3月の大学の卒業間際になったって、就職先がゼロになったわけではない。最後まで就活をあきらめないで欲しい――。

 「いらっしゃいませ。いかがですか」。大阪市北区の百貨店、阪神梅田本店。食品売り場の販売員、松本江利子さん(23)がお客さんに元気に話しかける。

 松本さんは昨年4月から、百貨店などで海鮮せんべい店を展開するタキダエンタープライズ(福井県坂井市)で働く社会人1年生。同社の内定を得たのは大学の卒業が迫った昨年2月。初めての内定だった。