昨年3月、東京メトロ副都心線との相互直通運転開始に伴い、地下5階に移った東急東横線の渋谷駅。ここからJR山手線への乗り換えは一苦労だ。電車を降り、まず地下3階の「渋谷ヒカリエ1改札」に。エスカレーターに乗ると地上の「14番出口」に出るが、目の前に立つ駅ビルを左右どちらかに回り込まなければJRの「ハチ公改札」か「南改札」にたどり着けない。
■渋谷に行くならバス?
東急の新しい渋谷駅は「渋谷ヒカリエ」のほぼ真下、一日平均40万人以上が乗り降りする交通の要所だ。地上からの光を取り込む大きな吹き抜けを設置するなど、斬新なデザインが目を引く。
新宿や池袋へも乗り換えなしに行けるようになったが、渋谷で乗り降りする人からの評判は芳しくない。以前なら改札を出てすぐだった山手線への乗り換えに、10分近くかかることもざらだ。
「渋谷に行くときはバスを使った方がいい」
「JRに乗り換えるなら、中目黒で地下鉄日比谷線に乗り換えて恵比寿に出たほうがラク」
東横線沿線では、こんな評判も聞かれる。移転からほぼ1年がたち、利用客がある程度慣れたはずの今でも変わらない。
この不便さは、渋谷の街が大普請中であることに起因するのだが、いったいいつ解消されるのか。東急電鉄渋谷開発事業部の大友教央課長は「ご迷惑をおかけしていますが、東京五輪が開かれる2020年ごろまで、あと6年ほどお待ち下さい」と話す。現在の乗り換え通路は、あくまでも仮のものだ。
東急グループが渋谷駅周辺で進める再開発は、27年に完了する見込みだ。
20年までにJRの路線の東側に地上46階、高さ約230メートルの高層ビルを建設する。このビルの地下部分に東横線・東京メトロの改札と、JR改札をつなぐエスカレーターを設け、移動距離を短くする計画だ。通路幅も現状より広くする。乗り換えの所要時間は現在の半分程度に短縮できるという。
この「渋谷駅地区」の再開発は現在、地下にある渋谷川の流れの切り替えなど基礎工事に着手。東急百貨店東横店の一部の解体工事も進める。「近接する山手線や銀座線への落下物が出ないように細心の注意を払う必要があり、日本一難しい解体工事」(東急電鉄)という。
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