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【大リーグ】田中のスプリットに打者驚がく 実力見せつけ中4日のオープン戦へ2014年2月23日 紙面から
【タンパ穐村賢】1億5500万ドルの実力を見せつけた! ヤンキースの田中将大投手(25)は21日(日本時間同日深夜)、メジャー移籍後初めてフリー打撃に登板。打者4人(延べ5人)に計25球を投げ、安打性の当たりはなしと順調な調整ぶりをアピールした。特にスプリットの切れ味に、ボールを受けた正捕手ブライアン・マキャン(30)と打席に立ったオースティン・ロマイン捕手(25)は驚がく。前評判通りの実力に、ジラルディ監督もオープン戦での起用スケジュールの一端を明かした。 うわさに違わぬ、いや、うわさ以上の切れ味だった。田中将が初めて臨んだ打撃練習での登板。躍動感のあるフォームからマキャンのミットに吸い込まれたボールに、打席のロマインが目を丸くしてつぶやいた。 「今のボールは何だ?」。鋭く縦に落ちる変化球。これこそ、すでに米国でも話題となっているスプリットだ。メジャーでも通用するであろう伝家の宝刀に、ロマインは「味方で良かった。あんな動きは今まで見たことがない。彼と対戦する多くの打者が、手玉に取られるさまを見ることになるだろう」と右腕の活躍に太鼓判を押した。 昨年の日本シリーズ第7戦以来となる打者への投球。キャンプ序盤のため打者は基本的に見送るが、4スイングのうちスライダーで空振りを一つ奪い、ファウル2本、二塁付近へのゴロと強い当たりはなし。初めて田中将のボールを受けたマキャンも「前評判通り。ボールのリリースポイントが一定していて、スプリットはまるでテーブルから落ちてくるようだ」と賛辞を並べた。 7年総額1億5500万ドル(約158億円1000万円)で入団してきた超大型右腕。期待値の高さに比例して周囲の厳しい目にさらされるが、渡米後初のブルペン入り、キャンプイン、そして打撃練習での登板と投げるたびに額面通りの実力を示してきた。順調な調整ぶりに、ジラルディ監督も「オープン戦で6試合前後投げてもらう」と“次の段階”を明言。「中4日のルーティンを経験させたい。打者相手に多く投げさせたい」と実戦モードに突入させていく考えを示した。 球団地元紙ニューズデー(電子版)も「タナカが初登板であっと言わせた」と合格点を与えた25球。もっとも、当の本人は「ゲームに入ってくると力も入る。いい球を投げられる確率を上げていかないと」と慢心はしない。予定通りならオープン戦デビューは3月上旬。うわさのスプリットでメジャーの猛者をきりきり舞いさせる日は近い。 PR情報
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