電子書籍:保護解除プログラム作製の社長ら逮捕 京都府警

毎日新聞 2014年02月19日 14時29分

 電子書籍のコピー防止機能を回避するプログラムを作製したなどとして、京都府警サイバー犯罪対策課は19日、横浜市のソフト開発会社「インターナル」社長、石田渉容疑者(37)=東京都港区六本木6=と社員の男ら計3人を著作権法違反(技術的保護手段を回避するプログラムの製造)と特定商取引法違反(誇大広告)の容疑で逮捕した。

 同課によると、電子書籍などのコピー防止機能を回避するプログラムを譲渡目的で製造することを禁じた改正著作権法(2012年)が適用されるのは全国初めて。問題のソフトは「コミスケ3」という名前でネット上で一般向けに販売されている。同課によると、少なくとも約2000本を販売し、約2760万円を売り上げていた。

 逮捕容疑は2013年3月22日ごろ、電子書籍のコピーガード機能を回避して、漫画などの電子書籍をコピーすることができるソフト「コミスケ3」を製作したほか、同年11月、別のソフトについて自社ホームページに、DVDなどをコピーして保存する機能がないのに、あるかのように虚偽の宣伝文句を掲載した、とされる。

【村田拓也】

最新写真特集