私は一貫して「日本人の敵は日本人」と言い続けている。反日政治家や反日メディアが日本人の結束を阻止し、日本を弱体化させている。この背景には、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の占領政策にあると私は分析・確信している。
日本が、広島・長崎の非道な原爆投下に報復してこないように、GHQは「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」を実行し、「日本は侵略戦争をした悪い国だ」と洗脳した。洗脳された日本人は占領が終わった今でも、自ら韓国や中国に“ご注進”して、「慰安婦」や「南京大虐殺」「靖国参拝」を問題化させ、自虐史観を植え付け続けている。
外交とは国益と国益のぶつかり合いである。中韓両国は「尖閣諸島を係争地であることを認めよ」「慰安婦問題で謝罪・賠償せよ」などと理不尽な要求を付きつけている。中韓は情報謀略戦を仕掛けてきているのだ。
どんな国でも、国益のためには嘘もつき、武力に訴えることもある。譲歩して妥協するのではなく、仕掛けられれば即座に反撃する必要がある。日本で問題なのは、反日メディアが安倍政権に「中韓両国の言うことを聞け」とあおることだ。
東京都知事選で、元航空幕僚長の田母神俊雄氏が得た61万票は大きい。日本人は悠久の歴史に誇りと自信を持って、真の独立国家を目指すときが来たといえる。
■元谷外志雄(もとや・としお) 石川県小松市生まれ。信用金庫勤務後、27歳で注文住宅会社を創業し、その後、ホテルやマンション、都市開発事業などを手がけるアパグループを一代で築き上げる。同グループ代表。国内外の多くの要人と交友関係があり、政治や経済、軍事に関する知識も豊富で、社会時評エッセーも執筆する。著書に「誇れる祖国『日本』」(幻冬舎)、「報道されない近現代史」(産経新聞出版)など。