朝日新聞がビートルズ世代に贈る、こだわりエンターテインメントサイト

メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ヘルプ

  • トップ
  • 地球発
  • マネー
  • ライフスタイル
  • 極める
  • からだプラス
  • エンタメ

フロントランナーセレクション - 朝日新聞「be」のトップコンテンツから選りすぐりのひとをウェブで

beロゴ2010年12月11日付紙面から
  • ページ1
  • ページ2
  • ページ3

公立学校でも

――次にめざすものは、公教育の立て直しだと聞きます。

うちの授業料は、週1回1時間半で、月額8千〜1万円程度。誰にでも来てもらえるよう、低価格にしているつもりです。でも、生活が苦しい家庭や、教育に関心のない家庭の子は来ません。それでは、ぼくがめざす教育には不十分なんです。

4年前から長野県の小さな村の公立小学校に月1回通って、「花まる」のノウハウを生かした算数授業を始めました。ぼくの教育は、ぼくの特許じゃない。全国の先生にも、どんどん広めて次世代に生かしてもらいたい。将来、自分一人の力でメシが食える大人が一人でも増えれば本望です。

コラム - チェックポイント

見ていてハラハラさせられる

教育者であっても、経営者になると教壇に立たなくなる人が少なくない。高濱さんは多忙でも週4〜5日、教壇に立ち、目の前の子どもと、自分の教育のズレを確認する。

「思いつきと情熱で実行してしまうまっすぐな人。だから、見ているこっちがハラハラさせられて、助けたくなる」と、第1期生の母、平田典子さんは言う。

「花まる学習会」を立ち上げたころ、高濱さんは、母親たちが迎えに来てもおかまいなしで、日が落ちるまで、どろんこになって子どもたちと遊んでいた。平田さんは「勉強を教わったというより、私も息子も、人としての生き方を教わった感じ」と笑う。

熊本高校時代からの同級生で、ミュージシャンの大塚雄一さんも「昔から、人を引っ張るというより、みんながついていくような人間。彼に頼まれたら、だれも嫌と言えないんじゃないかな」と評価する。

忘れっぽく、抜けたところもある。だが「すみません」と頭をかきながらいわれると許さずにはいられない。

周囲が言うことは、みな同じ。「いまの純粋さを、いつまでも失わずにいてほしい」

(宮坂麻子)

(更新日:2011年08月02日)

前のページへ
バックナンバー

関連ページ

ご意見・ご感想はこちら
どらくアンケート

どらく編集部では、
皆様のご意見・ご感想をお待ちしています。

画面トップへ

※当サイトの推奨ブラウザは、Windows Internet Explorer6.0以上、Firefox1.5以上、Macintosh Safari 1.3以上、Firefox1.5以上となります。
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
どらくに掲載の記事・写真の無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

©朝日新聞社
無断複製転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。