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【グラニュース】


西野グラ 3・1開幕へ危機感

2014年2月23日 紙面から

試合後、浮かない表情で報道陣に対応する西野監督=豊田スタジアムで(宮崎厚志撮影)

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 名古屋グランパスは22日、豊田スタジアムでJ2のFC岐阜と非公開での練習試合を行い、敗れた。関係者によるとスコアは0−1だったが、点差以上に内容で上回られたという。1週間後の開幕戦と同じ条件をそろえて最終シミュレーションとして臨んだ一戦で課題を残し、西野朗監督(58)は、「修正しなきゃいけないところはたくさんあった」と危機感をあらわにした。

 談笑しながら上機嫌で引き揚げていったというラモス監督とは対照的に、ただ1人報道陣に対応した西野監督の表情は険しかった。「いい感触ではない。勝てなかった。引き分け? いや、落としましたね」。スコアは伏せたものの、内容的にも痛恨の敗戦だったことを明かした。

 西野監督が「岐阜はJ1に対するモチベーションもあり、新しくチームが変わったのもあって、勢いがすごくあった。ちょっと受けていた時間帯も多かった」と振り返ったように、試合はFC岐阜が内容で圧倒したもようだ。関係者によると、ゴール前での混戦からこぼれ球を押し込まれた決勝点だったが、セカンドボールをことごとく拾われ、何度も決定機をつくられていたという。

 システムはタイキャンプからの帰国後に取り組み始めた4−4−2で臨むことを事前に選手に伝えており、19、20日の2日間の紅白戦と同じ主力組が先発したと見られる。最初で最後の実戦機会は消化不良で終わったが、「著しくパフォーマンスが悪い選手はいなかった。大幅に変わることはない。微修正して入っていく」と、西野監督はこのメンバーをベースとする考えを示した。

 不安を残して臨む3月1日の清水との開幕戦。敵将ゴトビ監督は前日のキックオフカンファレンスでの監督同士の2ショット撮影で、「殴り合おうか」とボクシングのポーズを取った。「昨日のゴトビはけっこう余裕でしたね。自分たちのデキがいいからか」と苦笑した西野監督。新生グランパスの初陣で、このまま手をこまねいてノックアウトされるわけにはいかない。 (宮崎厚志)

◆佐藤、全治2週間のけが

 名古屋グランパスは22日、DF佐藤和樹(20)が後脛骨(けいこつ)筋損傷で全治2週間と診断されたと発表した。タイでのキャンプ中に負傷した。

 

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