ウクライナ 危機打開に向け合意2月21日 19時58分
ロシア寄りの政権に抗議するデモ隊と警察との衝突で、多数の犠牲者が出ているウクライナでは、政権側と野党側が協議し、危機打開に向けた合意に達したと発表しましたが、独立以来、最悪となっている流血の事態を食い止めることができるのか不透明です。
ウクライナでは、EU=ヨーロッパ連合への加盟に向けた動きを中断し、ロシアとの関係強化を図る政権に抗議する野党勢力などがデモを続けており、今月18日には、首都キエフでデモ隊と警察が全面的に衝突し、これまでに77人が死亡しました。
キエフの中心部では21日午前、大規模な衝突は起きていませんが、デモ隊がバリケードの中に火炎瓶を運び込むなど、警察とにらみ合いを続けており、状況は依然として緊迫しています。
こうしたなか、政権と野党勢力の指導者による協議が夜を徹して行われ、ウクライナの大統領府は21日、危機打開に向けた合意に達したと発表しました。
ヤヌコービッチ大統領は、大統領府のホームページで、大統領選挙の前倒しや大統領の権限を大幅に議会に移すための憲法改正を行うと表明しています。
しかし、ウクライナでは、政権と野党が暴力の停止で合意したと発表したあとにも大規模な衝突が起きたほか、双方の過激なグループを統制できなくなっていることから、23年前の独立以来、最悪となっている流血の事態を食い止めることができるのか不透明です。
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