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【愛知】

22、23日に「日ロ親善サンボ」 日進の山田さん尽力

子どもたちに柔道やサンボを教えている山田俊二さん=日進市赤池南で

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 ロシア生まれの格闘技「サンボ」の日ロ親善試合が二十二、二十三の両日、それぞれ東浦町と日進市で開かれる。開催に尽力したのは、日進市で格闘技道場を開いている県サンボ連盟会長の山田俊二さん(67)。二十代からサンボに励み、海外遠征などを通して培った人脈を生かした。「子どもたちに世界の選手と試合をするチャンスをつくりたい」と話す。

 サンボは旧ソ連時代の一九三〇年代に誕生したとされる。一対一で対戦し、相手を投げ飛ばしたり、関節技を決めたりすれば勝ちになる。柔道に似ているともされるが、マットの上で闘い、絞め技などがないのが特徴だ。

 山田さんは高校で柔道を始め、卒業後は海上自衛隊へ。神奈川県横須賀市内の道場に通っていたが、体重が五〇キロ台と小柄だったため、体格に見合った階級が当時はなかった。52キロ級があったサンボの試合に出場したことがこの格闘技との出合いだった。

 当時の道場の師範から「友達をつくってこい」と背中を押され、ロシアをはじめ海外の試合にも積極的に出場。各国の選手たちと酒を酌み交わすなど交友を広めた。「スポーツ交流するには、信頼関係がないとうまくいかない」と振り返る。

 自衛官を退官後に地元の日進に戻り、八五年から自宅に柔道場を開設。現在は約二十人に柔道やサンボを指導している。サンボで培った人脈を生かし、教え子をロシアに留学させたこともある。

 親善試合は、日ロ友好スポーツ交流として連盟などが主催し、サンボのほか、マットで競技するフリースタイル柔道とレスリングの三種目を実施する。

 ロシアからは、山田さんの知人が監督を務めるウラジオストクの女子クラブの二十、三十代の五人が出場。日本側は約四十人で、山田さんの教え子の大学生や高校生に加え、名古屋商科大や三好高校の柔道部員、至学館高校や至学館大のレスリング部員も出場する。

 山田さんは「多くの人に試合を見に来てほしい。サンボをやってみたいと思う人が出てきたらうれしい」と期待している。

 試合会場は二十二日が東浦町の宇宙山乾坤(けんこん)院観音堂、二十三日が日進市上納池スポーツ公園体育館で。観覧無料。両日とも午後一時から開会式がある。問い合わせは県サンボ連盟事務局=電052(808)2158=へ。

 (並木智子)

 

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