アメリカ・ミシガン州発信! 息子・一茶(いっさ)と柴犬・マル、ふたりあわせて「お茶丸」。兄弟みたいに育ったふたりの写真と共に、撮影時のコツやカメラにまつわる話をお届けします。
(F2.8, ISO3200)
エル・オンライン読者のみなさま、こんにちは。
ミシガンはすっかり秋、朝晩大分冷えるようになってきました。
さて、今回は写真の印象をガラッと変えることのできる
「露出」について、ご説明しますね。
こちらは、私のカメラのスクリーン。
露出とは「AV」という文字の下の、点線の上に数字が書いてある部分です。
標準は「0」。最小値は「-3」、最大値は「+3」と表示されています。
(私の機種は、最小・最大とも「5」まで動かせます)
F値は「2.8」、IOS感度「3200」のまま、露出の値だけを変えて、
同じシチュエーションで写真を撮ってみますね。
まずは露出値「0」の場合。
・・・真っ暗。
このような状況を「露出アンダー」といいます。
「0」というのは、本来「カメラが決める適正な明るさ」なのですが、
ふたりの背に窓があるため逆光となり、画面が真っ暗になってしまいました。
部屋の明かりをつける、というのも1つの解決法ではあるのですが、
自然光の下で撮影したいので、極力電気はつけず、
露出で明るさを調整していきます。
次に露出値「+1.3」の場合。
大分画面が明るくなりました。
これでも悪くないですが、まだちょっと暗い?
この時点で、「1.7」くらいまで動かすと好みの明るさになりそうかな、
というのが今までの経験でわかります。
では、極端に高い値「+3」にするとどうなるか。
・・・白すぎ。
明らかに「露出オーバー」、「白とび」が生じています。
普段露出の値をここまで上げることはありませんが、
強烈な光を表現したい場合など、
「これはこれであり」という状況もあるかもしれません。
写真に間違いはありませんから。
というわけで「+1.7」で撮影したのが、この写真。
ちなみに使用ISO感度が「3200」と高いのは、一茶(むすこ)の
コチョコチョした動きをとらえるため。
(ISO値が高い程、シャッタースピードが速くなる)
被写体が寝ていて動きのないマル(ワンコ)だけであれば、
「800」くらいでいけたと思います。
ただISO値が高いと写真がブレにくいのですが、
画質が荒くなるのがたまにキズ・・・。
そんなときは、トイカメラのアプリケーションで
写真の雰囲気を変えて、遊んでみるのもお薦め。
画質の荒さが逆に味になりますよ。
では、次回水曜の更新で♪
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使用したトイカメラ編集ソフト(無料)
http://www.pentacom.jp/pentacom/toycamera_analogcolor/
ジョンソン祥子(さちこ)
アメリカ人男性との国際結婚を機に渡米。在米9年目。夫、息子の一茶(2歳)、柴犬・マルとの暮らしを綴ったブログ「Maru in Michigan」を執筆中。
著書:「ことばはいらない」「ぼくのともだち」(共に新潮社)