レジーのブログ

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。

Dragon AshとAKB48をつなぐ「Show Must Go On」の精神

レジー「「ビクターロック祭り」に行ってきました」

司会者「ビクターと言えば最近はクリープハイプ問題ですが」

レジー「そういや出てなかったね」

司会者「サカナクションがヘッドライナーでした」

レジー「やっぱ紅白に出るバンドは大物感が違うね。ほんとに人気があるんだなーとびっくりしながら見てた。ライブ自体もサービスセットリストですごい迫力だった。他にもくるりとかCoccoとかまとめて見れてすごい贅沢でした。Cocco久々に見たいなと思って参加を決めたんですけど良かったなあ」

司会者「以前EMI ROCKSなんてイベントもありましたが、レコード会社主導のイベントも定着化しつつありますね」

レジー「音源売るだけじゃ商売的に厳しくなってるんだろうなあ」

司会者「下手すりゃちょっとしたロックフェスより豪華ですよね」

レジー「このあたりはそれなりに難しい問題もはらんでいるような気もしました」










司会者「長い目で見ると自分で自分の首を絞めるというか、焼畑農法的になっている感じもありますよね」

レジー「この辺りの動きは注視していきたいと思っています」

司会者「印象に残ってるアクトはありますか」

レジー「さっき名前挙げたのはもちろん良かったし、あとはドラゴンアッシュかっこよかったですね」

司会者「ちょうどアルバムが出たタイミングです」



レジー「予習していったよ」

司会者「好きなんですか」

レジー「正直最近そこまでリアルタイムで追ってるわけじゃないんだけど、なんだかんだでヒーローですからね僕にとっては。同世代でそういう人多いと思う」

司会者「ブレイクストーリーをリアルタイムで体験したのはでかいですね」

レジー「『BUZZ SONGS』で火が付き始めて、『Let yourself go, Let myself go』が売れて、って流れでどっぷりはまりました。『陽はまたのぼりくりかえす』のスタジオライブっぽいの見つけたけど、たぶんこれFACTORYだよねえ。これで初めて歌ってる姿を見たような気がする」



司会者「若いですね」

レジー「若くて新しい世代の人たちが出てきた、って感じがした。BSでやってた横浜アリーナのライブは録画してVHS擦り切れるくらい見た」

司会者「これも動画ありますね」



レジー「素晴らしい。この頃はジブラとあんなことになるとは思わなかった。これが99年。で、2000年のひたちなかね。この『Viva la revolution』ほんと最高だよ」



司会者「このとき初めてドラゴンアッシュ見たって人も結構いたでしょうね」

レジー「うん。僕もそうだった。この動画は今見ても胸が熱くなる」

司会者「号泣してましたよね会場で」

レジー「ほんと待ち望んでたんだよね。その後ひたちなかに毎年出て、ほぼ全部見てるけど去年は見なかったなあ。まあそのくらいの距離感です。ちゃんとしたファンではないけど動向はいつも気になってるって感じ」

司会者「この前アルバムのプロモーションで珍しくテレビに出てましたね」

レジー「「LIVE MONSTER」ね。あの『FANTASISTA』すごかったなあ」

司会者「ネットに落ちてます」

レジー「これは一見の価値あるので見てない人はリンクからぜひ。で、司会のドリカム中村正人とのトークでこんなことを話してました。最近のチャートについてみたいな話題でのやりとり」

中村「いいよねえ、AKBのファンがドラゴンアッシュ見てくれても」

Kj「どっちも好きな奴もいるかもしれないし」


司会者「いるかもしれない、というか」

レジー「それこそドラゴンアッシュが去年ひたちなかに出た日はBABYMETALと9nineが出ててどちらもすごく盛り上がってたわけで、両方見たって人たちも一定数はいたと思うんだよね。そういう状況考えても、AKBもドラゴンアッシュも好きって人は特別な層ではなくて普通に存在すると思います」

司会者「あとこんな人も

74:名無しさん@実況は禁止です:2013/02/20(水) 14:31:54.74:FRCbE9Oi0
15年前はDA聞きながらバタフライナイフを振り回してるのが
かっこいいと思ってた自分が今はAKB聞きながらサイリウムを振り回してるのか
年とったな


レジー「これ自分と同世代だろうなあ。ロック側からアイドルに流れた人たちね」

司会者「たまたまテレビでこんな話になりましたが、Kjは以前AKBについてはこんなことを言ってますね。シングル“Run to the Sun/Walk with Dreams”リリース時のインタビューです

なんというか、俺、AKB48はマジですごいと思ってるのね。やったことのないことをやってるし、青春の全てを賭してあの子たちはやってるわけなんだから。ただ、そういうAKBのメンバーを囲むのがビジネス的なものばかりじゃだめだと思う。だってビジネスマンが音楽をやってるわけじゃないんだから。……青臭くても綺麗事を言っていくのがアートだと思うし、俺らが綺麗事を言わなければ誰が言うんだよ、っていう。

今の俺にはそこはすごく見えてる。俺はAKBのファンの人たちも本当にすごいと思ってるんだ。周りからどう思われようが、働いた金でCDを何枚も買ってる人がいるわけじゃん。実は、その人達が一番俺に近いと思うんだよね。忌み嫌われてようが、それがクリエイティヴでなかろうが、格好悪かろうが、自分が応援したいから応援する。棒を振りたいから振る。あの願望みたいなエネルギーが、俺は音楽に対して、ある。AKBのライヴ中にさ、踊って、掛け声を上げて、汗かいてる人、傍から見たらすげえ滑稽じゃん? だから俺も同じように滑稽なんだと思うんだよね。でも、それでいい。人の目を気にせずエネルギッシュでいる部分では、あの人たちに俺は負けたくないと思う。


レジー「これ、結構唐突に出てくるんだけど、ちゃんとマーケットを見ているが故の発言だなと思いました。見て見ぬふりしてやってたり無関係なものと捉えてる人らよりは全然良いなと」

司会者「「AKBのメンバーを囲むのがビジネス的なものばかりじゃだめだと思う」ってのはほんとその通りですね」

レジー「ねえ。このインタビューは2012年の夏ごろだけど、ますますそういう傾向強まってる気がするわ。で、このドラゴンアッシュとAKBって話をもうちょい続けたいんですけど。この前リリースされたドラゴンアッシュの『THE FACES』というアルバムですが、冒頭に『The Show Must Go On』という曲が入ってます」

司会者「アルバムのテーマ曲的な位置づけですね」

レジー「そうですね。Kj自身も座右の銘だと言っている言葉です。以下はMUSICA2月号のインタビュー」

---この言葉、馬場さんが亡くなった2ヵ月後くらい、つまり2012年の6月末に、”Run to the Sun”の配信リリースに際してウチで記事を作るにあたって建志さんに直筆のメッセージが欲しいってお願いしたんですよ。で、色紙に書いてもらったんですけど、その時に書いてくれたのが、まさに「The Show Must Go On」というひと言で。

Kj「あ、その時からすでにあったんだ!・・・ヤバい、間違った認識のまんまインタヴュー30本くらい受けたわ(笑)。そっか、そんな早い段階からあったのか」

---その時に曲ができてたかどうかはわからないですけど。

Kj「いや、曲はなかった。俺の中の座右の銘だよね」

---なるほど。このスローガンこそが、今回のアルバムの芯であり、そして今のDragon Ashを走らせるものだと思うんですが。

Kj「間違いないね」


司会者「”The show must go on.”、辞書的には「止めるわけにはいかない, 問題があっても続けなければならない」という意味です。ショーは誰かがセリフを間違えても止めることはできないし、いろんなトラブルがあっても続けなければならない。そこから転じて、一般的な物事においても同様に事情があってもやりとげなければならない、という意味で使われる言葉のようです」

レジー「これよりもずいぶん前に『Life goes on』っていう曲もあったけど、あのときの「人生は続く」っていうメッセージよりも強い言葉だよね。で、この「The show must go on」って言葉を聞いたときに最初に思い出したのがAKBのことで。2012年の彼女たちのドキュメンタリー映画のタイトルにこの言葉が使われてます」

司会者「『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』ですね。震災以降の取組み、3回目の総選挙と西武ドーム公演、アイドルの恋愛を巡る問題などが取り上げられています」





レジー「シリアスな現実があってもそれと向き合いながらこのグループは前に進んでいくんだ、という意味合いがこめられたタイトルなんだと思う。で、もちろんKjがこの言葉に行きついたきっかけだったと思われる大事なメンバーの死って話とAKBについての「シリアスな現実」ってのはレベル感が全く違うけど、どちらのグループもいろんな毀誉褒貶に晒されながら今のポジションを得たわけですよね。全くベクトルの違うことをやってるグループだけど、KjからはたまにAKBを意識しているような発言があって、その2グループが掲げたメッセージが同じ言葉に帰着してるってのは不思議な偶然だなあと思いました」

司会者「ドラゴンアッシュもブレイク当時はロック側からもヒップホップ側からもディスみたいなものがあったわけで」

レジー「そうね。そんなこと考えながら改めてあのドキュメンタリー見てると、この2つのグループの足取りってなんか重なる部分もあるんだなあとか思ったんですよね。あの映画で西武ドームでの『フライングゲット』披露ってシーンがあるんですけど。2回目の総選挙で大島優子に負けた前田敦子が3回目で1位に返り咲いてセンターの座を獲得した曲が『フライングゲット』で、それをコンサートで歌う直前にあっちゃんは過呼吸やらなんやらの体調不良に襲われて。この日のコンサートの前から心労がたたって全く本調子でなかったあっちゃんだけど、「あの」選挙で勝ち取った曲だからこそここでステージに出ないわけにはいかない。ぼろぼろの状態で出ていって、踊れるのかあっちゃん!?って感じだったのに曲が始まると渾身の笑顔でパフォーマンスをする、っていうなかなか凄まじい映像」

司会者「あの映画のハイライトの一つですね」

レジー「うん。で、これって言ってみれば99年横浜アリーナ公演の『Viva la revolution』だと思うんですよ」

司会者「はあ」

レジー「いろんな批判を受けて、ダメージを受けながら大きな支持を勝ち取った場所での勝利宣言。歌詞をあらためて見ると、このKjの言葉があっちゃんの姿とリンクするなあと」

ここに立ってる意義が欲しかった だから僕達必死で戦った
勝ちとった 小さなプライドポケットに詰め込んで またここに立ってみる
すこし誇らしげな顔の自分がいる
満面の笑みを浮かべているキミ達がすぐ目の前に見える
(『Viva la revolution』)


司会者「AKBの歌詞は一人称が「僕」の曲も多いし、そう考えると彼女たちの自己言及系の曲の歌詞って言われてもおかしくないかも」

レジー「今回のアルバムについても、僕は『Golden Life』から『Walk with Dreams』の流れがすごく好きなんですけど、この辺で歌われてることも勝手にAKBに重ね合わせながら味わってました。負けたり叩かれたりしてもそれを糧にしていく感じとか、「夢」みたいなものに対するスタンスとか、彼女たちのサウンドトラックになり得る歌だなあとか思ってたんですけど」

儚過ぎる青に 嘆いたあの夜も
星の見えぬ空 向こう照らし出す
the golden life is once
打ちのめされた日も優しくされた日も
僕らの富となる
(『Golden Life』)

ここは居場所なんてないって 本当は皆ほら使い捨て
そんな感覚 抱くよかstand up 一人一人が丸四角三角
滑稽でもそれでもいいさって OK何処へでもfree styleで
思い描いて意外な構図 誰も真似できない未来予想図
それぞれが持つダイヤモンド 一つも同じではないだろ?
そう胸張って舵取り歩く これが夢さって足取り軽く
(『Walk with Dreams』)




司会者「そんなに何でもうまくいかないっていう諦念みたいなものがありながら、それでも前に進んでいこうとする、進んでいくしかないっていう姿勢はもしかしたら重なる部分があるかもしれないですね。KjがインタビューでAKBの話をしてたのも、そういう部分へのシンパシーがどこかにあるのかもしれないというか」

レジー「もちろんどこまでいっても推測の話でしかないけど、「タフに戦っている」人たちの足取りは思わぬところでリンクするんだなあなんて思いました」

司会者「わかりました。ぼちぼちまとめに入りたいのですが、実際問題としてこの2つのグループが接触する可能性とかあるんですかね」

レジー「いやー、どうなんだろうね。アイドル界隈でこれだけロック人脈の活用が進んでるのに、48グループはなかなかそういうことしないわけで」

司会者「ノースリーブスの取組みも単発で終わった感じですね

レジー「だから可能性は薄いと思うけど、Kjって女性ボーカル活かすのほんとはすごく得意じゃないですか。それこそSugar Soulの『Garden』もKj作だし、持田香織との絡みもあったり」




Dragon Ash - wipe your eyes feat... 投稿者 ASHIKASAN

司会者「Kjがアイドル曲書いたらそれこそ大事件になりますね」

レジー「うん。で、格的なことを考えるとそれをやれるアイドルはAKBだけのような気がするんだよね。組閣だなんだってそんなことで賑やかしするなら、楽曲関連で衝撃を与えてほしいです。ま、グループの構造上それがあり得ないことはもう十分わかってますけど、言うのは勝手ということで。今回はこんな感じでいかがでしょうか」

司会者「わかりました。次回はどうしますか」

レジー「ちょっといくつか気になってる新譜があるのでそんなことをやるかもしれないです。仕込んでいる企画もあるので予定は未定で」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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