
よろしくね。
フフフフ。
じゃあね。
ねえサナお姉ちゃんって呼んでもいい?おやすみ。
(ユウ)《姉ちゃん…》ハァ…。

(丈朗)加奈子いるのか?入るぞ。
(丈朗)おふくろもういいかげんにしてくれよ。
何を?
(丈朗)もう24年も前のことだろ。
(丈朗)俺も恭子も息が詰まるんだよ。
お前自分の妹のこと心配じゃないのかい。
(丈朗)そんなこと言ってないだろ。
チッ。
ゆかりもさそういうところが嫌だったんじゃないのか?おふくろのそういう意固地なところが嫌で…。
24年っつったらね過去じゃないんだよ。
お前さ私のことよりも自分のうちの娘のこと心配した方がいいんじゃないのかい?何が。
どういう意味だよ。
早く帰んなよ。
帰れよ。
帰るよ。
はいさよなら。
ハァ…。
サナ。
サナご飯。
この子…。
説明しようと思ったんだけど…。
今はご飯。
ねっ。
はい。
(生徒)そしたら何て返ってきたでしょうか?
(生徒)えっ?分かんない分かんない。
(生徒)「愛してますハート」って。
(生徒たちの笑い声)
(生徒)バカでしょ。
(生徒)さすがタカハシだよな。
あいつは絶対期待裏切らない。
(生徒)ハハハハ。
(生徒)ヤバい。
それはヤバい。
(生徒)でもタカハシのレジェンドはここからだ。
何とあいつ同じメールを5通も送ってしまったんですよ!
(生徒)マジで?お前が悪魔だわもう。
悪い。
先帰ってて。
(生徒)ああ。
じゃまたあした。
うん。
(生徒)じゃあな。
何だよ。
行こう。
(慎司)えっちょ…行くってどこに?警察…。
どこ行くんだよ。
おい!ちょっと。
(ミツ子)本当にここなのか?
(慎司)ああ。
前に運搬係の後つけたから間違いねえよ。
運搬係?
(慎司)金を運ぶ人間のことだよ。
だいたい俺ら受け子が事務所の場所なんか知るわけねえだろ。
その癖…。
何だよ。
(ミツ子)いや。
行こう。
おい本気で行く気かよ。
おい!
(男性)どうぞ。

(男性)いやぁ会社のお金使い込んじゃってさ。
(男性)もしもし?あっ母さん俺俺。
俺なんだけどさ…。
(男性)俺あしたどうなってるか分かんないんだよ…。
母さんお願い。
(男性)俺会社のお金使い込んじゃってさ…。
(男性)頼むよ。
時間ないんだよ。
(馬場の怒鳴り声)
(馬場)おいてめえ何受け子に後つけられてんだよ!慎ちゃんをやめさせてください。
(馬場)やめる?お前本気で言ってんの?
(馬場)700万。
(ミツ子)えっ?
(馬場)いや1,000万。
こいつの治療費込みで!そしたら抜けさせてやるよ。
1,000万なんて無理に決まってるだろ!
(馬場)だったら!お帰りくださ〜い。
(ミツ子)いいだろう。
そっちがその気ならこっちだって警察に…。
(馬場)お前さこいつが幾ら集金したと思ってんだよ。
3,000万だぞ3,000万。
立派に犯罪の片棒担いでんだよ。
(馬場)行けよ。
警察でもどこでも。
ただし!んっ?
(馬場)お前の息子の人生も終わるけどな。
昔はエリート進学校に通ってたんだよね〜。
ったくよぉどんだけ息子の人生狂わせりゃ気が済むんだよ。
お・ば・さ〜ん。
ほらな?もう逃げられねえんだって。
終わったんだよ俺の人生。
(慎司)じゃあな。
やっぱり来なかったの?
(松田)ミツ子さんですか?けさ休むって連絡がありましてね。
ゆうべ遅かったんじゃないでしょうかね。
どうしたんだろうねぇ。
あっじゃあ。
(松田)アハハどうも。
(八巻)ああどうもすいません。
あっご苦労さま。
サナ行くよ。
サナ。
(八巻)毎度どうも!宅配弁当のまごころエプロンです。
(松田)いつもご苦労さん。
ハチマキさん。
(八巻)あっヤマキです。
(松田)あっ…ヤマキさん。
(女性たち)ご苦労さまで〜す。
(八巻)ワオ!先生相変わらず超モテモテですね。
(八巻)うらマンテンすぃ!
(松田)うらマンテン?あっうらやましいって意味ですよ。
(松田)ああうらやましい。
(一之瀬)お疲れさ〜ん。
あいつ…。
(一之瀬)おい。
あっ…すいません。
(女性)いいえ。

(男性)お待たせシャルロット。
(女性)カロリーヌ遅い。
(男性)メークに時間かかっちゃったよ。
(女性)今日もカワイイよ。
着物。
(女性)えっ?ここ。
(女性)えっ…不動産屋さん。
不動明王!?
(女性)えっ…家を売ったり買ったりする所。
家…。
(女性)なっ何?
(女性)えっ…なっ何なの?
(ミツ子)は〜い皆さん今日は全部タダ!
(リオ)えっ?タダ!?
(ミツ子)どんどん飲んじゃって!
(ミツ子)はいこれもサービスしちゃおっかな。
(リオ)いやいやいやだってこれ10万ですよ?あんたまさかお店やめるんじゃないだろうね?えっ?この間この子が不動産屋にいるあんたを見たの。
アハ正解!売っちゃおうかな〜と思って。
このお店。
それでどうすんの?この間2周年祝ったばかりじゃないですか。
(リオ)そうですよ。
(ミツ子)ああ二丁目にでも戻ろっかな。
戻ってどうすんの?せっかくお金ためてこれだけのお店頑張ってやってきて…。
ねえ困ったら私が何か力んなるから。
(松田)そうですよ。
ださいたま。
んっ?ださいたまに…。
帰れるわけなんかないじゃない!やだ…。
っていうか何かこう人にださいたまって言われちゃうと何か腹立つわね。
フフこれって地元愛?アハ歌っちゃおう歌っちゃおう。
フフフ。
・「さいたまさいたま」何で急にやめるなんて言いだしたのよ。
(ミツ子)・「並んだ並んだ」おかしい。
・「まーちゃんサナちゃん先生」
(男性)どうぞ。
(男性)ナイスショット!
(馬場)あっ?何だよおばさん。
(ミツ子)だから1,000万は用意してきた。
約束どおり慎司は抜けさせてもらう。
(馬場)2,000万。
(ミツ子)はぁ!?
(ミツ子)うっ…。
(馬場)2,000万用意したら抜けさせてやるよ。
(ミツ子)あんたたちいいかげんにしなさい!
(馬場)おい。
よこせこら。
(ミツ子)やっやめてやめて…。
(馬場)よこせよ!
(ミツ子)やめて!やめて!
(ミツ子の叫び声)おい。
(男性たち)ういっす。
(ミツ子の叫び声)
(男の子)ああもう。
(父)さっ帰ろう。
(男の子)帰ろう。
(慎司)《ねえお父さんあれやって。
あれ》《あれか》
(慎司)《あれ》《よし!稲妻戦士ゴーライマン!》《雷親父は許してもこのサンダーソードは許さない!》《サンダービーム!》
(慎司)《あ〜!やられた》《僕もお父さんみたいになる》《えっ?》《頭が良くて面白い人になる!》《もう慎司はじゅうぶんなってるよ》《賢くて面白い人に》《あっまた鼻こすった》《あっ!》《逃げろ〜!》
(ミツ子)《こら待て!》《親に向かってあっかんべーとは何だこいつ!》・
(信子)慎司。
死んだんだよお父さんは。
うっせえな。
分かってるよ。
う〜寒かったね。
あらやだ。
ちょっと…お休み?何よ年中無休の…ホントに。
血。
えっ?血?血のにおい。
どこ?開いてた?どこ?はっ!えっ?ああ!ミツ子!?まーちゃん…。
ああ!痛い痛い痛い…。
我慢するんだよ!男だろ?おと…男…だろ?どうしたら…どうしたらいい?2,000万なんてどうやって用意したら…。
あんたのやり方が間違ってたんだよ。
最初から警察に行きゃよかったんだよ。
息子のこともなかったことにしようなんて思うからいけないんだよ。
だってそんなことしたらあの子の人生がめちゃくちゃになっちゃうじゃない。
また私のせいで。
あんたそんな恥ずかしい生活送ってんのかい!あんた一生懸命やってきた。
この店だってそうじゃないか。
一人で頑張ってやってきたんだから。
親だってそうだろ?好きで捨てたわけじゃないじゃないか。
《お願いだ。
慎司と一緒に暮らしたいんだ》
(信子)《いいから出ておゆき!》《もうこの子の父親は死んだんだよ!》あんた明るかったじゃないの。
いつだってさみんな笑わせて。
その場の雰囲気をこう盛り上げてさ。
古武術の介護行ってるんだっていつかお母さんの介護したいからだろ?ちっとも恥ずかしいことなんかないよ。
この手見てごらん。
ごつごつしてるけど一生懸命やってきた手だろ?息子が間違ってると思ったらあんたが正してやりゃいいじゃないの。
まだ間に合うよ。
この手でしっかり息子を直すんだよ。
抱き締めてやんな。
守ってやんな。
ねっ。
まーちゃん…。
あっ…。
もしもし?
(馬場)用意できたのか?2,000万。
早くしないと死んじゃうよ?こいつ。
(慎司)お願いします…。
お願いします…。
お願いします。
抜けさせてください…。
なっ何で!?何で慎司がそこに…。
ちょちょっと!ちょっと早く代わんな。
祖母ですよ。
何2,000万だなんてけちなこと言ってんだよ。
4,000万出してやるから首洗って待ってろ!サナ。
天誅。
承知。

(一同)1,000万!
(女性)1,000万あるんですよね!?
(男性)1,000万だぜおい!
(一同の騒ぎ声)
(男性)んっ?
(馬場)おい!・ねえパパこの建物の中にオレオレ詐欺の犯人がいるんだって?・そうだよ。
この建物の中にオレオレ詐欺の犯人がいるんだよ。
・うわ〜本当?この建物の中にオレオレ詐欺の犯人がいるわけね?そっちをお願い。

(男性のうめき声)
(慎司)うう…。
慎ちゃん。
「この建物の中にオレオレ詐欺の犯人が…」
(馬場)なめたまねしやがって!「オレオレ詐欺の犯人が…」
(ミツ子)何やってるんだ!早く逃げよう!
(慎司)うるせえな!まだやることがあるんだよ!夢だよ夢。
(ミツ子)早く!早く逃げよう!
(馬場)お前ら…。
くずどもがなめたまねしやがって!
(ミツ子)慎ちゃん!
(馬場)殺してやる。
いいこと思い付いちゃった。
(馬場)お前自分で死ね。
ハハハハ。
そしたらこいつ助けてやるよ。
はい皆さん!今から親子愛の劇場始まり始まり〜。
(一同)よっ!イェーイ!あんまり変な気起こすんじゃねえぞ。
お前がこっちに向かって撃った瞬間こいつの脳みそバーン!早くくわえろよ。
おい。
それともやっぱりあれか。
親子の愛ってのは嘘か。
そりゃそうだよなぁ。
自分の命より大事なものなんてこの世にはねえよな。
(一同の笑い声)よ〜く見とけ。
お前の親父の愛情はあの程度だ。
(慎司の泣き声)
(ミツ子)泣くな慎司!泣いちゃ駄目だ。
慎司。
(慎司)何やってんだよ。
やめろよ!
(馬場)だっ誰だお前は!?正義の味方のお出ましだな。
正義?正義など私にはない。
にぎり飯一つ分の仕事をする。
それだけ。
(馬場)チッ。
おい。
何だ?てめえ。
危ない!
(ミツ子)あー!先生…。

(松田)行け!
(馬場)おりゃー!おっおい…助けてくれ。
なっ?頼むよ。
金はある。
ここにある。
(馬場)おっおい…。
家族の絆利用する悪党。
許さん!天誅。

(馬場の悲鳴)
(馬場)うっうう…。
(首藤)まさかあのがきが…。
(馬場)フードかぶったやつが…。
フード…フード!怖い!フード?慎司。
(慎司)うるせえな分かってるよ。
(慎司)まだ渡す物があんだよ。
これ…。
(慎司)俺たちを捨ててまで選んだ夢だろ。
もう絶対手放すんじゃねえぞ。
慎司…。
くそ…やり直せっかな俺。
もうやり直してるじゃないか。
大丈夫だよ。
慎司なら。
そうだ。
あれやってくれよ。
よし。
稲妻戦士ゴーライマン!雷親父は許してもこのサンダーソードは許さないぞ!父さん。
ありがとう。
久しぶり。
慎司にそう呼ばれたの。
あのさやっぱりスーツ姿似合わないよ。
じゃ。
(ミツ子)慎司!いってらっしゃい。
いってきます。
思い知ったか。
(ミツ子)ありがとうまーちゃん。
あんたがいなかったら私…。
ミツ子よかったね。
(ミツ子)ありがとう。
ホントによかった。
(ミツ子)ありがとう。
あっそれからあんたも。
慎司のことを助けてくれて本当にありがとう。
飲もうよ今日は。
(ミツ子)そうね飲みましょう。
は〜いじゃ乾杯しましょう。
乾杯!乾杯。
イェーイ。

(ドアの開く音)
(ミツ子)あっいらっしゃ〜い。
殿様のお成〜り〜。
母さん。
ありがとう。
やっぱりあんた父親だよ。
あの子の父親。
母さん…。
何めそめそしてんのよあんた。
せっかくお母さんが来て…。
初めまして。
村田正子でございます。
(ミツ子)まーちゃんです。
すごくすごくお世話になったの。
(ミツ子)慎司のことで。
いいからいいから。
どうぞどうぞ。
(ミツ子)あっお母さん座って。
お店初めてでしょ?お母さん。
ねっ?こんな小汚いとこへ…。
(ミツ子)小汚いって何よ!あっあのねここでは私ミツ子だから。
ミツ子って呼んでね。
《フードかぶったやつが…》《フード!》
(一之瀬)確かあいつも…。
(女性)《何かフードをかぶった変なやつにやられたらしいですよ》まさか…。
何か?聞きたいことがある。
(松田)これは九字印っていってね。
魔よけの呪文なんだ。
忍びの。
臨・兵。
(松田・サナ)闘・者・皆・陣。
裂・在・前。
君よく知ってるね。
今どこにいる?忍者かい?今はもうこの世にはいないよ。
忍者が活躍したのは戦国時代までだから今から400年ぐらい前かな。
いない?この世にはもう…。
君もしかして…。
ハッ。
今はやりの歴女かな?ゆかりちゃんが早く帰ってきてくれないと母さんは死んでも死に切れません。
もうこのおうちはゆかりちゃんの物なんだから。
ねっ?ゆかりちゃん何が食べたい?今日。
そうねゆかりはちらしが好きだったし…。
この世にはいない…。
この世にはいない?この世には…。
いない?
(叫び声)
彼女の名はサナ
雇い主の命令によってしか生きられぬ悲しき定めを背負った女
だが彼女がどこから来てなぜここにいるのか
その答えは今のところ誰も知らない
ユウ…。
ユウー!2014/01/31(金) 19:57〜20:54
関西テレビ1
金曜ドラマ・天誅 闇の仕置人 #02[字]

謎の女サナとお節介バアさんの正子が現代の悪をブッた斬る!凶悪オレオレ詐欺集団の受け子の高校生はなんとミツ子の息子!?犯罪の魔の手から息子を救い出せ!

詳細情報
番組内容
 突如、正子(泉ピン子)の前に現れた背中に傷のある謎の女・サナ(小野ゆり子)。サナはかつて戦国時代の世で忍者として雇い主と契約をし、その命令には逆らわずに生きてきた。正子はサナが天涯孤独だと知り、嫁・恭子(白石美帆)の反対を押し切り家に置くことにする。
 ある日、おネエのスナックママ・ミツ子(三ツ矢雄二)の店「天守閣」に、正子、サナ、松田(京本政樹)が集まっている時、正子の親友・弥生(鷲尾真知子)
番組内容2
がやって来て、「自宅にオレオレ詐欺の電話があり引っかかったふりをしたのだが、警察が来られなくなり、助けてくれないか」と皆に持ちかける。 
 面白がったミツ子が犯人を捕まえるため、サナを引き連れ弥生の家で隠れていると、そこに現れたのは、なんと、ミツ子の息子・慎司(森永悠希)だった。慎司は高校生だというのに、オレオレ詐欺の「受け子」という金の集金役をしていたのだ。慎司の姿を見たミツ子は思わず慎司をかば
番組内容3
い、慎司はその場を逃げ去る。
 実はミツ子は数年前までは普通のサラリーマンとして家族と暮らしていたのだが、ミツ子がおネエだったことが明らかになり、家族は崩壊。ミツ子は家を追い出され、妻も家を去り、今は祖母(佐々木すみ江)と慎司が2人で暮らしていた。後日、慎司を訪ねたミツ子は、息子が犯罪の道に入ってしまったのは自分のせいだと知り、何とかして慎司を詐欺グループから抜けさせようと、直談判をするのだが…。
出演者
サナ: 小野ゆり子 
村田正子: 泉ピン子 
松田竜次: 京本政樹 
八巻辰: 柳沢慎吾 
東条ミツ子: 三ツ矢雄二 
一之瀬大和: 竹財輝之助 
首藤重吉: 嶋田久作 
三平弥生: 鷲尾真知子 
村田恭子: 白石美帆 

ほか
スタッフ
【脚本】