2014年2月24日07時19分
子宮頸(けい)がんワクチン接種後に長期的な痛みなどを訴える人が相次ぎ、国が接種の推奨を中止した問題で、6自治体が独自に接種者の追跡調査をしたところ、いずれも4割前後の人が何らかの体調変化があったと回答していたことがわかった。接種推奨の再開を視野に入れる26日の国の検討会を前に、患者や専門家からは原因究明を求める声が上がっている。
■「全員の追跡調査を」
神奈川県茅ケ崎市は、2011年3月~13年10月に接種した小学6年から大学生までの計5275人にアンケートを送り、2382人から回答を得た。接種後に体調の変化があったと答えたのは921人(38・7%)。「注射部の痛みなど」70・9%、「体のだるさなど」11・1%、「手足の痛み」3・7%、「失神」0・6%などの症状があり、調査時点で症状が続いていた人は15人だった。
こうした体調変化は広義の副作用に当たる。それまで同市が把握していた副作用が出た人数は5人。担当者は「やっと全体像がつかめた」と話す。
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朝日新聞社会部
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