「中国のアフリカ進出、植民地時代と同じ」J・グドール博士

2014年02月24日 17:17 発信地:ヨハネスブルク/南アフリカ 【写真】 【ブログ】
  • 楽天SocialNewsに投稿!
  • 1
  • 2

南米チリの首都サンチアゴ・デ・チレ(Santiago de Chile)の南西ペニャフロール(Penaflor)にある霊長類救助リハビリテーションセンター(Centro de Rehabilitación y Rescate de Primates)を訪れた英国の人類学者で霊長類研究者のジェーン・グドール(Jane Goodall)博士(2013年11月23日)。(c)AFP/Hector RETAMAL

関連写真1/1ページ(全3枚)

  • 「中国のアフリカ進出、植民地時代と同じ」J・グドール博士
  • 「中国のアフリカ進出、植民地時代と同じ」J・グドール博士
  • 「中国のアフリカ進出、植民地時代と同じ」J・グドール博士
  • 火山噴火、人為的温暖化の「減速」に一部貢献か 研究
  • 電子の質量、過去最高精度で測定 研究
  • シー・シェパード、捕鯨船から「夜襲受けた」と主張
  • 地球の地殻、44億年以上前に形成か 研究
  • ソニー「PS4」、カウントダウン・イベントで日本発売
  • 精神むしばむ独居房に科学者ら警鐘、「人間は隔離に耐えられない」
  • 「スティグマジー」で協調行動、構造物を構築するシロアリロボ
  • オニイトマキエイの世界最大の保護区を設定、インドネシア
  • ソニー「PS4」に長蛇の列、22日いよいよ日本発売
  • FBとツイッターで航空券の購入可能に、KLMオランダ航空
  • 米フェイスブックのワッツアップ買収は「妙手」、アナリストら

【2月24日 AFP】英国の高名な霊長類研究者で自然保護論者のジェーン・グドール(Jane Goodall)博士がAFPとのインタビューで、現在の中国はかつてアフリカを植民地支配した欧州列強と同じように、環境に壊滅的な被害をもたらしながらアフリカの資源を搾取していると述べた。

 4月に80歳の誕生日を迎えるグドール博士は今も世界各地を回り、地球に対する脅威について精力的に講演活動を行っている。そのグドール博士の主たる研究対象であるチンパンジーや野生動物の生息環境について語るとき、新興大国・中国のアフリカ大陸への進出は特に警鐘を鳴らす出来事だという。

 中国は過去10年間、鉱山や油田の開発から、それに関連する建設会社の運営まで、アフリカの天然資源に大規模な投資を行ってきた。そうした動きに対し自然保護活動家などからは、中国企業は資源争奪戦により環境が受ける打撃にほとんど注意を払っていないと非難の声が上がっている。

 グドール博士は南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburt)でAFPの取材に対し「アフリカで中国がしていることは単に旧宗主国がしたことと同じだ。植民地主義者たちがアフリカに踏み込んで資源を奪ったように、自分たちの経済成長のために原材料を求め、貧困を悪化させる──中国は大国に成長し、技術は向上している。(もたらされる打撃は)壊滅的だ」と話した。

 中国はアフリカの鉱山に対する大々的な投資の他に、象牙やサイの角の巨大市場であり、密猟は憂慮すべき水準にまで増えている。しかし、この問題についてはグドール博士は楽観的で「中国は変わりつつある」と述べ、例として中国当局が最近、押収した象牙を公開処分したことに触れ「10年前だったら、国際的な圧力を受けても政府は象牙を処分しなかっただろうし、公式の宴席でのフカヒレスープの提供を禁止することもなかっただろうが、今は変わった」と語った。

  • 1
  • 2

関連記事

本日の必読記事1日2回更新

このニュースへのリンク

http://www.afpbb.com/articles/-/3009236

トピックス

特集:ソチ五輪

お知らせ

PRリンク

BPNPR

カテゴリ登録はこちらより