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iPhoneにマイクが3つある理由
この4月、筆者が主宰する情報化研究会は創立30周年を迎える。毎年4月の第一土曜日に行っている京都での研究会を今年は記念大会として開催する。25周年のときには80人あまりの方に参加していただいた。今回はそれを上回る100人を目標にしている。
この原稿を書いている週末、東京は大雪に閉じ込められた(写真)。おかげで集中して研究会の企画をすることができた。
さて、本論に入ろう。NTTコミュニケーションズの「050 plus」というIP電話サービスを使っている人に電話をかけると「音質が悪いな、と感じることがある。会話に支障があるほどではないが、「この音質では長く話したくない」と思うようなレベルだ。
そのことを率直に相手に言うと、「使っているスマートフォンが古いAndroid端末だからです。iPhoneだと音質が良いですよ」と言う。iPhoneだけが音質が良いという意味ではないが、その人の経験では、自分のAndroid端末よりiPhoneの方が音が良いらしい。
これは050 plusに限ったことではなく、LINEにしろSkypeにしろ、電話アプリの音質はスマホの機種に依存する部分があるのである。
機種によって音質が違う原因
音質がスマホの機種によって左右される原因には、ハードウエアの問題と、電話アプリケーション開発者に開示されているAPIの機能の問題の2つがある。
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著者プロフィール
松田 次博(まつだ つぐひろ)
情報化研究会主宰。情報化研究会は情報通信に携わる人の勉強と交流を目的に1984年発足。現在、会員数約1200人。
IP電話ブームのきっかけとなった「東京ガス・IP電話」、脱・専用線,脱・ブランドを徹底した「積水化学ネットワーク・リストラ」、企業とホットスポット事業者がネットワークをシェアする「ツルハ・モデル」など、一貫して最新の技術やアイデアを生かした企業ネットワークの革新を提案、実現。
著書に「ネットワークエンジニアの心得帳」(日経BP社刊)、「企業ネットワークの設計・構築技法−広域イーサネット/IP電話の高度利用」(同)などがある。
東京大学経済学部卒。NTTデータ(2007年にNTTデータ プリンシパルITスペシャリスト認定)を経て、NEC勤務。