AFP通信は22日、反政権勢力の市民と治安部隊の衝突が続くウクライナのヤヌコビッチ大統領が野党議員に辞意を伝えたと報じた。しかし大統領はその後、地元テレビに「辞任する考えはない」と語り、辞意を否定した。反政権デモ隊は同日、大統領の執務場所を掌握し、ヤヌコビッチ氏を捜索したが、一時所在がわからなくなっていた。

 ウクライナでは今月18日に反政権派と治安部隊が衝突し、3日間で77人が死亡した。ヤヌコビッチ氏と野党指導者らは21日、連合政権を発足させることなどで合意して事態の収束を図ったが、首都キエフではこの日朝も中心部の広場を数千人が占拠したままだった。