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日曜の名古屋駅前悲鳴…「殺すつもり」歩道に車突入 13人重軽傷

名古屋駅前の事故現場
歩道に突っ込み大破した乗用車=23日午後3時20分、名古屋市中村区名駅
Photo By 共同 

 名古屋市中村区名駅の県道交差点で23日午後2時15分ごろ、乗用車が、買い物客らでにぎわっていた歩道に突っ込み、通行人を次々とはねた。22歳の男性が腰の骨を折るなど、男女13人が重軽傷を負った。現行犯逮捕された男(30)は「わざと突っ込んだ」と容疑を認めている。デパートやビルが立ち並ぶ繁華街に、恐怖と苦痛の悲鳴が響き渡った。

 殺人未遂容疑で逮捕されたのは、名古屋市西区の無職、大野木亮太容疑者。愛知県警中村署の取り調べに「車で人をはねて殺すつもりだった。誰でもよかった。わざと突っ込んだ」と供述しているといい、詳しい動機を調べる。

 現場は、JR名古屋駅前のデパートや大型家電量販店が立ち並ぶ地域。車は交差点付近を左折しながら歩道に突っ込み、約35メートル走行、街路樹にぶつかって大破した。目撃者によると、スピードが30〜40キロ出ていた。周囲には多くの通行人が痛みを訴えて倒れ込み、悲鳴が上がった。

 「スピードを落としたり、ハンドルを切ったりする様子がなく、通行人はクモの子を散らすように逃げた。怖かった」。買い物に来ていて、車が体をかすめたという愛知県みよし市の会社員不破健太さん(24)は、車が突っ込んできた状況を振り返った。

 同県岡崎市の会社員中村慎吾さん(30)は歩道で人をなぎ倒すように走ってくる車を目撃し「タイヤのこすれる音がした。焦げたような臭いも漂っていた」と説明した。

 車は「ガチャン」という音を上げて歩道の街路樹に突っ込み、フロント部分は木にめり込んでひしゃげた。大野木容疑者は車内でうつむき加減で鼻血を流しており、通行人が「出てこい」とドアを叩いても応じなかった。駆け付けた警察官に引きずり出され、警察の車に押し込まれる際には大声を上げた。同乗者はなく、車内や所持品から凶器は見つからなかったという。

 現場近くにいた飲食店の男性(56)は「街路樹がなければ、車は止まらなかったかも」と青ざめた表情。「東京・秋葉原の無差別殺傷事件を思い出した」と話す人もいた。

 ≪父は県警幹部≫「きちんとあいさつをする人で、事件を起こすような感じではなかったのに」。大野木容疑者の近所の住民からは「信じられない」と戸惑う声が上がった。容疑者の自宅は、名古屋市西部の住宅街の一角にある。カーテンは閉め切られ、1階のガレージのシャッターは閉じられたまま。「1人暮らしと聞いている」と近所の住民。関係者によると、父親は愛知県警幹部の警視という。容疑者は事件直前、名古屋駅近くにあるレンタカー会社の営業所で、車を借りて事件に使用した。

[ 2014年2月24日 05:30 ]

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