新事業の成功までには少なくとも1000日かかるというセオリー
Tropical MBAでのビジネスの立ち上げについてのディスカッションによれば、新しい試みを発足させる場合、最初からいきなりうまく行く、ということは想定しにくいとのことです。特に最初の1000日間というのは今よりも苦しい状況が続くはずです。例えば、今の年収が400万円くらいだった場合、同じくらいの金額を稼ぐためにはおよそ3年の歳月が必要であると仮定するべきです。
先日Greenback Tax Serviceで働いている友人Davidとこの陥りやすい誤解について話していたのです。「最初の1000日間は貧乏でいなくてはならない、ということをわかっていない人がほとんどだ」と私は言いました。基本的な仮定としてビジネスを始めてから最初の1000日間は今より状況が良くなるということはないのです。
これまでにいろんなケースを見てきましたが、企業で働いていた時と同じ年収を稼ぐのにほとんどの人が1000日くらいかかっているのです。
このアドバイスは見方によっては悲観的にも思えますが、逆に考えると励みにもなり得ます。リスクを背負って事業を立ち上げるのに、その分の見返りがない、というのは理にかなった話とは言えません。ですが、多少の貧乏を経験する時期もプロセスの一部として考えることができます。例えば、最初の2年でうまく行っていない場合でも、まだ失敗したというわけではない、と言うことができます。成功までにはたいていの場合1000日の歳月が必要なのですから。
The 1000 Day Rule : What Living the Dream Really Looks Like|TropicalMBA via Rockstar Finance
Eric Ravenscraft (原文/訳:まいるす・ゑびす)
Photo by Ludie Cochrane.
- 貧乏物語 (岩波文庫)
- 河上 肇|岩波書店