名城公園宿泊所（緊急一時宿泊施設／シェルター）

名城公園宿泊所は、ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法及び同法に基づき国が策定したホームレスの自立の支援等に関する基本方針に基づくホームレス緊急一時宿泊事業（シェルター事業）であり、名古屋市が設置し、当法人が名古屋市からの委託を受けて、管理・運営を行っています。
　当施設は、公園内で起居する住居のない者の健康回復及び自立に向けての動機付けを行うとともに、公園の適正利用を図ることを目的とし、入所者に対して医療相談・生活相談・職業相談・就労訓練事業などを通じ、入所者の健康回復と自立に向けての意識付けを行えるよう、全職員が一丸となって相談・指導にあたっています。

名城公園宿泊所開設の経緯

名古屋市内のホームレス（安定した住居を持たず、生活に困窮している人）が急増したことから、名古屋市は、白川公園前宿泊所（平成19年3月閉鎖）に続き名古屋市２ヵ所目となる緊急一時宿泊施設として、名古屋城正門東側に平成16年5月に開設しました。
（平成21年4月より、社会福祉法人有隣協会が運営を受託しています）

事業内容

● 宿泊場所の提供
● 食事の提供（夕食１食／１日）
● 入所時の日用品の支給
● 入所時の健康診断の実施（保健所健診及び指定病院による健診）
● 生活指導員による生活相談の実施
①自立に向けての動機付け及び生活・就職・金銭管理等に関しての相談及び指導。
②自立阻害要因を解明し各種方法により対応。
・借金の解決が必要な場合には、法律相談を利用し解決方法を検討。
・自立に必要と思われる、各種証明書等の取得に関わる事。
・その他
● 嘱託医師、嘱託看護師による健康相談の実施
①医師による相談日：週1回（傷病や保健に関する相談）
②看護師による相談日：週2回（主に、血圧や体温検査等による健康維持相談）
● 簡易な仕事の提供『就労訓練事業』
本施設入所者のうち、原則として就労していない者に、軽作業を提供する「ホームレス就労訓練事業」を行っています。

施設概要

施設名称：　名城公園宿泊所
所在地：　愛知県名古屋市中区三の丸１－２－３
利用定員：　200名
実施主体：　名古屋市（管理・運営は社会福祉法人有隣協会）

「就労訓練事業」の概要

作業内容：所外作業と所内作業とに分かれています。
① 所外作業では、名古屋市内の歩道等のゴミ（古新聞、雑誌、タバコの吸殻、ビニール袋、空き缶、空き瓶など）収集作業等を行います。
② 所内作業では、宿泊棟、トイレ・シャワー棟、食堂・厨房棟、洗濯スペースなどの清掃作業などを行います
●1日5時間ないし2時間の作業で、労働時間に応じ配分金を配分しています。