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世界で最も広くみとめられている動物の1種であるものの、キツネはまさに謎に満ちている。人間にとって、彼らは物語やアニメの中などに登場したり、現実にも近所の山林に住んでたりする身近な存在だ。キツネの鳴き声を知ってる人もいそうだ。だが一方で、私達人間はこのキュートで賢い生き物のことをどこまで知っているんだろうか?
海外サイトにて、キツネのことをもっと良く知りたい人の為のキツネにまつわる10の真実がまとめられていたので見てみることにしよう。
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10.九尾の狐
様々な文化においてキツネはずるさと賢さの象徴だ。特に東洋文化においてはこの動物を深く尊敬しているために「悟りを得られる」という言い伝えまである。人間に姿を変えるという魔力を持つ謎めいた「九尾の狐」はそういった背景から生まれたそうだ。
悲しいことに、この伝説の狐は本物の人間にとっては厄介者だった。彼らは生きるために人間の肝臓を食べなくてはならない呪いに苦しめられる。彼らは積極的にその運命を変えようとする。その手段として彼らは次のような話に希望を見出す。「千年に一度、九尾の狐の間に特別な”千歳の狐”が誕生する。そして彼をある年齢までなんとか育て上げ、雌狐と交わることがないまま生贄にすると、その呪いが解ける。」というもの。だが惜しいことに千歳の狐達はそれぞれ人間と恋に落ちるため、その試みは間もなく失敗に終わってしまう。
もちろん九尾の狐の言い伝えにも神話と同じように様々なバリエーションがある。中には重大な時に支配者に姿を見せて神託を告げるのだ、という人もいるし、実在すると主張する人もいる。彼らは人を食べる危険な動物だが、逆に捕まえて食べた人はその魔力に免疫ができるとも言われている。
9.キツネのペット
キュートで賢く、いたずら好き。そんな彼らが人に慣れるような研究をする人々も存在する。だが野生のキツネは人間のそばにいることに慣れていない。
だが、非常に稀ではあるが現実に飼い慣らされたキツネというのが存在する。1950年代にソビエトの遺伝学者がキツネの繁殖実験を開始し、ついに家畜化したキツネ達をなんとか生み出した。
彼が勤務するシベリアのノボシビルスクにある細胞学と遺伝子学の研究所はまだ機能しており、事実上人馴れしたキツネを入手できる世界で唯一の場所になっている。ここで販売されるペット用のキツネは高価で、だいたい81万円ほどするという。平均的なペットの犬とはかなり異なるが、芸や命令を覚える非常にナイスなペットになるという。
しかし、そのキツネを買う前に覚えておきたいことがある。キツネは非常に強力な「穴掘り」の衝動を持つ。もし飼い主が彼らを外に出すことができない場合、部屋の床やカーペットを掘ろうとする。また、キツネのペットがちょっとトイレで失敗をした時は、家具を燃やす覚悟が必要かもしれない。キツネの尿は強烈に臭うそうだ。
8.キツネに潜むネコの性質
イヌ科に属するにもかかわらず、キツネは色んな意味で犬以上に猫に似ている。猫っぽい縦長の瞳孔をもっているため、優れた暗視能力がある。また多くのキツネが優秀なクライマーで、鳥やリスに忍び寄るために日常的に木や屋根によじ登る。中には木の中で眠るものまでいる。
彼らはネコ科の動物のようにとても敏捷で優雅に歩く。もっと細かいところに着目するとさらに不思議な類似点がある。キツネはやっぱり猫みたいなザラザラした舌と、バランス保つための極めて敏感なヒゲを顔と前脚の手首あたりの両方に生やしているのだ。
ハイイロギツネは最も身軽で猫っぽいキツネで、少し引っ込めることができる鉤爪まで持っている。彼らはありえない速さで木登りすることで知られていて、時には身を守るために放棄されたタカ類の巣を仮住まいに使うことさえある。この天才的な木登りの能力はけっこう便利で、彼らより大きくて厄介なアカギツネが縄張りに入って来た時に木の上で一休みするのに役立つのだ。
7.子狐の試練
キツネの赤ちゃんがより添っている姿ほど微笑ましい眺めはない。しかし野生の子狐の暮らしは楽しいことばかりじゃない。キツネは一回に1匹から10匹程度の子供を産むが、赤ちゃんは目が閉じた状態で生まれ、見えるようになるまで大体2週間かかる。そのため母親が彼らを守らなければ簡単に天敵に食べられてしまうのだ。
1ヶ月後に彼らは人間でいう離乳食、つまり母親が先に噛んで柔らかくしたエサを徐々に食べ始める。幸いなことに母親と複数の赤ん坊の元にはオスのキツネが留まり、大勢の子供たちを養うために餌を見つけるのを助けてくれる。
およそ7ヶ月後に、それぞれの冒険を探しに幼いキツネ達は育った巣を去る、そして親達も次回の繁殖期が巡ってくるまで、あてのない旅に出る。
6.キツネ狩り
キツネ狩りといえばイギリスだ。猟犬と騎手がキツネを追う残酷な伝統は、愛好者がいる一方で多くの人々が非難している。
キツネ狩りの歴史は15世紀まで遡るとされ、雄ジカや野ウサギを狩るのと同じ楽しみの一つだった。19世紀にヒューゴ・メイネルというハンターがその「スポーツ」を現在の上流階級の娯楽、そしてイギリス帝国の象徴へと発展させた。
当然のことながらキツネ狩りのステータスは、動物の権利を訴える活動家と伝統主義の人々の間で激しい議論の的になっている。犬を使ってキツネ狩りをする慣習は9年前に非合法化されているが、最近ではデビッド・キャメロン首相自身がその禁止令を緩和することを公式に承認した。
だが彼はイギリスをキツネ狩りの全盛期に逆行させる提案をしているわけではない。単に農業主が特定の状況でキツネ達を一掃するのに2匹以上の犬を使えるようになるだけだ。しかし、多くの人はこれがキツネ狩りを許容する抜け穴になるのではないか、と危惧している。
5.異種動物との友情
キツネは生まれながらに好奇心旺盛な動物だ。キツネはたとえ相手が天敵になりうる動物であろうと、状況によっては友達になったりする。例えば、敵対関係になりやすいと言われている犬や猫とも楽しく遊ぶキツネもいる。キツネと他の動物が友達になることは本当にあるのだ。
最近の研究により、最も古くから存在するキツネの一種が人間と友達になっていたかもしれない、ということが判った。ヨルダン北部にある16,500年前の墓で、ある男性の遺体と彼が連れていたキツネの死骸が発見されたのだ。
その墓は現在知られている最古の「人間と犬の墓」よりも4,000年ほど古いようだ。人間がようやく犬の家畜化を始めた時期よりもずっと以前に、人間の周りで遊んでいたキツネがいたと考えられる。
4.ボールが大好き
自然界では完璧な球はそう簡単には見つからない。よって、たまにいたずらなキツネが人間がスポーツで使うボールに惹きつけられるときがある。
スイスのあるゴルフ場では、最近ゴルフボールを盗むキツネが出没したことで話題となった。とにかく前脚が届くところにあるボールは全て嬉しそうに持ち去ってしまう。
また、フランスで人気の「ペタンク」という球技中、自分のボールが次から次へと消えてしまうことに気づいた男性プレーヤーは、夜になってそのボールを盗んでいる子ギツネを発見したという。そのキツネはそのボールに夢中で、自分が鶏小屋のそばにいることさえ気にかけなかったそうだ。
3.狩りの習性
キツネ(特にアカギツネ)は雑食性で、時にはげっ歯類、または鳥などを食べる。彼らは比較的小型の色々な獲物を得意とし、様々な動物に対し様々な狩りのテクニックを持つ。
昆虫はキツネの食事の大部分を占めるが、彼らは単に何気なく食べ物を探し回っては獲物が出てきたときに食らいつくだけで、この作業に張り切るキツネは滅多にいない。
ウサギのようなもっと大きな獲物はつけ回す形で接近する。キツネは地面の上に身を伏せて横たわり、短い追いかけっこが始まるまで獲物に向かって音もなく忍び寄る。もしこっそり追跡する対象が鳥であれば、キツネは空中の獲物をよく捕まえる大ジャンプで追いかけっこを終わらせてしまう。
キツネが使う最も有名な狩りのテクニックはネズミを捕らえる跳躍だろう。キツネはゆっくりと静かに動き、ネズミの音が聞こえるようになるまでひたすら耳を澄ます。それから突然空中に身を躍らせ、不運な目標めがけてまっすぐに着地する。1mを超える積雪の下を動く獲物の位置をつきとめて捕まえることさえできるキツネは、ミサイルのような動きが非常に得意だ。
2.キツネの毛皮
キツネも「帽子やコートに変身して欲しい」と願う人々に脅かされている。現在でもキツネの毛皮は価値のある品なので、彼らは世界の色々な場所で狩られたり、ワナを仕掛けられたりする。中には小さなげっ歯類の鳴き声をまねる笛を使い、射撃場でキツネをおびき出そうとする人までいる。
シベリアみたいな寒冷地に住んでて、生きるために毛皮が必要。という状況であれば多少は納得できる。だが一方でアメリカのキツネ狩りの慣習は理解に苦しむ部分がある。
アメリカの猟師がキツネを狩り始めたのは単にその毛皮が貴重だったからだけではない。キツネを狩るのがとても大変だったからだ。アカギツネにはその機敏さ、一瞬にして加速する爆発的なスピード、そして一晩中でも続けられる「フォックストロット(急ぎ足)」を駆使して、ワナにかかることが無ければ簡単に捕獲者から逃れることができた。結果として、ハンターは完全にこの動物に夢中になり、彼らを狩るのに便利で有能な犬をどんどん繁殖させたのだ。
1.キツネと民話
「どこか得意げ、ずる賢い」というキャラクターから、キツネが生息する各地の民話のほとんどに登場するキツネ。キツネにまつわる神話はアイスランドやアメリカなどにも存在する。民話の中のキツネはたいていペテン師の象徴として使われ、中世の時代には魔法に詳しい猫に置き換えられたりもした。そして数多くの文化もまた、神の力とキツネを関連づけている。
フィンランド人はキツネが北極のオーロラを起こすと考え、現在も「フォックスファイア」と呼ぶ。また、多くの伝説の中に変身する力を持つキツネの話が残っている。
民話の中にキツネを使う代表的な人物といえばギリシャの物語作家のイソップだろう。彼の寓話の中には特定の人々の性格を象徴するように言葉を話す動物がよく登場する。『すっぱい葡萄』などのイソップ物語は、現代の人々の暮らしの中にもあるプライドや偽り、そして自分らしさ、といった特性を簡潔に表すのにキツネを使うことを広めたのだ。
via:listverse・原文翻訳:R
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コメント
1. 匿名処理班
面白かった
色々と参考になった
2. 匿名処理班
前から思ってたけどパルモってかなりのキツネ好きだよね。
3. 匿名処理班
エキノコックスの保菌者でもあるのでしょう。
脳にデロデロのぷるぷるマンゴーみたいのができちゃうアレw
4. 匿名処理班
次飼うのはキツネに決定しました!
ブリーダーが室内で飼いやすい品種改良を出してくれるのを節に願います
5. 匿名処理班
野良ネコの代わりが、全部野良キツネだったらいいのにな・
6. 匿名処理班
触れられてないけどエキノコックス大丈夫なの?
7. 匿名処理班
エキノコックスがキツネの代名詞みたいなってるけど、犬もかかるよ。
蔵王のキツネ村の売店で売ってるご飯買って中で狐にあげられるから楽しい。気づかれると囲まれたり噛まれたりするから怖いけどたくさんのキツネに囲まれて幸せ
8. 匿名処理班
穴掘り衝動が厄介だなぁ
都市部で飼うのは難しそう
9. 匿名処理班
エキノコックスは狐以外でも保有してるし、保有者を触っただけでは感染しない。
何が危険なのか分からずに危険危険と騒ぎ立てる奴が一番危険。
10. 匿名処理班
ちょい田舎の普通の住宅地なんだけど
去年、裏の土手で子育てしてたね
秋にはいなくなったけど今年も来るかな?
11. 匿名処理班
初めて北海道で狐の鳴き声聞いた時は衝撃的だった。
表現しずらいけどなんと言うか、えげつない鳴きかただった。
12. 匿名処理班
最近キツネの情報サイトと化してきましたねカラパイア
日本最北端の宗谷岬に焼いたホタテを売っている店が側にある
そこでホタテをかじっていると、おこぼれに預かろうと、人馴れた感じのキツネがやってきます
そしてその愛嬌たっぷりのキツネのにホタテを分けてやろうと思ったら
「そのキツネに触っちゃダメだよ!エキノコックスもらうよ!」現地の人に止められたことがあります。
あのキツネは元気かな…
13. 匿名処理班
狐は何て鳴くの?
14. 匿名処理班
キツネの話になると、馬鹿の一つ覚えみたいに「エキノコックスが!エキノコックスが!」って書き込み多くなるけどそんなに心配なら百科事典でもひいて正しい知識を身につければいいのに。
15. 匿名処理班
日本的にはきつねはコンコンとは鳴かないてのも入れて欲しい。
ある別荘地では餌付けされちゃって人がいると寄ってきちゃったりすんだよね。
夜中に車運転してると道路にも出てきて危ない。
16. 匿名処理班
>>3
保菌者???
寄生虫だろアレ