米国エネルギー省(DOE)は、電力事業者による大規模太陽光発電システムの発電コストが、2010年の21.4米セント/kWhから大幅に低減し、2013年末には11.2米セント/kWh(約11円/kWh)となったと明らかにした。これで米国の電力料金の平均価格12米セント/kWhを下回ったという。
システムのコスト構造をみると、最も急激に低下したのは、太陽電池モジュールで、価格は2010年時点の約3分の1になった。直流-交流変換器(inverter)の価格も約4割安くなった。一方、架台や配線、調査や許認可、設置作業などにかかる費用の低下幅は小さい。
DOEは、2010年に「SunShot Initiative」計画を発表した。これは、電力事業者による大規模太陽光発電システムの導入コストを低減し、発電コストを2020年までに米国での他の電源に対して十分な競争力がある6米セント/kWhに下げるという計画である。
今回の11.2米セント/kWhの実現を受けてDOEは「目標達成に10年かける予定の計画の6割がわずか3年で実現した」と自画自賛している。
(日経エレクトロニクス 野澤哲生)
[Tech-On! 2014年2月20日掲載]
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