一塁バレ　きょうデビュー　「ちょっと心配だけど頑張る」

　ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手（２９）は２２日の楽天とのオープン戦（浦添）に、今季から挑戦中の一塁で初めて先発出場する。昨年までは右翼手。浦添キャンプでは意欲的に一塁の守備練習に取り組んできたが、雑なプレーや凡ミスが目立ち、小川監督ら首脳陣は不安でいっぱいだ。

　２１日は城石内野守備走塁コーチのノックでユニホームを泥まみれにし、「日本スタイルだよ」と笑ったバレ。一塁での初実戦に向けて「ちょっと心配だけど大丈夫。自信を持って頑張るよ」と前向きな本人と対照的に、城石コーチは「不安だらけ。きょうは眠れない」と頭を抱え、小川監督も「練習を見る限りはダメ。気持ちが入ってない」と漏らした。

　あとは、主砲が試合で見せる抜群の集中力に期待するしかない。「周りへの影響も含め、試合で見てみないと分からない。何試合か決めてはいないが、本人に興味、意欲がある間は一塁で使う」と小川監督の決意は固い。手探りで臨むコンバートが吉と出るか、凶と出るか。オープン戦初戦が試金石となる。　（小林孝一郎）