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TPP 知的財産で前進に期待も
2月24日 5時41分

TPP 知的財産で前進に期待も
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シンガポールで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は、3日目の24日、関税撤廃や知的財産など難航分野の協議が集中的に行われる見通しで、このうち知的財産では事前の交渉で歩み寄りが見られることから、交渉関係者の間では一定の前進が期待できるという見方が出ています。

シンガポールで開かれているTPP=環太平洋パートナーシップ協定の閣僚会合は3日目を迎え、関税撤廃、知的財産、それに環境など交渉が難航している分野について、12か国の閣僚らが集中的に協議する見通しです。
このうち知的財産の分野は、アメリカなど先進国と新興国が鋭く対立し、最も交渉が難航している分野の1つとされてきました。
しかし、政府関係者によりますと、これまでの事務レベルの交渉で、特許が切れた医薬品を価格を抑えて販売する後発医薬品、いわゆるジェネリックを利用しやすくするよう求める新興国に、医薬大国であるアメリカが配慮する姿勢を示しつつあるということです。
また、医薬品の開発データを保護する規定を導入する時期を巡っても、新興国に猶予期間を設けることなどで歩み寄りが見られることから、交渉関係者の間では、24日の閣僚会合で一定の前進が期待できるという見方が出ています。
ただ、知的財産の分野は、日本が新興国に対して条件面で譲る余地がある分野でもあることから、これが先行する形になって、譲歩しにくい農産物の関税を巡る協議が難航したまま残る構図になれば、今後の交渉が進めにくくなるのではないかと懸念する声も、政府関係者から出始めています。

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