最終更新: 2014/02/21 23:05

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脳死状態の女性が帝王切開で男児出産 「奇跡」のあとに悲しみも

カナダで、脳死状態だった女性が、帝王切開で男の子を出産した。しかし、「奇跡」のあとに訪れたのは、深い悲しみだった。
カナダ西部に住むディラン・ベンソンさん(32)とロビンさん(32)夫妻。
笑顔で幸せそうにほほ笑む、幸せそうな2人に、悲劇は、突然訪れた。
夫のディランさんのブログによると、2013年12月、妻のロビンさんが頭痛を訴えた。
ディランさんが、頭痛薬を買って家に帰ると、ロビンさんが浴室で倒れ、すでに意識がなかったという。
手術で、大量の脳出血が見つかり、その後、ロビンさんは、脳死と判定された。
ロビンさんは当時、妊娠22週目だった。
そこで夫のディランさんは、新たな命を救うために、ある決断をした。
おなかの赤ちゃんが、人工保育器で生きられる可能性が高くなる妊娠26週目まで、ロビンさんに生命維持装置を取りつけることにした。
そして、妊娠28週目となった8日、脳死状態のまま、ロビンさんは、帝王切開により男の子を出産した。
ディランさんは「(息子が)生まれた日、息子は小さな手で僕の指を握ったんだ」と話した。
脳死状態からの奇跡の出産。
しかし、喜びのあとには、つらい現実が待っていた。
出産の翌日、妻、ロビンさんの生命維持装置は外された。
ディランさんは「息子を授かったことは、最高の幸せですが、人生のパートナーを失うことは、最も悲しいことでもありました」と話した。
ディランさんは、「言葉で説明できないほど、ロビンが恋しい」などと、現在の心境をブログにつづった。
一方で、悲しみに暮れるディランさんを勇気づけてくれるのは、最愛の妻が残してくれた新しい命。
ディランさんはブログで、「アイバーは健康で、世界で一番かわいい大切な人」とつづっている。
赤ちゃんは、アイバー君と名付けられた。
ディランさんは、集中治療室で赤ちゃんを抱いた写真を公開した。
そこには、「心の底から悲しい。だが、とてつもなく誇らしい」との言葉が添えられていた。
ディランさんのブログは、世界中の人に読まれ、アイバー君の医療費のために、日本円にして、およそ1,800万円の寄付金が集まったという。

(02/14 00:35)

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