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平成16年 1114
2004.8.1

ここからが本文です |特集|県内初、市内の大学などで単位互換制度開始

他校でも学び、幅広い視野を

6月28日、市庁舎で久留米大学、久留米工業大学、久留米工業高等専門学校、久留米信愛女学院短期大学、聖マリア学院短期大学の各学長が集まり、久留米市内大学等単位互換に関する協定締結式がありました。

協定締結後、互いに手を取り合う各校の代表者5人と江藤守國市長
協定締結後、互いに手を取り合う各校の代表者と江藤守國市長

個性ある学生の育成
久留米市内大学等単位互換に関する協定とは、市内の5つの高等教育機関の間で互いに学生を受け入れ、それぞれの受け入れ校で取得した単位を、所属する学校の正規の単位として認定するという制度の取り決めです。
学生の多様なニーズに応えて学習機会を広げるとともに、開かれた魅力ある学校にしていくための取り組みです。
短期大学間では北九州市などで例がありますが、多様な高等教育機関の間で行われるのは全国的にも珍しく、県内では初めての試みです。
9月に始まる後期授業から開始する予定です。
久留米大学の薬師寺道明学長は、「個性ある学生の育成に役立ちます。市の活性化にも貢献できるものと期待しています」と話しました。
学術研究都市づくりに向けて
市内には、5つの高等教育機関と、県工業技術センターを始めとする3つの研究機関があります。
市は、これらの大学や研究機関、商工会議所、農協、県などの17団体とともに久留米学術研究都市づくり推進協議会をつくっています。
同協議会では、市を活性化するための一つの要素である大学などの魅力を高めていくための学校間の連携、教育・文化、医療・福祉、産業振興などの分野での大学などと市の事業協力の促進に向けて取り組んでいます。
今回の単位互換制度は、こうした学術研究都市づくりへの取り組みのひとつとして実を結んだものです。
【問い合わせ先】総合政策課(Tel30-9111、Fax30-9703)

学生に聞きました

久留米信愛女学院短期大学
幼児教育学科2年生の斉藤千紘さんと辛島明菜さんは寮生です。
寮でみんなとバトミントンなどをして楽しんでいるそうです。
斉藤さんと辛島さんは幼稚園の先生をめざしています。
2人は単位互換制度について、「興味があるので経済を勉強したいです。4年制大学の雰囲気も味わいたいし、友だちもつくりたいです。できれば他校のスポーツサークルにも入りたいですね」と話しました。

辛島明菜さんと斉藤千紘さんの写真辛島明菜さんと斉藤千紘さん

久留米工業大学
機械工学科4年生の江藤康郎さんと桑畑恵太朗さんは卒業後に大学院へ進学する予定です。
江藤さんは九州工業大学で福祉ロボット開発について、桑畑さんは佐賀大学で騒音対策システムについて学ぶ予定です。
単位互換制度について江藤さんは、「普段は学べない歴史について勉強したいです」と、桑畑さんは、「伊万里市出身で久留米にはあまり友だちがいないので他大学の友だちを増やしたいです」と話しました。

桑畑恵太朗さんと江藤康郎さんの写真桑畑恵太朗さんと江藤康郎さん


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