青木、”青き“ロ軍ユニで新天地始動　「引き締まる」と気持ち新た

　「濃紺」から鮮やかな「青」に着替えて青木始動−。ブルワーズからロイヤルズに今季新加入した青木宣親外野手（３２）は２０日、アリゾナ州サプライズでキャンプ初日を迎え、新天地での第一歩を踏み出した。

　時事電によると、昨年１０月中旬から早々とトレーニング再開。キャンプ地にも１６日に入って自主トレに励み、「基本的にはもう体はできた状態」と言うが、ロ軍ユニホームに袖を通すのはこの日が初めて。「引き締まった」と気持ちを新たにしたようだった。練習では“新参者”とは思えないほど同僚とも打ち解け、終始リラックスした表情。ノックなどのメニューをこなした。フリー打撃では左右に打ち分ける持ち味発揮。「いい滑り出し」とほおを緩めた。

　ロ軍は１９８５年の世界一を最後に３０年近くポストシーズンに進出していないが、ドラフト指名の若手が着実に成長、オフの積極補強などで昨季１０年ぶりに勝ち越すなど、巻き返しに向けた準備が整いつつある。練習前の全体ミーティングでも、ヨースト監督は今季目標に「ワールドシリーズ制覇」を掲げた。

　青木は「監督からは『若手を引っ張ってくれ』と言われている。僕がここに来たことには意味があると思うので、しっかり貢献したい」と自らに言い聞かせるように語った。メジャー３年目も年齢的にはベテランの域に入る。今季は文字通りチームの“リードオフマン”になる。