2014年2月24日03時00分
JR西日本は、今秋から始まる大型観光企画「和歌山デスティネーションキャンペーン」に合わせ、車両に積んだ発電機で自家発電した電気で走る新型電車を、串本―新宮間で運行すると発表した。外装には、女性客や外国人客に人気のキャラクター「ハローキティ」を起用する。この新型電車の営業運転は初めてで、担当者は「話題性のある目新しい車両で紀南を売り込みたい」と話した。
同社によると、新型電車を運行するのは9月13日から12月14日までの間の土、日、祝日にあたる計33日間で、1日4本を予定。途中駅で停車中に周辺を散策してもらうことも検討しており、出発から到着までは約1時間半になるという。
新型電車は近畿車両(大阪府東大阪市)が開発した「Smart BEST(スマートベスト)」。2両編成で、1両に小型ディーゼル発電機を、もう1両に充電用バッテリーを搭載。ブレーキをかけた時に発生するエネルギーも充電にあてるなど、電気を効率的にためて使うことで、同社の試験走行では従来のディーゼル型車両より燃費が15~20%向上したという。
自家発電のため、送電線などの設備が無い非電化路線を走れるのが特徴だが、串本―新宮間はすべて電化されている。社内では、地元産品の販売なども検討しているという。
座席48席はすべて指定席で、みどりの窓口で運行日の1カ月前から予約できる。問い合わせはJR西日本和歌山支社営業課(073・425・6091)へ。
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