CAMERA LIFE

一茶とマルと、カメラのはなし

アメリカ・ミシガン州発信! 息子・一茶(いっさ)と柴犬・マル、ふたりあわせて「お茶丸」。兄弟みたいに育ったふたりの写真と共に、撮影時のコツやカメラにまつわる話をお届けします。

2013.9.11

ふわっと透明感のある写真を撮るには?

By ジョンソン祥子(さちこ)

 

(F2.8, ISO3200)

 

エル・オンライン読者のみなさま、こんにちは。

ミシガンはすっかり秋、朝晩大分冷えるようになってきました。

さて、今回は写真の印象をガラッと変えることのできる

「露出」について、ご説明しますね。

 

 

こちらは、私のカメラのスクリーン。

露出とは「AV」という文字の下の、点線の上に数字が書いてある部分です。

標準は「0」。最小値は「-3」、最大値は「+3」と表示されています。

(私の機種は、最小・最大とも「5」まで動かせます)

 

 

F値は「2.8」、IOS感度「3200」のまま、露出の値だけを変えて、

同じシチュエーションで写真を撮ってみますね。

 

まずは露出値「0」の場合。

 

・・・真っ暗。

このような状況を「露出アンダー」といいます。

「0」というのは、本来「カメラが決める適正な明るさ」なのですが、

ふたりの背に窓があるため逆光となり、画面が真っ暗になってしまいました。

 部屋の明かりをつける、というのも1つの解決法ではあるのですが、

自然光の下で撮影したいので、極力電気はつけず、

露出で明るさを調整していきます。

 

次に露出値「+1.3」の場合。

 

大分画面が明るくなりました。

これでも悪くないですが、まだちょっと暗い?

この時点で、「1.7」くらいまで動かすと好みの明るさになりそうかな、

というのが今までの経験でわかります。

 

では、極端に高い値「+3」にするとどうなるか。

 

・・・白すぎ。

明らかに「露出オーバー」、「白とび」が生じています。

普段露出の値をここまで上げることはありませんが、

強烈な光を表現したい場合など、

「これはこれであり」という状況もあるかもしれません。

写真に間違いはありませんから。

 

 

というわけで「+1.7」で撮影したのが、この写真。

 

ちなみに使用ISO感度が「3200」と高いのは、一茶(むすこ)の

コチョコチョした動きをとらえるため。

(ISO値が高い程、シャッタースピードが速くなる)

被写体が寝ていて動きのないマル(ワンコ)だけであれば、

「800」くらいでいけたと思います。

ただISO値が高いと写真がブレにくいのですが、

画質が荒くなるのがたまにキズ・・・。

 

 

そんなときは、トイカメラのアプリケーションで

写真の雰囲気を変えて、遊んでみるのもお薦め。 

画質の荒さが逆に味になりますよ。

 

 では、次回水曜の更新で♪

 

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使用したトイカメラ編集ソフト(無料)

http://www.pentacom.jp/pentacom/toycamera_analogcolor/

 

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