ギターの音色で幸せ届ける　村治佳織ベスト２６日発売

　昨年７月に舌腫瘍のため活動を休止したギタリスト村治佳織（３５）のベストアルバム「村治佳織ベスト〜４Ｃｏｍｐｏｓｅｒｓ」が２６日に発売される。

　武満徹、坂本龍一、ヴィラ・ロボス、ロドリーゴという４人の作曲家の作品から選曲した。「戦場のメリークリスマス」「ブラジル風バッハ第５番〜アリア（カンティレーナ）」「早春賦」「アランフェス協奏曲」などタイプの異なる１８曲が並んだ。

　村治は、次のようなコメントを寄せた。「ギターを弾き始めて３０年以上経過しましたが、いつでもギターの音色は、安心感や透明感、崇高な気持ちなど、何かしら深いもの暖かいものを残してくれます。今回のベスト・アルバムで皆さまに聞いていただく４人の作曲家の方々も、ギターの音色そのものに魅了されたに違いありません。私も、ギターの音色で皆さまに幸せを感じ続けていただけるよう、これからも新たな豊穣（ほうじょう）たる時を求めて歩んでいきたいと思います」

　ブックレットには、活動休止前に撮影した未発表写真が収録される。ビデオクリップ集のＤＶＤが付く限定盤もある。