【話題のニュース】大須演芸場に強制執行 賃料滞納で建物明け渡し名古屋唯一の常設寄席、大須演芸場(名古屋市中区)は3日午後、建物所有者への賃料滞納のため名古屋地裁に建物明け渡しの強制執行を受けた。半世紀近く続いた寄席の灯が消えた。 3日は朝から芸人が無料公演を行っており、午後1時半に現れた名古屋地裁の執行官は満席の客の大拍手に迎えられた。高座を務めていた落語家の快楽亭ブラックさんが「中止するよう言われましたのでこれで終わりにさせていただきます」とあいさつ。最後の公演は幕を閉じた。 執行官が「執行するので出ていってください」と呼び掛けた後、芸人たちは舞台上から節分の豆まきを始め、観客と盛り上がって演芸場との別れを惜しんだ。 席亭の足立秀夫さん(80)は講演のため、外出しており、強制執行は第三者立ち会いのもとで行われた。 午前中に演芸場にいた足立さんは、建物としての演芸場の今後について「もう関係ないので何も言えない。ご自由に」としながら、「ただ『大須演芸場』の名前は使ってもらっては困る。これからもその名前で外営業していく」と話した。 (中日新聞) PR情報
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