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総合
【主張】ソチ五輪閉幕 「あきらめない」を教訓に
葛西は16年前の長野五輪で金メダルメンバーの補欠に回り、長く捲土(けんど)重来を期して、世界で「レジェンド(伝説)」と呼ばれるまでの選手になった。
清水らは、彼の背中を追って成長した。個人の銀メダルを笑顔で受け取った葛西は、「皆に取らせてあげたかった」と団体の銅で泣いた。世代交代の理想型が、そこにあった。
あきらめない心と団結心が日本の強みであることも彼らに再認識させられた。失意から復活し、互いに支え合ったフィギュアの選手らも同様だ。それは、スポーツの分野に限らないはずである。
半面、オランダ勢の活躍ばかりが目立ったスピードスケートで、日本選手の不振は深刻だった。オランダの躍進は、日本の技術を徹底研究した成果も一因とされる。4年後、平昌(韓国)冬季五輪での巻き返しを期待したい。
3月7日には、ソチ冬季パラリンピックが開幕する。こちらの大会にも五輪に負けない拍手を送り、さまざまな教訓を得たい。
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