大阪市は20日、総額1兆6628億円の2014年度一般会計当初予算案を発表した。橋下徹市長が辞職して出直し市長選挙に立候補するため、「橋下色」の濃い新規事業は外し、職員の人件費などの義務的経費や継続中の事業に絞る「骨格予算」とした。

 橋下市長は今月3日の記者会見で辞職を表明した。大阪市は予算編成をほぼ終えていたが、「新市長の判断を仰ぐ必要がある」として、橋下市長の意向を反映した新規・拡充事業や、道路の新設事業など「計200億~300億円分」(財政局)の予算を外した。

 具体的には、橋下市長が力を入れるカジノなどの統合型リゾート施設の調査費や、JR新大阪駅から梅田を経て関西空港方面を結ぶ「なにわ筋線」の建設に向けた調査費、橋下市長が発案した近現代史の市立学習施設の調査費などを見送った。これらは「新市長の当選後、補正予算で検討する」(財政局)という。

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